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この病気について36人の医師の見解があります。

歯科医師から聞いた
歯周病の対処(治療)方法

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歯周病検査や症状の悪化を抑えるための定期的な通院が大切

歯周病は、歯茎の部分に汚れが溜まっていることが一番の原因です。プラークや歯石が溜まり、歯茎に炎症を起こします。その炎症によって、歯の骨にまで影響が出てしまうことが歯周病です。症状として、最初に出血が見られます。細菌が入りこむと出血が起こり、その後痛みや腫れが出てくることが特徴的です。その歯茎の出血後では、歯周ポケットが徐々に深くなります。そして、骨が少しずつなくなり、最終的には歯がグラグラして抜けてしまうという症状が起きます。
全部の歯に症状が均一に進むより、部分的に進行することが多いです。もし、自分で判断できない場合は歯医者で診察を受けましょう。歯石になってしまうと自分で取ることはできません。歯石取りは歯医者で行ってもらい、歯周病検査で現状把握していきます。治療後は、定期的に3ヵ月~半年の健診、掃除が必要です。これは、国が推奨している期間です。歯周病は慢性的な疾患のため、完治させるのではなく、安定させることを目指します。症状が悪化しないように、定期的に管理を行い、コントロールすることが大切となるでしょう。

山本 太郎 院長
ゆうき総合歯科蕨クリニック
山本 太郎 院長
蕨市/北町/北戸田駅
●歯科 ●矯正歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科

『歯周病』は定期的な歯石取りだけでは不十分。きちんと治療できる病院を探しましょう

歯周病の主な原因は、歯ブラシが足りないこと。歯の周りの汚れです。
症状は、歯茎が腫れたり、骨が溶けたり、歯が下がったりします。慢性疾患なので、患者さんの日々の口腔内管理が非常に大事になります。患者さんの日常に寄り添っていかないと完全に治すことが不可能な病気だと考えています。

治療法は歯石の除去が必要になってきますが、世の中の歯周病に対する治療というのは、「歯石を取って終わり」というイメージが強いのです。それだけでは、歯周病の根本的なことを治していないと思います。衛生士さんにブラッシングケアがきちんとできているのか診てもらい、その上で歯石も除去し、歯周のオペ(歯周外科手術)も行い、ようやく治ったということができます。これらは簡単な話ではなくて、長期にわたってみていかなければなりません。

予防については、歯周病治療のために3~4ヶ月毎に歯石をとってもらうということでなく、『患者さん自身がきちんと歯を磨けているのか?』といったことに焦点を当てた方が良いです。歯周病を治してほしい人に対して、きちんと歯周病を治せる歯科医院を探しましょう。

岡 勇気 院長
大和田おか歯科医院
岡 勇気 院長
さいたま市見沼区/大和田町/大和田駅
●歯科 ●矯正歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科

予防こそ何よりの治療

歯みがきができてないから歯周病になる。そう考えられる方は多くいらっしゃることでしょう。それも確かなことですが、一方で原因の1つに過ぎないということもまた確かなのです。被せ物や詰め物が合ってない、糖尿病などの全身疾患がある、などなど、歯周病の要因となるものは様々あります。さらには、飛沫感染の可能性です。今回の新型コロナウイルスの流行で、お口の中の菌がどのように空気中を移動し、感染につながるか、テレビ等でご覧になったかと思います。例えば、パートナーの方の歯周病が重度だとすると、ご家族のみなさんに移っていく可能性もあるのです。歯科医師は想定される要因を1つひとつ検証していき、その方にとって最適な治療プランを考えていくことになります。

歯周病は、痛みを感じることがほとんどありません。ですから、まったく症状のないまま末期まで進んでしまうことも珍しくないのです。身の回りの方に「口が臭い」と指摘を受け、受診される方は運が良いと言っていいでしょう。末期まで進んでしまうと、治療の選択肢は限られてしまい、抜歯を余儀無くされるケースも少なくありません。だからこそ、早め早めの段階でお口の中の検査をおこない、歯周病が隠れていないかどうかを見ていくことが何よりも大切です。お口の疾患、特に歯周病について言えば、予防に勝る治療はないのです。

玉野 博 院長
アール歯科クリニック川口芝
玉野 博 院長
川口市/芝/蕨駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●訪問歯科診療

重度の場合は外科処置のケースも。検診と正しい歯磨きで予防を徹底する

歯周病とは細菌の感染によって口腔内の炎症が引き起こされるもので、歯茎や歯を支える骨が溶けてしまう症状です。日本人の成人のおよそ8割が歯周病と言われています。歯周病の原因は食べることによって溜まる歯垢で、ここに細菌が含まれています。ブラッシングが十分に行き届いていない状態が数か月続くと、バイオフィルムという細菌の膜が歯の周りにできてて、こうなると歯ブラシでは落とせなくなってしまいます。それが放置されると歯周病へと発展し、重度になると骨がなくなり歯が抜け落ちてしまうんです。歯周病の治療としては、歯石を除去して菌を徹底的に取り除くことです。清潔な状態にすることで炎症の進行が止まり歯茎が引き締まっていきます。重度の歯周病は歯茎を切開して奥の歯石を除去したり、溶けた骨を再生するための外科処置が必要になります。そうならないための歯周病の予防策としては、正しい歯磨きをすることが何より大切です。数か月に一度は歯科の検診を受けること、正しいブラッシングの指導を受けることで、早期発見と予防に努めることが肝要ですよ。

小松 雅之 院長
ブリストデンタルクリニック三郷
小松 雅之 院長
三郷市/下彦川戸/新三郷駅
●歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科 ●矯正歯科 ●訪問歯科診療

正しい歯磨きと定期的なメンテナンスで歯周病を予防

歯周病とは、歯と歯茎の隙間に多くの細菌が溜まることによって起きる疾患のことです。糖分が含まれている食べ物の過剰摂取や、不十分な歯みがきが習慣化していることで、歯垢が歯の表面に定着します。この歯垢には、原因となる細菌が1㎎中あたり10億ほど存在し、これらの細菌によって炎症を引き起こすことになるのです。歯周病菌は嫌気性菌であり、うがいをしただけでは本来の原因に効果がありません。また、炎症が起きても自覚症状がないことが多く、放置していると歯周ポケットという歯と歯茎の隙間が深くなり、抜歯が必要な状態にまで悪化していまいます。
歯周病を予防するために一番大事なことは、定期的なメンテナンスとセルフケアです。歯ブラシ1本だけでは完全に磨くことは難しく、歯間ブラシやデンタルフロスと合わせたブラッシングが大切になります。それでも100%の歯磨きは不可能でしょう。歯ブラシの選び方や部位によっての使い分け、磨き方が大切なのです。
また近年は、昔と比べて虫歯は減っているかわりに歯周病のお子さんが増えてきました。中学生を過ぎてからは、歯周病予防のブラッシングを意識した方が良いでしょう。
歯周病で一番避けたいことは、自覚症状がないまま悪化してしまうことです。日々の正しい歯磨きを行い、定期的なメンテナンスを受けることでしっかりと対策してください。

永田 喜久 院長
ながた歯科クリニック
永田 喜久 院長
朝霞市/三原/朝霞台駅
●歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科

毎日の積み重ねで防げる歯周病

歯周病は歯ブラシが歯の根元にしっかり当たらないことで歯垢が溜まっていく、つまりバイキンの死骸ですね、それがびっしりと歯に張り付くことで歯茎がどんどん衰え、痩せていく病気です。虫歯でもなんでもない、歯は綺麗、なのに突然ぐらぐらしてきて最終的には抜けてしまうのです。歯が抜けてしまったら、そこはブリッジやインプラント、入れ歯で補うことになります。歯周病の予防法としては、歯の根本の部分をしっかり磨くことが基本です。しかし、それだけでは少しずつ歯石が溜まってきてしまうので、定期的に歯科医院で歯石を取ることも重要です。患者さんの歯を見ていると、歯のクリーニングに定期的に通っている人ほど歯石がほとんどついていません。逆になかなか歯のクリーニングに通う習慣がない人ほど歯石が沢山ついているんです。ですので、やはり歯科医院でのクリーニングがいかに大切かわかってもらえると思います。また、中には歯磨きをしっかりしているつもりでも上手に磨けていない人もいるんです。そういった歯磨きの落とし穴を見つけるためにも歯科医院でのチェックをお勧めします。
当院では、歯磨きのポイントを・柔らかい歯ブラシで根元を細かく・力加減は優しくなど細かく説明していきます。歯ブラシは一般的には柔らかくて薄いものがお勧めです。ただ、人によって合う合わないがあります。一人一人口の中の状態は異なりますので、全員に合う歯ブラシというのはないんです。ですので、ご自分にあったものを見つけるためには色々と試してみてください。基本は小さく柔らかいものです。色々試すと、自分にフィットするとわかると思います。そして、そのフィットする歯ブラシを見つけたら、それで歯磨きを続けましょう。ぜひチャレンジしてみてください。また、歯磨き粉を使えば安心と思ってしまいがちですが、歯磨き粉はあくまで補助の役割で、メインは歯磨きです。歯磨き粉は少し、物足りないくらいでちょうどいいのです。多すぎて口の中が泡でいっぱいになってしまうと、磨けてないのに磨いた気になってしまうので要注意です。


野田 真孝 院長
京埼歯科医院
野田 真孝 院長
さいたま市中央区/下落合/与野本町駅
●歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科

ご自身で歯みがきなどのケアができていることが前提に

【杉山 裕貴 先生】
歯周病とは、その名の通り歯周病菌という細菌が引き起こす疾患です。歯周病は「歯ぐきが腫れる病気」と思ってらっしゃる方も多いのですが、実際は歯の周りにある骨が溶け、歯を失っていく最大の要因となる疾患です。

【杉山 冠楠 先生】
治療としては、歯石を除去し、汚れを取り除いたり、もしくは外科的・内科的治療もありますが、患者さんご自身がしっかりと歯みがきが出来ていることが前提となります。歯周病は「歯医者さんで治してもらうもの」ではなく、ご自身が歯みがきや歯間ブラシをしっかり扱えなければ悪化してしまうものなんですね。当院ではお口の中の写真をお撮りしてご覧いただいたり、位相差顕微鏡を用い、お口の中の細菌を実際にご覧いただくなど、モチベーションを維持してもらえるような取り組みをおこなっています。

【杉山 裕貴 先生】
歯周病は全身疾患と関わりがあり、特に糖尿病とは密接な関係にあります。重度の歯周病を患っている方で、糖尿病の状態について自覚のない方も少なくありませんが、糖尿病を治さないことには歯周病が治ることはありませんし、その逆もまたしかりです。お口の中だけではなく、全身の状態に気を配っていくことも大切になります。

杉山 裕貴 先生 & 冠楠 先生
八王子きずな歯科
杉山 裕貴 先生 & 冠楠 先生
八王子市/明神町/京王八王子駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科

電動歯ブラシを活用してプラークをしっかり除去

最近はお子さんたちへのフッ素塗布などをはじめとした予防意識が広まり、むし歯に悩む方はずいぶん少なくなりました。一方で、日本人が歯を失う大きな原因となっているのが歯周病です。歯周病は成人の約8割がかかっているといわれますが、実は毎日の歯磨き習慣を見直すことでコントロールできる病気でもあります。

ブラッシングが十分でなく、歯の表面にプラーク(歯垢)が残ってしまうと、やがて歯肉が炎症を起こして出血などがみられるようになります。これを予防するには毎日きちんとブラッシングすることが大事なのですが、磨いているつもりでも歯ブラシがきちんと当たっていなかったり、たとえば右利きの方ではどうしても右側の磨き残しが多くなったりします。

こうした現状を踏まえ、私がみなさんにおすすめしているのが“電動歯ブラシ”です。最近の電動歯ブラシは優秀ですから、歯に軽く当てるだけで表面に付着した汚れをしっかり落としてくれます。機械ならではの細かい振動は人の手で再現することが難しいですし、時間がくると歯ブラシが自動的に止まるので“磨き過ぎ”を防止できることもポイントです。本体が1つあれば毛先部分を複数購入してご家族みなさんで使うこともできますので、コストパフォーマンスにも優れているのではないでしょうか。初めて購入される場合は、ヘッド部分が小さめでラウンド型のものがオススメです。

前川 和恵 院長
中目黒カズデンタルクリニック
前川 和恵 院長
目黒区/上目黒/中目黒駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科

スケーリングをしても症状が改善しない歯周病がある

歯周病は、大きく2つに分かれます。1つは、口腔常在菌と言われるお口の中に常にいる菌が大量に繁殖し、歯周病の症状が起こるもの。もう1つが、歯周病原菌と言われる特定のリスクの高い菌に感染を起こし、歯周病になっているものです。前者については、正しい歯みがきをおこない、スケーリングをすれば症状は改善します。ただ単に清潔でないから起こるものですから、お口の中がきれいになれば治っていくんですね。それに対し、要注意なのが後者です。こちらは感染を起こしている菌を除去しないことには、いくらスケーリングをしても治ることはありません。お口の中の菌を特定し、それに対応する抗生剤を打つといった、しかるべき対応をすることが不可欠となります。
歯みがきをきちんとすることは大前提です。しかし、歯周病原菌の感染によって起こる症状は、それだけでは治ることはありません。歯周病の検査および菌を特定する検査をおこない、順序立てて治療を進めることのできる歯医者さんを選ばれるべきかと思います。

石橋 翼 理事長
エイル歯科・矯正歯科 本羽田医院
石橋 翼 理事長
大田区/本羽田/糀谷駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科

定期的なメンテナンスで予防を。痛みには内科治療薬の服用もあり

歯周病は 口内の細菌によって引き起こされる炎症性疾患です。特定の細菌によるもので、歯磨きをしていても磨き方次第では歯周病になってしまうこともあり得ます 。無症状に進行していくことが多いですが、歯茎からの出血や歯茎の痛みで歯科医院を受診される方もいます。放置してしまうと、歯がグラグラとして最終的には骨が溶けて歯が抜けてしまうこともあります。歯周病 の治療は、原 因となる歯の汚れである歯垢や歯石の除去をしていくことが基本となります。歯周病が進行して重度の方は歯周内科治療を併用することもあります。薬で口内の細菌を減らしてから歯科衛生士によるクリーニングを行 い、 その後もメンテナンスを継続していくことが大切です。歯周病を予防するためには、やはり定期的な検診の受診と毎日の歯磨きが望ましいです。歯磨きを徹底することはもちろんなのですが 、患者さんが毎 日しっかり歯磨きをしていて も、どうしても磨き残しはあるものです。磨き残しをなくすため、磨く順序なども含め歯科医師及び優秀な歯科衛生士が歯ブラシの当て方なども指算しますよ。

前川 崇嗣 院長
錦糸町マルエツMiniデンタルクリニック
前川 崇嗣 院長
墨田区/太平/錦糸町駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科 ●訪問歯科診療

『歯周病』は進行状況を把握することが重要

むし歯以外に歯を無くす最大の原因の一つには「歯周病」が挙げられます。歯周病は強い症状が出ることは稀なので、自覚症状がないうちに進行していき、気づいたときには遅い病気です。いきなり歯周病になるのではなく、段階的に進行して歯が抜け落ちていきます。そうならないためにも、20代30代からできるだけ早く歯周病の状態を把握することで、将来に歯を残せる本数や可能性が劇的に変わってきます。歯周病を予防するケアについて普段の歯磨きはもちろん大切ですが、一度ついてしまった歯石を歯ブラシで取ることは不可能なので、定期的に歯医者さんで取ってもらう必要があります。なぜ早めに歯周病を治すべきなのか?それは入れ歯が入りづらくなったり、インプラントが打てなくなったり、対応が遅れると治療の選択肢が狭まるからです。ちなみに歯周病の進行によって神経をとった後は症状が出ないため注意が必要です。歯周病予防でいちばん大切なのは『現状把握をすること』。どのくらい歯周病が進行しているか自分では把握できないため、歯医者さんへ行ってレントゲンでの診断や歯茎の検査をして、進行状況を把握することが重要です。もし歯周病が進んでいるのであればそれ以上進ませないように治療をして、全く進んでいないのであればメンテナンスをしていくことになります。

北島 潤平 院長 & 米田 春樹 先生
ひなたデンタルクリニック
北島 潤平 院長 & 米田 春樹 先生
足立区/千住/北千住駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科

その口臭、『歯周病』のサインかも?!

突然ですが、ご自身の口臭について気になったことはありますか?例えば婚活がうまくいっていないのは、もしかしたら口臭のせいかもしれません。というのも、「歯周病は日本人の7割がなる」といわれている病気です。歯周病の原因は歯の磨き残しから起こりますが、歯医者さんへ行って定期的な歯石除去によって防げます。やはり1年くらい来院されないと、どうしても歯石や出血が起こっていまい……。私も実体験として敢えて1年くらい放置してみたところ、半年くらいしてくると気になりはじめ、1年くらい経過すると歯茎から血が出てくることがわかりました。そこで歯科医院に来院し歯石を取ることで血は治まりました。他の歯医者さんでも同じだと思いますが、「3ヶ月に1度は定期検診をしましょう」と言われるのは合点がいくと感じているので、私自身も3ヶ月に1回ほど実施しています。歯周病は歯茎の下にも歯石が溜まってもご自分では取れないので、定期的に取ることが大切です。こういった意識が歯を大切にすることへとつながるのではないでしょうか。

歯がグラグラすることに実感がわかないかもしれませんが、歯周病を放置すると口臭が気になるようになります。口臭の嫌なところは、食事や会議の場面などで相手が気づいても指摘しづらいことです。そうすると、知らず知らずのうちに周りの人たちからの評価を下げる可能性もあるかもしれません。ですから、口臭を含めた歯周病の予防も診られるので、エチケットとして相手のためにも自分のためにも、歯医者さんに来てしっかりケアしていただきたいなと思っています。

佐々木 賢 理事長
こどもおとな歯科 北池袋院
佐々木 賢 理事長
豊島区/上池袋/北池袋駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科

負のループが起こる前にできることを

読んで字の如く、歯周病とは歯の周りの疾患です。つまり、歯そのものに起こるものではなく、歯を支える歯茎や骨に起こる炎症です。原因は非常にシンプルで、細菌による感染です。歯と歯茎の境目には歯肉溝(しにくこう)と言われる溝があります。この溝に歯垢(プラーク)が慢性的に溜まることにより、歯茎に炎症が起こります(歯肉炎)。この段階では歯茎が腫れたり、出血がしやすくなるなどの症状が起こります。この段階までは汚れをきっちり落とすことで改善が期待できますが、放置しておくと炎症反応によって次第に歯と歯茎が剥がれ、いわゆる歯周ポケットが深くなっていきます。こうなると、もう歯ブラシでは届かなくなりますし、やがてポケットの深くに入ったプラークが歯の表面に歯石となってこびりつくようになり、そこに菌がまた付着するといった負のループが起きていきます。この段階までいくと治療は困難なもになりますし、適切な治療を受けることができないと、やがて歯を支える骨が溶けていき、抜歯を余儀なくされるのです。
歯周病は根治が非常に難しい疾患です。またその進行は比較的ゆっくりですが、まれに急激に進行してしまうケースも存在します。ですから、歯が生えたら歯医者さんに行っていただきたいですし、セルフケアを心がけていただくとともに、しかるべき施設で、定期的に診てもらいましょう。

武内 崇博 院長
みなきたデンタルクリニック
武内 崇博 院長
横浜市都筑区/中川中央/センター北駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科

毎日のセルフケアが重要。生活習慣の改善も意識して

歯周病は4つのリスクファクター(危険因子)があり、細菌、局所因子、全身因子、環境因子になります。つまり、歯垢や歯石だけがリスクになるというわけではなく、その他のリスクファクターが重なり合うことで悪化していきます。 
噛み合わせや食い縛り、基礎疾患の有無など全身の状態、食生活やストレスなども影響します。
歯周病の初期である歯肉炎や軽度歯周炎は自覚症状に乏しく、ご自身ではなかなか気が付きません。冷たいものがしみてきて、虫歯ができたと思って来院される方も多いです。
やがて歯茎から血や膿が出る、自覚できるくらいにぷくっと腫れる、歯がグラグラして痛みを伴うなどの症状が出てきます。治療方法としてはレントゲン検査、歯周検査をして状態を把握し、歯石の除去と歯周ポケットの洗浄、歯磨きの指導をします。予防策としてはセルフケアが何より大事になってきますので、毎日の歯磨きをしっかりすることです。また生活習慣と密接な関係がありますので、栄養バランスを考えた食生活を送り、良質な睡眠を取り、適度な運動をして健康的な生活を送ることも重要です。超加工食品や添加物の多い食品を避け、エスカレーターではなく階段を使ったり、ひと駅歩くなど日頃から少しだけ意識してみてほしいです。

岡村 大器 院長
オカムラ歯科 渋谷医院
岡村 大器 院長
渋谷区/宇田川町/渋谷駅
●歯科 ●歯科口腔外科 ●小児歯科 ●矯正歯科

定期的な口腔ケアが大切。歯周病の重症化は大病のリスクも上がる

歯周病は重度になると歯肉が腫れる、出血するなどの症状があり、進行すると顎の骨が溶けてしまうくらい重症化します。歯周病の原因は細菌で、実は感染性や病原性の低いものは子どものうちに感染しています。成人してから強い病原菌の細菌に感染するケースが多く、口移しなども原因のひとつです。歯周病を予防するにはとにかく日頃のケアが大切で、毎日の歯磨きをしっかりすることと、定期的なメインテナンスで口腔ケアを行うことです。歯周ポケットが深い場合も、アプローチ治療をしていくことで歯周ポケットの深さを減らすこともできます。重症化してしまった場合、最近では溶けてしまった顎の骨を再生させる技術も確立されておりますが、全てのケースで保険適用になるとは言い切れません。歯周病原菌が歯周ポケット内の血管から動脈に入ってしまうと、動脈硬化を起こす要因にもなります。そうなれば脳梗塞や心筋梗塞の発症リスクも高まり、糖尿病もある場合は透析になりやすくなります。それらを防ぐために歯周病の管理、歯科の視点から糖尿病の管理も必要と言えるところです。

深沢 一 院長・理事長
ふかさわ歯科クリニック篠崎
深沢 一 院長・理事長
江戸川区/篠崎町/篠崎駅
●歯科 ●歯科口腔外科 ●小児歯科 ●矯正歯科
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