膝を酷使する競技への復帰を目指すなら「手術」が第一選択肢
前十字靭帯は膝関節の中で大腿骨と脛骨をつなぐ役割を担っています。前十字靭帯損傷は前十字靭帯が何らかの衝撃によって損傷することを言い、ジャンプの着地時などスポーツによる外傷によって生じることが多いです。ジャンプの着地時に膝をひねるような形になると、「バキッ」という音がして膝が外れたような感覚があります。
受傷直後は痛みや腫れを伴うことがあるものの、歩けないことはありません。ただし、膝を酷使するような競技への復帰を望む場合は、手術(前十字靭帯再建術)が第一選択となります。
最近は前十字靭帯損傷の発生メカニズムが解明されつつあり、これに伴って予防的なトレーニングや損傷を回避するための体の使い方などが広く知られるようになりました。こうした取り組みにより、一定の割合でリスクを低減することができますから、現役アスリートのみなさんには運動前の入念なストレッチなどを心がけていただきたいと思います。
- すみだ運動器リハビリテーションクリニック
- 清水 禎則 院長
- 墨田区/横川/とうきょうスカイツリー駅
- ●整形外科 ●リハビリテーション科