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顎関節症(ガクカンセツショウ)の原因

歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせが悪い、上下の歯を接触させている癖などが要因といわれている。

顎関節症(ガクカンセツショウ)の症状

口を大きく開けにくくなり、顎関節やその周辺部に鈍痛を感じる。あごを動かす音が聞こえるように感じる。

顎関節症(ガクカンセツショウ)の治療

マウスピースを使ったスプリント療法や噛み合わせの調整が有効とされる。
受診科目
歯科口腔外科
耳鼻咽喉科

この病気について16人の医師の見解があります。

医師から聞いた
顎関節症の対処(治療)方法

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姿勢や咬み合わせの歪み、首や肩の緊張から起きる顎関節症が多い

顎関節症は、顎の雑音や痛みにより顎が開きづらくなるのに加え、歯ぎしり・食いしばりなどの様々な顎周りに生じる症状のことをいいます。これらの症状は、顎周りの筋肉や軟骨が緊張してロックされてしまう事でおこります。更に厄介なのが、顎関節症だと気づかれない場合が多いことです。その典型的な例が「歯が原因でない歯の痛み」です。「レントゲン検査で虫歯が見当たらず、痛みの原因の歯が特定できない」、「痛みが治ったり、痛む場所が変化する」などの症状がある場合、顎の不具合が歯の症状として出ている可能性が高いのです。また、顎の症状に加えて、頭痛や耳鳴り、めまい、舌の痛みなど原因不明の症状を伴う事が多く、不規則に様々な症状を示す事も特徴です。このように多岐にわたっている症状は、身体の姿勢のゆがみが、顎のずれ、つまり上下の歯の当たり方(咬み合わせ)のずれに影響することで、頭や首、顎周囲の筋肉の緊張が「コリ」として神経症状を出したり、関節が動きづらくさせたりしている事に関連しているのです。そのため、姿勢のゆがみを考慮せずに上下の歯を削っての調整やマウスピースの装着といった従来の治療法では症状の解消は難しいと言えます。
また、頭痛やめまい、耳鳴り、舌の痛みなどの原因不明の症状を抱えている場合、医科を受診している事も多いのですが、MRI・CT検査、血液検査、聴力検査などどれも正常を示すために、原因不明という診断が下されている、という点も重要なポイントです。鎮痛剤や抗うつ剤などの服用は症状を軽減するだけの対症療法ですから、症状原因の解消には繋がりません。上下の歯の咬み合わせがしっくりこない人だけでなく、医科での検査は正常なのに頭痛やめまいが起きやすい人などは顎関節症の可能性があります。
顎関節症を予防するには、姿勢をゆがませる要因をなくす事です。日頃の姿勢の癖・習慣が無意識のうちに姿勢だけでなく咬み合わせまで歪ませている事が多いので、注意が必要です。

大岡 洋 院長
大岡歯科医院 目黒診療所
大岡 洋 院長
品川区/上大崎/目黒駅
●歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科

『顎関節症』を訴える患者さんが急増中?!

基本的に噛み合わせからきます。自覚症状があるなしにかかわらず、噛む力が強い方は『筋肉の使い過ぎ』で痛くなってきます。そうすると「顎が開かない」「冷たいものがしみる」「歯と歯が接触するだけで痛い」といった症状が出てきます。

顎関節症は『ストレス』が関係していて、特に新型コロナによる生活環境の変化からくるストレスで、歯をぐっと食いしばって、噛み合わせが強すぎている方が非常に増えています。プラスアルファで派生して「知覚過敏」になる方もいて、冷たいものがしみたり、歯が接触したりして痛いため、むし歯だと思ってしまう方も多いですね。

治療法は噛み合わせをしっかり診て、噛み合わせが均等にあたるようにします。それからマウスピースをつくり、噛みづらい位置に持っていきます。何も入っていない状態が最も噛みやすい(食いしばる)ので、1ミリ2ミリ3ミリ単位で変わるマウスピースを入れて噛みづらくします。そうすると力がかからないので、やはり、マウスピース(スプリント)は必須でしょう。あとは、筋肉のマッサージをしてほぐします。

「ずっと噛んでいる」というのは筋トレをし過ぎているのと同じこと。ストレスを感じているという状態ですので、そこが無くなれば、だいぶ痛みはとれるかと思います。予防法は基本的にはマウスピースを入れることですね。

守尾 一起 院長
川口歯科
守尾 一起 院長
川口市/栄町/川口駅
●歯科 ●矯正歯科 ●小児歯科

原因を正しく特定するとともに、影響を及ぼす「習慣」を見直すことが大事

顎関節症は顎の関節とそれに関連する筋肉の病気です。顎関節の可動域が狭くなり「口を開けると痛い」「口を開けた時にカクカク音がする」などの症状が現れることが一般的です。症状が現れる背景にはストレスなどがあると考えられますが、その原因は1つだけではありません。

顎関節症という病名ではありますが「関節」に病気が潜んでいることの他に、関節を動かす役割を担う「筋肉」に炎症が起こっていることが多いのです。気付かない間に歯を食いしばっていたり、眠っている間に歯ぎしりをしたりすることで常に筋肉に負荷がかかり、筋肉が凝り固まってしまうのです。

このように顎関節症は日常生活の何気ない習慣が影響しているため、一概に「この治療で治ります」と言うことはできません。顎関節症の症状がどんな時に現れるのかなどを丁寧にヒアリングして原因を特定し、その原因を取り除くことが一番の治療になりますから、「歯を食いしばっていることに気付いたら意識してリラックスする」などの対策を地道に続けていただくことが大切です。もしも筋肉疲労が原因であれば、お口まわりのマッサージやストレッチを続けてみてください。また夜間の歯ぎしりがひどいようでしたら、マウスピースを装着して就寝することも一つの方法ですから、かかりつけの歯科医院などにご相談いただくとよいでしょう。

田川 杏里 院長
うけがわ歯科弥平・矯正歯科
田川 杏里 院長
川口市/弥平/川口元郷駅
●歯科 ●矯正歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科 ●訪問歯科診療

顎関節症の原因は明らかになっておらず、医学的根拠に基づいた治療法は確立されてい ないのが現状

顎関節症については大学時代から研究し、解剖学的知見からも知識を深めてきました。それらを踏まえて言えることは、顎関節症の原因はいまだ明らかになっておらず、今後も明確な発症メカニズムは特定されないだろうということです。
一般に顎関節症は大きく4つのタイプに分けられます。1つ目は咀嚼(そしゃく)筋群の炎症から頭痛などを伴うもの。2つ目は関節に炎症が起こって口を開けるときに痛みなどを伴うもの。3つ目は口を開けるときにクッションの役割を担う関節円板がズレて「パキパキ」「ジャリジャリ」といった音がするもの。4つ目は関節円板のズレが進行して変形性顎関節症を引き起こした状態です。

上記のような症状が現れる原因としては「頬杖をついている」などの悪習慣が挙げられるほか、「tooth contact habit=歯列接触癖」だとする見解もあります。ただし、これまで組織学・解剖学・発生学のいずれの知見からも原因が明らかになっておらず、それゆえ顎関節症に対する治療方も確立していないのが現状です。歯科医師によって顎関節症に対する意見が異なるのは、このような理由からなのです。
患者さんの中には、いわゆる対症療法と呼ばれる治療によって「よくなった」と感じる方もいらっしゃるようですが、こうした治療は根本的な解決にはならず、医学的な根拠(エビデンス)に基づくものではありません。確かなエビデンスがないのであれば「治療を行うことは適切ではない」というのが私の考えです。

伊藤 昌史 院長
アール歯科クリニック新井宿
伊藤 昌史 院長
川口市/新井宿/新井宿駅
●歯科 ●矯正歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科

「顎関節症」にならないための予防法とは?

顎関節症にはいろいろな原因があります。人間のからだは左右バランスが悪いとどこか悪くなったりするものですが、たとえば噛み合わせや歯並びが悪かったり、歯ぎしり、ストレス、夜間に食いしばって寝ていたりすると顎が痛くなるということがよくあります。最近の傾向では主にストレスが原因になっていることが多いという印象です。症状としては顎が痛くなるだけでなく肩こりも出てきます。治療法はいくつかあるのですが、当院では噛み合わせの調整をすることや、歯の食いしばり予防に夜用のマウスピースを入れることが多いですね。予防としては、あいうべ体操など口を動かすことや、お風呂に入ったときに関節を温めたり、顎を動かして自分でマッサージをしたりします。また就寝するときに上下左右にあごをリラックスさせて寝ることも重要です。というのも睡眠前にぐっと力が入った状態で眠るとそのままストレスがかかり続けてしまうからです。寝る前に力を抜いてリラックスした状態から寝るとストレスが緩和されたまま眠れます。口を開けて顎を動かすと耳下の穴が開くところが関節になるのですが、その動くところの手前をよくマッサージして、リラックスしてから睡眠に入っていくことが大切になります。

梁 宏行 院長
アート歯科
梁 宏行 院長
草加市/谷塚上町/竹ノ塚駅
●歯科 ●矯正歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科

体の様々な場所に影響が出てきてしまう顎関節症。

顎関節症は主に噛み合わせが原因で発症します。噛み合わせが悪くなるのは、歯並びや骨格などの遺伝的なもの、歯軋りや食いしばり、治療など様々な要因があるため、誰にでも発症する可能性がある疾患です。症状は口を開けた際の痛みや口を開けるのが辛いというものがよく見受けられます。また、体は全て繋がっているのでその痛みを庇おうとすることで体のバランスが崩れ、頭痛や耳鳴り、肩こり、腰痛などが出てきてしまいます。治療ではまず原因を突き止めることが大切です。その後、噛み合わせを調整したり、歯科用のプラスチックの装置をつけて歯軋りや食いしばりを軽減するような処置を施していきます。もしそれでも解決しないようであれば、外科的処置が必要になるときもあります。
歯は奥から手前に押していく性質があるので、どうしても動いてしまうものです。また、毎日使っていれば必ず減っていきますし、虫歯治療をしているかたは、合成樹脂や金属など、治療に使っている素材によって減り方が異なります。こうしたことから、噛み合わせは必然的に変わっていきてしまうので、多くの方がこの顎関節症になる可能があると言えます。予防には、定期検診などの際に歯並びもチェックしていくことをおすすめします。

前田 晃利 院長
前田歯科
前田 晃利 院長
さいたま市中央区/下落合/与野駅
●歯科

頬杖やうつ伏せ寝など生活の態癖が大きく影響する

顎関節症とは、耳の前の辺りの顎の不調、頭痛や首や肩の凝り、口が開きづらい、口を開くと音が鳴るなどの症状があります。この原因は様々なことが複合的に重なっているものですが、最も大きな原因は上下の咬み合わせと、顎関節と神経筋機構のバランスの調和が崩れることです。最も多いパターンとしては咬み合わせに何かしらの変化が起きる、内在していた問題が表に出てくることです。例えば頬杖をつく、うつ伏せ寝などの寝相などの態癖などにより、歯列に外から力がかかることによって歯列が変形してしまうことがあります。そうして咬み合わせが変わってしまい、顎関節症の症状が出てくることがあり得ます。ほかにも、片方で咬む、むし歯の放置や治療が中途半端なままの状態、あるいは歯が欠損したままの状態になっているなどのことも引き金となります。顎関節症の治療は、原因が何かを突き止め、その原因をなくしていく、軽減していくといった対処になります。もう少し踏み込んだ対応ですと、スプリント療法といって専用のマウスピースを使い筋肉や顎関節の安静化を図る方法があります。顎関節症の予防は、生活の癖を見直し、いかに咬み合わせに悪い影響を与えないかが重要です。

倉田 豊 院長
倉田歯科クリニック
倉田 豊 院長
川口市/西川口/西川口駅
●歯科 ●矯正歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科

『顎変形症』の原因とは?今すぐやめるべき悪習慣とは

「顎変形症」は、顎の骨の成長バランスの異常で起こる病気です。原因は遺伝的な要因があるにはありますが、指しゃぶりや頬づえをつく、舌を出すなど子どもの頃の習慣が影響して、発症することもあります。子どものうちから頬づえをついたり、うつぶせ寝したりなどの習慣は止めた方がいいでしょう。特に下顎は頭の筋肉とつながって宙に浮いているような状態であるため、そうした習慣で簡単に動いてしまいます。親御さんはお子さんに頬づえやうつぶせ寝、顎を机に載せて携帯を見たりなどの悪い癖を見かけたら、止めるように気をつけてあげてください。大人になって治療すると手術となることが多いですが、以前は矯正手術で2週間くらい入院して、ワイヤーで上下顎を縛りつけるなど大変な治療だったのですが、現在は2泊3日の短期入院も可能になり、以前より楽に治すこともできます。今はインターネットでいろいろと情報が手軽に調べられる分、調べれば調べるほど不安になることもあるかと思いますが、気になる症状があれば、まずは歯医者さんに相談されると良いと思います。

池田 祐子 院長
川崎駅前デンタルオフィス
池田 祐子 院長
川崎市川崎区/小川町/川崎駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科

多くは歯ぎしりが原因。歯同士が触れ合わないようにする意識が大切

顎関節症の原因は様々ですが、多いのは歯ぎしりです。歯を食い縛ることにより口が開きづらい、関節が鳴る、関節が痛い、顎が張って痛いなどの症状があります。人によっては歯にも負担がきますし、歯が染みるなどの知覚過敏のほか、ひどければ歯が割れてしまうケースもあります。歯ぎしりは就寝時だけではなく、日中も無意識に上下の歯が触れ合っていることもあり、弱い力でもずっと負担が生じているので、歯や関節が痛くなります。歯科治療などで検査するときに口が開きづらいことで初めて顎関節症に気がつく患者さんもいます。治療法としてはマウスピースの使用や、マイオモニターによる電気マッサージなどで咀嚼筋に刺激を与えるなどの方法があります。当院では筋肉を和らげる漢方薬をお出しすることもあります。そのほか、保険外診療にはなりますが整体療法といい、口腔内と口の外側の筋肉を解すというやり方もあります。顎関節症の予防はまず、歯を噛み締めないように日頃から意識することです。歯を触れ合わせないように気をつけるだけで、1週間でもかなり症状が緩和されますよ。

石田 健 院長
いしだ歯科クリニック
石田 健 院長
大和市/中央林間/中央林間駅
●歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科 ●訪問歯科診療
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