『心臓の弁』のトラブルにより起こる病気
心臓の左心房と左心室の間に位置する僧帽弁(血液を送り出すために開いたり閉じたりする機能を持つ弁)が、高齢など何かしらの原因で変性し、閉鎖不全が生じて血液の循環不全が起こる病気です。先天性は稀であり、後天性が主なケースになります。
症状は心臓の病気ですから「疲れやすい」「咳き込む」といった症状が出ます。「倒れる」となるとかなり症状が進んでいるケースですね。重症になると肺水腫、呼吸困難、チアノーゼといった症状を起こし、死に至ることも……。
治療法は症状や重症度によって異なりますが、血圧を下げる薬を飲んだり、倒れるような症状がある場合は、利尿剤や強心剤を飲んだりといった治療になります。僧帽弁閉鎖不全のステージ分けについては「エコー検査」と「レントゲン検査」を行い、その結果によって「内科治療」が必要かどうかの判断をします。程度によってさまざまな治療薬がありますが、内科治療では治るような病気ではないので、近年は「外科治療」が行われるようになりました。
- かたぎ犬猫病院・川越どうぶつ医療センター
- 堅木 道夫 院長
- 川越市/的場/的場駅
- ●犬 ●猫