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  • 犬の膿皮症

細菌感染で起こる犬の膿皮症は、皮膚の状態を適切に保つことで予防を

犬の膿皮症は、皮膚に赤や白色のブツブツができ、皮膚のかさぶたが付着している状態であり、夏場の犬に多くみられる症状です。黄色ブドウ球菌などによる細菌感染症の一つとして、症状の出現にはさまざまな背景が考えられます。特に、夏の高温多湿な環境で、細菌が繁殖しやすかったり、アトピーやアレルギーなどの基礎疾患を持っていたりといったことが原因です。また、フレンチブルドッグなどの犬種による特異的な要因もあります。
膿皮症になった犬は、日常生活において皮膚を痒がる仕草や、赤くなったりかさぶたが多く出ていたりといった症状が多くみられるでしょう。そのような様子があれば、まずは皮膚の細菌検査を行い、細菌の有無を確認します。細菌の繁殖がみられた場合は、適した抗生剤を処方します。ご家庭でできることとして、定期的なシャンプーの実施と消毒薬の塗布などの外用治療を組み合わせていきます。
まずは、膿皮症を予防するために、定期的なシャンプーと保湿を行い、皮膚のコンディションを保ってあげましょう。アトピーやアレルギーを持っている場合は、根本的な治療をしっかりと行い、膿皮症になることを防ぐことが大切です。

徳永 葵 主任
光が丘動物病院
徳永 葵 主任
練馬区/旭町/光が丘駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●ハムスター ●鳥 ●フェレット
  • 犬・猫の椎間板ヘルニア

後ろ足の動きがおかしいと感じた場合は一度すぐに受診を

椎間板ヘルニアは脊骨の骨と骨の間にある椎間板が突出し、脊髄を圧迫して神経麻痺を起こしてしまう病気です。よく発生する部位は腰と首で、腰で発生した場合は後ろ足のふらつきから完全麻痺(立てなくなってしまう)、首の場合は強い痛みの症状から前足、後ろ足両方の機能障害などの症状が起こります。飼い主さんが抱き上げた際にキャンと泣く、飼い主の手からは餌を食べるのに床に置いた餌は食べない、などが挙げられます。犬が頭を下げて餌を食べられなくなったら、首に痛みがある可能性があるということです。椎間板ヘルニアは大きく分けてⅠ型とⅡ型というものに分かれます。Ⅰ型では犬種の特異性があり、よくダックスフンドがヘルニアになるというのはこちらのタイプで、そのほかトイプードルやフレンチブルドックなどを軟骨異栄養性犬種と呼んでいます。椎間板は正常では線維輪というゴムの輪のようなところにゼリー状の髄核というものが入っており、これが背骨のクッションのような働きをしています。軟骨異栄養犬種では若いうちから髄核の水分が抜けて石のようになり、線維輪が破れて石のようになった髄核が脊髄にぶつかる状態で、急に発症します。なので、昨日まで元気に歩いていた子がいきなり歩けなくなってしまうこともあります。2型の場合は、椎間板の線維輪が不安定性や椎間板が損傷したことにより肥厚し、慢性的にじわじわと脊髄を圧迫していく状態です。症状もじわじわと進行していき、こちらは高齢の犬に多いです。ヘルニアのタイプによって対処法も変わってきますし、急に悪化することもあります。足の動きがおかしい、どこか触るとキャンとなくなどの症状がみられましたら、一度すぐ病院で診てもらうことをお勧めします。

灰井 康佑 院長
とがさき動物病院
灰井 康佑 院長
三郷市/戸ケ崎/三郷中央駅
●犬 ●猫
  • 犬の僧帽弁閉鎖不全症

僧帽弁閉鎖不全症は「聴診」で診断可能。定期的な受診と適切な治療介入を

心臓には4つの「弁」があり、血液が逆流するのを防いでいます。4つある弁のうち、左心室と左心房を隔てる弁を僧帽弁(そうぼうべん)と言い、僧帽弁閉鎖不全症は僧帽弁が十分に機能しない状態を指します。何らかの原因によって僧帽弁がしっかり閉じないと、正常な循環が妨げられることになります。本来は全身に送られるはずの血液が肺に逆流してしまうと肺高血圧症や肺水腫を引き起こし、中には死に至るケースもあります。

僧帽弁閉鎖不全症は、初期には症状がないことが多いものの、進行すると咳き込むようになり、やがて一日中咳が続くようになります。治療はお薬で症状をコントロールする方法もありますが、根治を望むのであれば機能不全となった弁を人工弁に置き換える手術が必要です。

僧帽弁閉鎖不全症であるかどうかは「聴診」で判断できることがほとんどですから、愛犬に気になる様子がみられたら早めの受診をおすすめします。特にキャバリアなどは僧帽弁閉鎖不全症にかかりやすい犬種とされていますので、8歳を目安に定期的なチェックを心がけていただくとよいでしょう。

五十嵐 眞一 院長
三崎動物愛護病院
五十嵐 眞一 院長
三浦市/三崎/三崎口駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●ハムスター ●フェレット ●鳥
  • ウサギの消化管うっ滞

季節の変わり目の食欲、排便量の減少に注意が必要

ウサギの消化管うっ滞は、ウサギで最もよくみられる病気のひとつです。症状としては食欲が落ちる、なくなる。便の量が減る、または出なくなる。便が小さくなる、形が不揃いでつながったものが混じる。部屋の隅でじっと動かない。猫のように身体を伸ばすしぐさをする。などです。症状の程度も様々で軽症の子もいれば重症化してしまうと、胃が急速に拡大し最悪の場合は死に到ることもあります。
原因は様々で食物繊維の足りない不適切な食餌、運動不足、換毛期の不適切な毛の処理などが考えられます。季節の変わり目には特に注意が必要で、この換毛期に多く毛を舐めて飲み込むことがその要因のひとつになっていると思われます。また、消化管が弱い子は季節に関係なく症状を繰り返すこともしばしばあります。消化管うっ滞を繰り返す場合は、定期的なブラッシングで余計な毛を取り除いてあげることや予防的にお腹の調子を整えるために漢方薬の使用もおすすめしています。もし、食事の量や排便の量に変化がある場合は、消化管うっ滞の可能性がありますので、動物病院を受診されることをお勧めします。

筒井 孝太郎 院長
浦和 動物の病院
筒井 孝太郎 院長
さいたま市浦和区/東高砂町/浦和駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●フェレット ●ウサギ ●鳥 ●は虫類 ●その他
  • 猫の結膜炎

「今日は甘えてくるなぁ」と思っていたら結膜炎であることも

結膜炎になると、目がしょぼしょぼしたり、白っぽいかさぶたのような目やにが見られるようになります。あるいは、顔をしきりに洗ったり、壁や人に頭を擦り付けるような動作が見られることもあります。「甘えているのかな?」と思ったら結膜炎だった、ということもあります。
結膜炎が疑われる場合、目の表面の角膜に傷がついていないかをチェックし、逆まつげなど、目を刺激してしまう要因がないかを確認し、抗生剤の点眼薬や消炎剤の点眼薬を用いることになります。猫風邪(猫ヘルペスウイルス)が原因だった場合には、内服の抗生剤が使われることもありますね。点眼薬をうまく使うと、1、2週間で落ち着いてくるケースがほとんどです。ただ、先に挙げた猫風邪が関与している場合、ウイルスは体の中に居続けるものですから、歳をとってきたり、免疫が落ちた時にまた症状がぶり返すことがあります。このケースでは完全に治癒することは難しいものですから、うまく付き合っていくことが求められます。

矢崎 春香 獣医師
予約制クリニック&往診・訪問ケア プレミアペットクリニック
矢崎 春香 獣医師
中央区/月島/月島駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●鳥 ●その他
  • 犬・猫の異物誤飲

異物誤飲は繰り返すことの多い事故。早期の気づきと環境調整がカギに

異物誤飲は、本来食べるべきでない物を口にし、飲み込んでしまう事故のことを指します。診療現場では比較的よく見られるケースであり、注意すべきは、「同じ犬や猫が何度も繰り返すことが多い」という点です。
「またですね」といったやりとりが飼い主さんとの間で起きるほど、一度誤飲を経験した犬や猫は、習慣的にまた口にしてしまう傾向があります。そのため、誤飲癖のある犬や猫に対しては、日常的な環境の見直しが何よりも重要になります。
食べ物であれば、比較的軽症で済むケースも多く、下痢や嘔吐などで排出される場合もあります。しかし、種(タネ)やゴムボール、小さなおもちゃ、布製品など、消化できない異物を飲み込んでしまった場合には、腸に詰まり、開腹手術となることも少なくありません。進行すれば命に関わるケースもあるため、事前の対策と迅速な対応が求められます。
重要なのは、飲み込んだと気づいた時点ですぐに動物病院を受診することです。異物を飲み込んでしまってもすぐであれば、薬剤などを用いて吐かせる処置(催吐処置)で対応できる可能性が高く、身体的、費用的な負担が大きく抑えられます。逆に、時間が経ってしまった場合や、腸まで到達してしまった場合には、外科的な処置が必要になってきます。

飼い主さんが誤飲に気づくきっかけとしては、「物がなくなっている」「口をくちゃくちゃしている」といった行動の変化です。ただし、犬や猫は「何かを食べた」と伝えることはできないため、見た目だけでは分かりにくいケースも多く、環境内の異変に注意を払う必要があります。再発防止のためには、犬や猫の行動範囲にある物をすべて片付ける、もしくは片付けられた範囲でのみ行動させるなど、徹底した環境管理が不可欠です。部屋全体の整理が難しい場合には、ケージやサークルなどを用いて管理する方法も有効でしょう。
いたちごっこのように感じられるかもしれませんが、大切な家族を守るためには、飼い主さんの“気づき”と“配慮”が最も有効な予防策となります。誤飲癖のある犬や猫を飼われている方は、日々の生活環境をもう一度見直してみてください。

小川 晋吾 院長
所沢動物病院
小川 晋吾 院長
所沢市/牛沼/所沢駅
●犬 ●猫
  • 犬の耳血腫

『犬の耳血腫』は手遅れになると耳が変形したままになる!

犬の「耳血腫」は、耳に大きな血豆ができるような病気です。教科書ではよく、外耳炎を放置して耳がかゆくなり、耳を振ったりこすりつけたりして大きな血豆ができている、と書かれていることが多いのですが、実際には免疫学的な疾患です。原因は、耳には皮の袋があって真ん中には軟骨が入っているのですが、そこに異常が起こってどんどん出血が始まるためです。外的要因だと思われがちですが、自己免疫性による内的要因から起こっています。リウマチなどと同じで免疫の誤作動によるものです。治療法については、自己免疫の異常が起こって発症するのですが、インターフェロンやステロイドを使った方が治りやすい病気です。当院の治療法はインターフェロンを週1回、局所へ注入する、プレドニゾロンを内用・内服させることです。このような治療を5週間前後くらい続けていくと治ることが多いですね。従来は外科的な処置をして、耳をざっくりと切る、圧迫をする、あるいは「マットレス縫合」と呼ばれるホチキスみたいな縫い方をたくさんして耳が膨れるのを防ぐ治療方法が多かったのですが、インターフェロンのオメガを注入することによって免疫を調整したり、ステロイドを使ったり、サイトカインストーム(免疫暴走)を抑えていく方がむしろ良くなります。耳血腫は少しでも血腫が小さいうちに治すと、耳が変形せずにきれいに治ります。最初にぷくっとなった時に来ればいいのですが、大体は耳が風船のようにパンパンに膨らんでから来る方が多く、そこから治すと格闘家やボクサーの耳みたいに治った後もグニュグニュと変形してしまいます。きれいな耳のまま治したいならば、早めの治療が大切です。

井上 平太 院長
井上動物病院
井上 平太 院長
上尾市/小泉/上尾駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●フェレット ●ウサギ ●その他
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