埼玉ドクターズ  |  病院・クリニック・歯医者・動物病院の検索サイト

153件中136~150件を表示

  • 犬・猫の異物誤飲

命の危険にもつながる異物誤飲。早めの受診で重症化を防ぐ

ワンちゃんの誤飲で多いのは「ウレタンのマットレスの破片」です。
一つひとつは小さなものでも、髪の毛やホコリが絡まって大きな塊になれば、胃の出口や十二指腸に引っかかって嘔吐が起こります。
ネコちゃんの誤飲で多いのは「おもちゃ」ですね。
危険なのは、異物の先に紐がついている場合です。異物の先に紐がついているおもちゃや破片の場合、紐が引っかかって腸重積(ちょうじゅうせき)になる可能性があります。腸重積から腸が破れて腹膜炎を起こす場合もありますので、できるだけ早い発見が望ましいですね。
異物誤飲の診断は、レントゲンで映らない素材など飲み込んだ物によっては時間がかかります。
ですから、何回も吐く・水を飲んでも吐くといった症状が見られる場合は、様子を見ないで早めの受診が大切です。受診の際は、誤飲したものがわかれば持参していただくと診断の助けになります。
ただし、異物誤飲は予防が大切です。普段の生活の中で、異物誤飲を起こさないような環境整備に配慮していただくのが一番です。

※ 腸重積(ちょうじゅうせき):腸管が折り重なる状態。重なった部分の血液循環が悪くなり、腸管の閉塞や穿孔をおこす。

山田 智子 院長
コジマ浦和動物病院
山田 智子 院長
さいたま市南区/白幡/武蔵浦和駅
●犬 ●猫
  • 犬のクッシング症候群

メジャーなホルモンの病気の1つ

クッシング症候群とは、脳下垂体や副腎の腫瘍化などが原因となり、コルチゾールというホルモンが過剰に分泌されることによって起こる疾患です。症状としては、お水をたくさん飲んでおしっこを多量に出したり(多飲多尿)、食欲が大幅に増したり、患者によっては脱毛や皮膚に病変が見られる子もいます。「急に食欲が増えたけど、若返ったのかな?」といったように、病気に気づかないまま時が過ぎてしまうことも珍しくありません。皮膚の症状が見られる場合は比較的早く見つかりやすいのですが、多飲多尿や食欲増進といった症状については、病気を見逃しやすい傾向にあります。
症状だけでは見つかりにくいことは今申し上げた通りですが、定期的な血液検査によって発見に至ることもあります。高齢の犬によく見られる疾患ですので、7~8歳以上になったら、年に2回をめどに検査を受けられたほうがいいでしょう。
クッシング症候群で命を落としてしまう子もいます。しかし、適切な治療を受けさえすれば寿命を延ばせることの多い疾患でもあります。一見、健康に見える子でも何かの病気が潜んでいることがありますので、安心して暮らせるよう、定期的な健康診断を考慮いただければ幸いです。

垰田 高広 院長
葛西りんかい動物病院
垰田 高広 院長
江戸川区/中葛西/西葛西駅
●犬 ●猫
  • 犬の骨折

近年増えているトイ犬種の橈尺骨骨折

病院でよくみる骨折の1つに前足の骨折である、「橈尺骨骨折」があります。近年、外飼いの子が減りトイ犬種の人気により、最近では「トイ犬種の橈尺骨骨折」がとても多いです。
骨折の原因としては、交通事故などの強い衝撃というよりも、ソファや飼い主様の手からの落下などの比較的低いエネルギー外傷によって生じることが多いです。
骨折の症状としては、足をあげるなど歩き方がおかしい、触ると痛がる、元気がないなどわかりやすい症状を出すことが多いです。
当院では、トイ犬種の橈尺骨骨折の治療において、ほとんどの症例でプレート法を採用しております。
プレート法では、皮質骨( 骨の硬い部分、レントゲンで白く見える部分) 同士をピッタリ合わせて骨の細胞(骨芽細胞、破骨細胞)を行き来させて骨をくっつけていきます(骨癒合)。
インプラントにはLCP、Fixin microのようなロッキングプレートやToy cuttable plateなどがあり、患者様の体重、動き、骨幅により使い分けております。
骨折は、手術をしたらそれで終わり、ではなく再発予防には、退院してからの飼い主様のご協力が必要不可欠です。
骨折をする多くの子は運動性が高く活発な子が多いため、ある程度骨がくっつくまでは、安静にさせて頂く必要があります。定期的に身体検査やレントゲン検査を実施し、徐々に運動制限を解除し完治に向けて経過チェックを行います。
なにか上記疾患でお困りの際には当院へお気軽にお問い合わせ下さい。

橋本 涼 院長
ワラビー動物病院
橋本 涼 院長
蕨市/南町/西川口駅
●犬 ●猫 ●その他
  • 犬・猫の嘔吐癖

食事の仕方を見直すだけで「吐き癖」が治るかも?

日々診療しているとよく、「食べたものをすぐに吐いてしまう」というご相談をいただくことがあります。吐き癖ともいえる症状は犬・猫の両方に現れますが、どちらかと言うと猫に多くみられる症状と言えるでしょうか。食べたものを吐いているのを見ると飼い主さんは心配になるかもしれませんが、ちょっとした工夫で症状が改善することも少なくありません。

ポイントとなるのは、猫の食事に使う食器の高さと食事の水分量です。今は健康に過ごしている子でも、これらを意識するとしないとでは、将来的な健康リスクが変わってきますので、ぜひ覚えておいていただきたいですね。食器の高さは猫がお座りをして首を伸ばしたくらいが理想です。ティッシュ箱を2つ重ねたくらいの高さの台を用意し、その上に食器を乗せていただくとよいでしょう。また猫は水分をとっているようでも適量を飲めていないことが多いため、食事中の水分量を増やすことを意識してみてください。さらに食事は一度に全量を与えるのではなく、「わんこそば」のように1回分を少なくして、きちんと胃の中に落ちたことを確認したうえで次の1回、次の1回という感じに小分けに与えるようにしましょう。

これらのことを意識するだけで、ほとんどのケースで吐き癖の改善がみられます。一方、食事の仕方を見直したけれど吐き癖が治らないという場合は、何らかの病気が隠れている可能性が否定できませんので、獣医師にご相談いただくことをおすすめします。

立石 絵美 院長
動物往診+在宅ケアサービス にくきゅう
立石 絵美 院長
鶴ヶ島市/上広谷/鶴ヶ島駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●ハムスター ●フェレット
  • 犬の股関節形成不全

歩き方や運動を嫌がる素振りが見られたら、早めにご相談を

犬に多くみられる「股関節形成不全」は、遺伝的な要因によって股関節の構造に異常が生じる病気です。通常であれば骨盤と大腿骨の関節はしっかりとかみ合い、安定した状態を保ちます。しかし、この病気の犬では関節がゆるく、歩くたびにぐらつきが生じます。その結果、関節の摩耗や炎症が進み、骨の変形や痛みが強くなっていきます。発症自体は生まれつきですが、症状に気づかれるのは5〜8歳ごろのことも少なくありません。

ただし、注意深く診察することで、早ければ生後3か月の段階で見つけることができます。しかもこの時期には「恥骨結合癒合術」という比較的負担の少ない手術で、骨盤の発育方向をコントロールし、股関節の適合性を改善することが可能です。しかし、この手術は5か月を過ぎると効果が得にくくなるため、早期発見と迅速な判断が極めて重要になります。

股関節形成不全は放置すると犬の生活の質を大きく損なう病気ですが、早期に診断し、適切な治療を行うことで改善の可能性があります。歩き方の違和感や運動を嫌がる様子に気づいたら、早めに動物病院を受診することが大切です。

大塚 元貴 院長
古谷動物病院
大塚 元貴 院長
品川区/旗の台/荏原町駅
●犬 ●猫
  • 犬の歯周病

口の健康が全身の健康につながるという意識は獣医療にとっても重要な考え方になってきている

諸説ありますが、3歳以上の犬の7割から8割が歯周病に罹患していると言われています。歯周病は重症度によって4段階に分けられます。歯ぐきが赤くなったり、少し口臭が出てくるようになるのがステージ1と呼ばれる状態です。これがステージ2以上になると、徐々に歯の周囲の骨が溶けてきてしまい、歯のぐらつきが見られるようになり、最終的に歯が抜け落ちてしまうことになります。
治療としては、歯石の除去によって口腔内の環境を良くすることが第一に求められます。その上で抜歯せざるを得ないケースでは、問題のある歯を抜くことで明らかに口腔内の環境は改善しますので、その2つが有用な治療ということになってきます。
人に関して言えば、歯周病は糖尿病や認知症の要因の1つとなったり、低体重児の原因になると言われていますが、犬に関してはそれらはまだ証明されてはいません。しかし、心内膜炎が歯周病菌によって引き起こされることがすでに確認されているように、犬についても歯周病が全身の疾患と大きく関わっていることは間違いないと言えるでしょう。

平塚 彰吾 院長/歯科診療部長
サーカス動物病院
平塚 彰吾 院長/歯科診療部長
藤沢市/菖蒲沢/湘南台駅
●犬 ●猫
1 PAGE 3/11 11