治らない病気だからこそ、常に向き合っていく姿勢が大切
アレルギー性皮膚炎は、食物アレルギーとアトピー性皮膚炎とに大別されます。とにかく身体中が痒くなってしまうのが特徴で、あまりの痒さにかじったり、舐めたりして皮膚がボロボロになってしまう子もいます。
アレルギー性皮膚炎が何によって引き起こされるかは、現在のところ、確定的な診断方法がありません。年齢、性別、飼育環境等々、あらゆる情報を飼い主さんから引き出し、統合して判断していきます。治療としては、痒みへの対症療法が中心となります。お薬も一長一短がありますから、具合を見ながら、そして飼い主さんのご希望を伺った上で判断していくことになります。また皮膚の状態が悪いために二次的な感染症の恐れもありますので、抗生物質やシャンプーなどのケアも必要です。
アレルギー性皮膚炎は、治らない病気です。特にアトピー性皮膚炎は治らないことが多いんですね。ですから、飼い主さんやその子にとって最も負担が少ないような方法を検討し、続けていくことが大切になります。
- 横浜りゅう動物病院
- 中林 竜太 院長
- 横浜市磯子区/磯子/上大岡駅
- ●犬 ●猫