簡単に治せるからこそ長期化しやすいので、原因を根本から治療して
犬の外耳炎はその名のとおり、外耳に炎症が起こる状態です。見た目や経過などから外耳炎はわかりやすく、良い薬もあるので治すことも簡単になってきてはいますが、実は奥が深い病気です。外耳炎はよくある病気でありながら、原因はかなり複雑で、ダニなどの寄生虫の発生、アレルギー、異物が耳に入るなど様々です。その原因がきちんと治療できていないと外耳炎は再発を招くことになりますし、長期間に渡り症状をひきずることにもなり得ます。命に関わるほどの緊急性はないにしても、中途半端な状態のまま放置するとこじらせてしまう病気でもあります。薬を服用させておしまいにするのではなく、服用後も完治しているかどうかを診る必要があります。完治していなければ治療を続ける、定期的に耳の処置で通うことが肝要です。予防策は、定期的に獣医師に健康相談をすることや、犬が健康な状態をよく観察しておくことです。犬の耳が臭う、しきりに頭を振るなどのしぐさが見られれば、一度獣医師にご相談ください。
- いとう動物病院
- 森永 和雄 院長
- 鶴ヶ島市/三ツ木新町/若葉駅
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