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  • 犬の不整脈

動画の撮影が診断の助けになることも

人間の場合であれば、胸痛や動悸・息切れなどの症状が感じられると思いますが、当然のことながら動物の場合、それを感じ取ることはできません。その結果、不整脈が症状として現れるのは、失神やふらつきなど、目に見える症状になってから気づくことが多いのです。
不整脈は、弁膜症や僧帽弁閉鎖不全症などの様々な心臓疾患の1つの症状として現れることがほとんどです。ゆえに、心臓の病気があって失神を起こしたケースでは、大元の病気の進行を検査で確認していき、その上で不整脈の治療が必要なレベルと判断すれば投薬治療などが行われます。また、ほとんど、と申しましたが、大型犬の場合、大元の心臓疾患がないのに不整脈になるケースがまれにありますから、小型犬とは別に考えていく必要があります。

不整脈が症状として現れるのは失神などの症状になりますので、事が起きた時、別の病気と混同してしまうケースもなくはありません。最も混同しやすい疾患として、てんかんが挙げられます。よくよく見れば、片側にけいれんが起こっていたり、発作が継続する時間の違いで鑑別は可能ですが、症状がある程度落ち着いた段階での検査では鑑別は難しくなります。飼い主さんに1つ心に留めておいていただきたいのが、発作が起きた時に動画を撮っていただく、ということです。その瞬間の映像を見ることができれば、鑑別の大きな助けとなります。危急の際に動画を撮影するのは簡単ではないとは思いますが、それが診断の重要なヒントになるということを認識していただければ幸いです。

木村 勇介 院長
杉並動物夜間救急医療センター(東京動物医療センター)
木村 勇介 院長
杉並区/松庵/西荻窪駅
●犬 ●猫
  • 猫の尿路結石

愛猫がトイレに行ったきり、元気のない様子なら要注意

腎臓から膀胱までの尿路を「尿管」、膀胱からおしっこの出口までの尿路を「尿道」と言いますが、猫の尿路結石ではこのうちどこかの尿路に結晶や結石ができて尿路を塞いでしまう病気です。以前は日々の食事内容が原因とされていましたが、最近は猫の品種が多様化したことで病気を発症しやすい品種があるのではないかと考えられています。

症状としては血尿がみられたり、おしっこが出ないのにずっとトイレの場所にいたり、雄猫の場合はおしっこが出なくなるので比較的分かりやすいかもしれません。これに対して雌猫の場合は、尿管(腎臓から膀胱までの尿路)が詰まっても外からでは分かりにくいのですが、急に元気がなくなることが多いですから覚えておくと良いでしょう。もしも愛猫に「ご飯を食べない」などの変化がみられたら早めの受診をおすすめします。

尿路結石の治療法としては、点滴療法とカテーテル治療が挙げられます。点滴によって尿管の詰まりが解消されれば、その後は食事療法を行うことが一般的です。一方で、詰まっている尿道に直接アプローチするカテーテル治療は、飼い主さんの金銭的負担が少ないとは言えません。病気を未然に防ぐためにも、年に一度は健康診断を受診し、血液検査によって腎臓の数値を確認すると良いでしょう。

入江 なつは 院長
いりえ動物病院
入江 なつは 院長
文京区/本郷/本郷三丁目駅
●犬 ●猫
  • 犬の乳腺腫瘍

発情前の早い段階で避妊手術、子宮卵巣の摘出が効果大

犬の乳腺腫瘍はその名のとおり乳腺にできる腫瘍、女性ホルモンの影響で発症する確率が上がります。しこりができて痛みを伴う場合もありますが、ほとんどのケースで目立つ症状がないんです。飼い主さんだとなかなか気づきにくく、病院で身体検査して初めて気づくというパターンが多いですね。腫瘍なので良性と悪性がありますが、大体半々くらいです。悪性の場合はしこりがどんどん大きくなって炎症を起こしたり、乳頭から血や膿が出てきたりします。治療方法は、基本的に手術での切除になります。悪性であれば抗がん剤などを組み合わせることもありますが、それだけだと不十分なので手術が前提になります。しこりに針を刺す細胞診検査で良性か悪性かを診ますが、切除をして病理検査をしないと正確な確定診断ができません。結果的に良性であればその切除で治療も兼ねられますし、悪性の場合もそれで終わるか拡大手術をするか、抗がん剤を使うかなど判断ができます。乳腺腫瘍の予防策としては諸説ありますが、最初の発情がくる前の早い段階で、避妊手術し子宮卵巣の摘出をしてホルモンの影響を受けないようにすることが、効果が高いですよ。

杉下 翔太 院長
動物ノ病院 かれん
杉下 翔太 院長
目黒区/中央町/学芸大学駅
●犬 ●猫
  • てんかん

発作が起きた時に動画を撮影してもらうことがキーに

「てんかん」とは、てんかん発作を起こす脳の病気です。犬にも猫にも見られるもので、神経の病気では最も多い症例と言えます。発作の特徴は、その子その子で異なります。全身がけいれんするような子もいれば、口を“くちゃくちゃ”してよだれを垂らす子や、手足がピクピクと動くようなケースもあり、タイプは様々です。発作があった場合、当院ではまず動画の撮影をお願いしています。スマートフォンが普及する以前は、飼い主さんが見た行動を言葉でお伝えしていただいていたのですが、一目でわかる動画は診断の大きな助けとなります。低血糖や中毒など、脳以外の病気が原因でてんかん発作に似た症状を起こすものもあります。それらの可能性を考慮しつつ、段階的に検査をおこない、病気を確定していくことになります。てんかんであることがわかると、抗てんかん薬というお薬を飲んでいただくことになります。しっかりと効果が認められる適切な量から始めていき、多くの場合、3ヶ月に1回以下の発作で収まってくれれば、それを維持してくことになります。発作の回数やその程度を一定の水準で抑えることができれば、てんかんのある子も一般的な子と寿命に大きな変化はないと言われています。治療はそのラインを目指していくことになり、ケースによってはお薬の種類や量を増やして対応し、また最近では大学病院などではてんかんに対する外科手術も行われるようになってきました。

溝口 俊太 院長
はとがや動物病院
溝口 俊太 院長
川口市/坂下町/鳩ヶ谷駅
●犬 ●猫
  • 犬の膵炎

放置すると死に至ることも。定期的な血液検査でリスクを軽減

膵炎とは膵臓に炎症が起きる病気で、嘔吐や腹痛などの症状が出ます。原因は人間と同じようにストレスや高脂血症のことが多く、空腹時の中性脂肪が500の数値を超えると、膵炎の発症リスクは5倍以上に跳ね上がると言われています。ミニチュア・シュナウザーなどがそうですが、遺伝的に高脂血症になりやすい犬種もあります。急性膵炎は発症すると1~2割がそのまま亡くなってしまうこともあり、看過するのは危険な病気のひとつです。膵炎は根本的に治す方法がなく、痛みや吐き気を抑えることで治癒力を高めていくことになります。症状が出た際は、点滴をして膵臓への血流を良くする処置が必要です。膵炎の予防としては、定期的な血液検査で高脂血症がないかどうかを診ること、ストレスをなるべく軽減することです。高脂血症が見られるようであれば、高脂質なものを避ける食事療法や中性脂肪を下げる薬を服用し発症のリスクを抑えていくことが肝要です。他にも、ワンちゃんが突然吐いたり食欲がなくなったりすることがあれば、一度病院で相談することをお勧めします。

郡司 尚人 副院長
草加みどり動物病院
郡司 尚人 副院長
草加市/遊馬町/見沼代親水公園駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●フェレット ●ウサギ
  • 猫伝染性腹膜炎(FIP)

『猫伝染性腹膜炎』とは?治療薬はあるの?

「猫伝染性腹膜炎」(FIP)は罹ると亡くなる病気です。猫伝染性腹膜炎には2種類あって、お腹に水が溜まるタイプと、できものになるタイプがあります。この病気には「猫腸コロナウイルス」というのがあるのですが、下痢・嘔吐など消化器症状が主となっています。人間の新型コロナとは全く別物ですので、咳や味覚症状の異常はなく、私たちに感染することはありません。猫腸コロナウイルスに罹って下痢をしていても、治療をすれば致死率は高くありませんが、1割くらいの確立で、猫腸コロナウイルスの突然変異により強毒化したものに罹るとほぼ100%亡くなります。しかし、最近見つかった治療薬によって治ることがわかってきているので、ステージにもよりますが8割~9割は治ることを期待できます。たとえ状況が悪くても40~50%くらい治る確率があるでしょう。薬名はないので物質名として出されていますが、現段階で日本ではまだ認証されていません。中国に怪しげな製剤を出している会社があるので入手は可能ですが、多くの獣医師はどのような副作用があるかわからず、リスクを負ってまで使いたくないと考えます。病院側にリスクはあっても、飼い主さんの同意が得られれば使うことができる治療薬です。治す方法はいろいろ提案されていますが、今のところその薬がないと治りません。予防法はなく論文に基づいて一応提案はしますが、公式なものではありません。下痢・嘔吐がある場合にはあまり長く様子見をせず、早めに獣医さんに相談してください。

松田 唯 院長
ガイア動物病院
松田 唯 院長
杉並区/下井草/阿佐ケ谷駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●フェレット ●ウサギ ●その他
  • 犬の外耳炎

なぜ外耳炎がなかなか治らないのか?慢性化する共通点とは

犬の外耳炎は人でいう中耳炎のことです。外耳炎のサインは耳を拭いたら汚れていた、頭を振る、後ろ足で耳の周囲をよく搔く、寝ている時に急にガバッと起きて頭を振ったり後ろ足で搔いたりすることです。「外耳炎のうちの70%が皮膚病だ」と皮膚病の専門医は言います。皮膚病の一つとして捉える病気であることからも、からだを痒がるような皮膚炎では耳も悪いことが多いのです。もちろんダニや細菌感染といった感染症が原因であれば、それに対応した薬を使うことで治ることも多いのですが、慢性外耳炎、いつも治療をしているけれど治らないケース、病院を変えて様子を見てみようかという人たちに見られる共通点は、「おやつをいっぱい与えている」「果物を食べさせている」ことが非常に多いのです。「糖分の摂りすぎ」は外耳炎や皮膚炎にはよくないことです。特に「単糖類」(お砂糖や果物、果糖)を日常的におやつとして与えているといつまで経っても治療と縁が切れません。食べ物がからだに合わなくて、からだが要りませんというサインを外耳炎として出す、肝臓が悪くなって出すなど、からだのサインにはいろいろなパターンがあります。今の薬は優秀なので使うと良くなるのですが、またぶり返します。できるだけ良質なフードを与えること、極力おやつを減らすこと、もし与えるのであればサツマイモやかぼちゃなどの多糖類などを単糖類を選ぶことで改善が見込めるのではないでしょうか。もうひとつの注意点として、耳の掃除をあまり一生懸命にやらないことですね。他の動物にも同じことが言えますが、こすり過ぎると悪くなるのでお家での耳掃除をほどほどにしましょう。

河合 俊光 院長
かわい動物病院
河合 俊光 院長
川口市/戸塚鋏町/戸塚安行駅
●犬 ●猫 ●フェレット ●ウサギ ●ハムスター ●は虫類
  • 犬猫の歯周病

歯周病になる大きな要因は“歯質”。気になることがあれば早めの受診を

まずお伝えしたいのは、犬や猫が歯のトラブルに見舞われても決して飼い主さんの責任ではないということです。私たち人間がきちんと歯磨きしていながらも歯医者さんのお世話になるように、動物たちが歯周病になるかどうかはその子の“歯の質”にかかっていると言えるからです。
人間と同じように、動物たちにも歯周病になりやすい子/なりにくい子がいます。2歳くらいでも歯石が付いてしまう子がいれば、6歳頃になって初めて治療を受ける子もいるなど、歯周病になる年齢はさまざまです。お口の中はよく見えませんから、予防注射や健康診断の際に偶然見つかることも少なくありません。
飼い主さんの中には、ペットの口臭の変化に気づいて受診なさる方もいらっしゃいますが、症状がだいぶ進んでいても明らかな症状を示さないこともあるため、気付きにくい病気です。歯周病の治療としては、歯石除去や抜歯が考えられますが、麻酔をして行われることが一般的です。まずは定期的な検診をお勧めします。

新井 曉 院長
新井動物病院
新井 曉 院長
横浜市青葉区/あざみ野/江田駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●ハムスター ●鳥 ●フェレット ●その他
  • 犬・猫の腎臓病

初期の腎臓病は食事・サプリでの対策が可能

腎臓病は犬や猫の死因の上位に入る病気ではあるものの、はっきりとした原因はまだ分かっていません。遺伝性のこともあれば、食生活が原因になることもあり、肉食のネコちゃんの場合は。長期にわたりたんぱく質を摂取し続けることが腎臓に負担をかけると考えられています。
そのため、若い年齢からの生活環境によっても、将来的な腎臓病の発症リスクを下げることは可能です。

腎臓には尿をつくる役割がありますから、何らかの障害があると「おしっこ」に異常がみられるようになります。とはいえ飼い主さんが尿を見ただけでは異常があるかどうかの判断が難しいため、すでに腎臓に軽く問題がある場合は2~3か月ごと、そうでなくても6か月ごとに定期的に検査を受けていただくことをおすすめしています。もちろん総合的に検査をしないと腎臓病の発見が遅れてしまう可能性もあるかとは思いますが、尿検査のみの検査でも腎臓の状態を把握するための手段としてはすごく良い検査だと考えています。1年に何回も定期的に身体全体の検査をするのは大変なことだと思いますので、毎回ではないにしてもそれを尿検査だけに置き換えることを考えた場合、負担が軽くなるのではないかと思います。

腎臓病はステージによって治療法が異なり、初期であれば食事内容を見直すだけでも腎臓の機能維持に役立ちます。最近は腎臓病の子のための食事やサプリメントなどさまざまなタイプがありますから、治療のハードルもそれほど高くないのではないでしょうか。

その子その子の生活スタイルに合わせて、一緒にご相談しましょう。

天野 祐太 院長
阿佐谷北動物病院
天野 祐太 院長
杉並区/天沼/阿佐ケ谷駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●フェレット ●ハムスター ●その他
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