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  • 犬の嘔吐

“食べ過ぎ”が思わぬ盲点に

他の病気の可能性もありますが、朝、ご飯を食べる前に胃液を吐いてしまっているケースは、胃酸過多による可能性が大と考えられます。私の経験則によるものですが、どうやら食事中の食物繊維の量に左右されると思われるのです。減量用のご飯を与えている方は多いと思われますが、そうしたご飯には食物繊維が多く含まれます。それを消化しようとすると消化管が絶えず動くようになり、胃酸が過剰に分泌される状態が常となっていくのです。実際、ご飯を調整することで、症状が回復することが多々ありました。
食事に関連し、体重管理についての所見も1つ述べさせていただきます。よくあるのが、ご飯を残してしまうのに太っている、というもの。その多くは、食べきれる量をすで超えて与えてしまっているということです。袋に書いてある量を信じ、「これだけ食べさせなきゃいけない」という感覚の方が多いと思うのですが、個体差がありますし、同じ子であっても年齢を経るに従って変わってきます。グラム単位で増減を調整していただくことで、本当に適切な量がわかることになりますし、そうなれば、よく食べるし、体重もオーケー、吐くこともなくなる、ということになるのです。

濱田 宇広 院長
ながつたペットクリニック
濱田 宇広 院長
横浜市緑区/長津田みなみ台/長津田駅
●犬 ●猫
  • 犬・猫の外耳炎

早めの治療が完治のカギに!症状を繰り返し、慢性化してしまう外耳炎。

一般的な外耳炎は免疫力が下がり、耳の中にいる常在菌が増えてしまうことが原因で発症します。
この疾患は犬に多くみられ、猫は比較的少ない傾向にあります。症状は様々ですが、耳を気にして掻く動作や頭を振って痒がる様子もみられます。その他、耳から変な匂いがしてくる、耳を触るとクチュクチュと液体の音がするなどもこの疾患のサインです。
治療法は、まず耳の中のお掃除をします。状態によっては耳にカテーテルを入れて洗浄することもあります。さらに、炎症を抑えるためにステロイドと抗生物質を含んだ点耳薬を使って様子を見ます。これだけで症状が改善される子も多くいますが、”アレルギー”がある場合は注意が必要です。アレルギーがあると外耳炎になりやすく、外耳炎を繰り返しているうちに慢性化していってしまうからなんです。その場合はアレルギーのコントロールをしながら外耳炎の治療をしていきます。皮膚と耳は繋がっているんですよ。予防法は定期的に耳掃除をすることと、飼い主さんが様子の変化に出来るだけ早く気付くことが大切です。放っておくと、外耳炎から中耳炎に、さらには内耳炎に進行していきます。そうすると、首が傾く・黒目が左右に揺れる眼振などの症状、さらには、内耳に近い神経にまで炎症が及ぶと顔面麻痺も出てきてしまうのです。ですので、外耳炎は出来るだけ早く治してあげるのがとても大切になります。最近は、内耳炎になって首が傾いたりしてから来院されるケースが多くなっています。外耳炎は早く見つけてきっちりと治すのが重要です。少しでも症状が見られたら、ぜひ早めに受診をしてください。

羽山 庸道 院長 & 羽山 靖子 副院長
愛宕山動物病院
羽山 庸道 院長 & 羽山 靖子 副院長
上尾市/愛宕/上尾駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●ウサギ
  • 猫の消化器型リンパ腫

『病型』まで診られる病院へ連れていくことが重要

リンパ腫は全身に分布するリンパ球という免疫を担う細胞が腫瘍化してしまう病気です。リンパ腫の場合、悪い部位を切除すれば治る病気ではなく、腫瘍細胞がすぐに全身に拡がってしまう病気です。

症状としては、元気がない、食欲がない、便がゆるい、吐く回数が多くなった、だるそうにしているなど様々あります。腫瘍細胞が全身に拡がるため、貧血、血小板減少、肝臓障害、腎臓障害など様々な併発症を引き起こし、整腸剤や抗菌薬など処方されても根本的治療となりません。

実は「リンパ腫」とは大まかな病名であり、細かな病型が多数存在します。その病型ごとに治療法、注意点、予後などが異なります。リンパ腫の病型を含めて詳細に診断するためには、知識、経験、技術が必要で、特に消化器型リンパ腫では開腹手術しなくても診断できることがほとんどです。手術してしまうことで動物患者様に負担がかかり、消化管に穴が開いたり、腹膜炎を起こしたり、肝臓や膵臓が障害されたりと、死に至ってしまうことがあります。

治療は抗腫瘍薬療法が中心になります。リンパ腫には様々な病型があり、患者様の病態とリンパ腫の病型に応じた治療が必要です。個々の状態に合わせて、オーダーメイドの治療を考えることがQOLを大切にするために重要です。

詳細に病型を診断し、患者様に合った適切な治療ができる医療であれば、多くは寛解が期待できます。しかし、病型や状態に合った治療ではない場合、寛解せずに早期に亡くなってしまいます。したがって『詳細な病型が診断可能であり、患者様の病態に応じた治療ができる獣医師』を受診することが救命に重要となります。

藤野 泰人 院長
西新井大師動物病院
藤野 泰人 院長
足立区/西新井/大師前駅
●犬 ●猫
  • 犬のチェリーアイ

「チェリーアイ」はどんな病気?なりやすい『犬種』は?

涙の分泌腺である瞬膜腺があり、「炎症」によって腫れて拡大し、目の落ち込んだところ(眼下)に収まりきらず、ふちから突出してしまう症状を「チェリーアイ」といいます。

治療は「目薬」で腫れを引かせても、かなりの頻度で膜が出てきてしまいます。目薬以外の治療だと「外科手術」になり、膜が飛び出さないように目の奥の方へ固定する手術をします。

なりやすさは「頭の骨格」が関係していて、たとえば「チワワ」「シーズー」「パグ」といった『鼻ぺちゃで目が大きくクリッとした犬』は、なりやすい犬種です。というのも、もともと眼下の受け皿が浅いためです。どんな犬でも発症する可能性はあるものの、圧倒的に犬種や頭の骨格によってなりやすさが関連しているといえます。

病院へ行くべきサインは、目の内側からピンク色の「かたまり」が飛び出て見えたときです。命に関わる病気ではなく、膜が出たままでも生活できます。ただ「見た目の悪さ」が著しく気になって、飼い主さんが「何とかしたい」と思うことが強い病気だと思います。

術後にまた腫れたり、収まりが悪かったり、少し見えているけど収まるケースもあるので、治療については整形に近いところがあります。跡が少し残ってしまったときに、果たして再手術をすべきなのか、このままでいいのか悩むことも。基本的には「再手術」をして元に戻すことになるのですが、「見た目」の問題、再手術の「費用」の問題、さらには「予後」として後から出てくるかもしれないけど、今は落ち着いていることもあります。基本的には手術すればほぼ戻る病気ですが、飼い主さんが「どこを目指すか?」によってゴールが異なってきます。

飛髙 健太郎 院長
タロウ動物病院
飛髙 健太郎 院長
久喜市/東大輪/東鷲宮駅
●犬 ●猫
  • 犬の骨折

小型犬を抱っこするときの落下事故、フローリングなど居住空間にご注意を

日本では住環境の制限などから小型犬が好まれる傾向があります。小型犬の中でもチワワやトイプードル、イタリアングレーハウンドなどはちょっとした弾みで骨折することがあるため、十分な注意が必要です。

骨折が発生するタイミングとして最も多いのは、わんちゃんを家族に迎えたばかりの時期です。ペットショップから初めて小さなわんちゃんを連れて帰り、慣れない抱っこをしたときに思いがけず落下させてしまうケースが多く、自宅に迎え入れた翌日に骨折し、入院生活となってしまったケースもあります。トイプードルなど小型犬の前肢の骨(橈骨とうこつ・尺骨しゃっこつ)は非常に細く、3~5mmほど。つまり、割り箸よりも細いです。落下事故のほかに「ご家族様の膝から飛び降りる」「フローリングで滑ってしまう」といったことでも簡単に折れてしまいます。

小型犬の前肢の骨(橈尺骨)は、折れやすく癒合しづらい骨です。初期治療をきちんと正確に行わなければ、癒合不全(ゆごうふぜん)を引き起こし、治療が非常に困難になります。骨折を未然に防ぐためには、滑りやすいフローリングをクッション性のある滑りにくい素材にすること、わんちゃんを抱っこするときは慎重に扱っていただくことが大切です。

有藤 翔平 院長
日本動物医療センター
有藤 翔平 院長
渋谷区/本町/幡ヶ谷駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●ハムスター ●フェレット
  • 犬の子宮蓄膿症

子宮蓄膿症は避妊手術によって確実に予防できる

子宮蓄膿症とは文字どおり子宮の内部に膿(うみ)がたまる病気のことで、高齢犬に多くみられるのが特徴です。一般に免疫機能が正常にはたらいていれば、細菌などに感染してもダメージを受けることはほとんどありません。しかし、加齢に伴う免疫低下やホルモン異常、基礎疾患などのリスク因子を持っている場合は子宮蓄膿症を発症する恐れがあります。

子宮蓄膿症になると食欲減退から身体機能が低下したり、下痢や吐き気などの症状が現れたり、陰部から膿が出てくることもあります。治療の第一選択としては手術ということになりますが、高齢犬の場合は体力面や再発リスクなどに照らし合わせて内科的な治療を選択する場合もあります。

最近はペットに避妊手術を受けさせる飼い主さんが多くいらっしゃいますので、子宮蓄膿症の子を診ることはずいぶん少なくなりました。これに対して、避妊手術をしていない高齢犬では発症リスクが高まりますので注意が必要です。いずれにしてもほかの病気と同じように子宮蓄膿症も早期発見・早期治療が大事になります。将来的なリスクを回避するという意味では、子宮蓄膿症を確実に予防できる避妊手術をご検討いただくとよいでしょう。

伊藤 浩一 獣医師&伊藤 洋一 院長
伊藤動物病院
伊藤 浩一 獣医師&伊藤 洋一 院長
南埼玉郡宮代町/学園台/東武動物公園駅
●犬 ●猫 ●ウサギ
  • 犬の肥満細胞腫

犬猫の皮膚の腫瘍『肥満細胞腫』とは?

「肥満細胞腫」とは皮膚にできる腫瘍で、転移することもあります。病名から肥満に関係すると思う方もいるかもしれませんが肥満や生活環境などは関係なく、肥満細胞というヒスタミンを出す細胞によって、どんなワンちゃんでもネコちゃんでもかかる可能性があります。症状の幅が広く、症状がないこともあれば、赤みがあったり酷ければ吐き気がでたりすることもあります。小さい状態で見つかることもあれば、小さくても悪性度の高いケースもあり、治療は早期の摘出手術が非常に重要です。良性腫瘍と悪性腫瘍と両方あり、この手術は再発を防ぐために腫瘍を大きく切り取る必要があります。肥満細胞腫は病院へ来なければわからないものですが、ご家族が動物たちと日々触れ合うことで違和感に気づきます。特に最初はとても小さくプツッとした程度であり、元気なんだけれどちょっと皮膚が赤くて変だなというくらいのもので、その時点で気づいて手術をすれば腫瘍を取り切れることが多いのです。また顔や陰部など悪い場所にできることもありますが、小さいうちに気づければ何とかなることもあります。やはり早期発見のためにも、日頃からワンちゃんネコちゃんとのコミュニケーションは非常に大切です。このようなことは肥満細胞腫に限らず皮膚疾患のトラブルでも飼い主さんがどのくらい触れあって、いかに早く異変に気づけるかどうかなので、腫瘍が小さいうちにご家族の方が早く気づいて病院に来ることが大切です。

堀 雄一郎 院長
ハダ動物病院
堀 雄一郎 院長
春日部市/備後西/一ノ割駅
●犬 ●猫
  • 犬・猫のけいれん発作

症状が起きたら動画撮影を!どの年齢にも起こりうる”発作”

もし、愛⽝•愛猫に発作が起きたら、”動画を撮る”ということを覚えておいてください。発作というのは、”どのようなタイミングで、どのような時間に、 どのようなことが起きたのか”というのが治療を⾏う上でとても⼤切になりま す。そのため、発作が起きたら、難しいとは思いますが、焦らず動画を撮 り、そのまま動物病院にいっていただけたらと思います。
⽝•猫ともに、発作が起きる原因は確率の⾼い順に、内蔵、⼼臓、脳の順に分かれています。原因が内臓の場合は⾎液検査を⾏い、もし⼼臓であれば聴診で⼼臓の⾳を確認し、レントゲン検査や⼼臓エコー検査を⾏います。これらの検査をしても問題がないという場合には、脳に原因があると考え、MRI検査を⾏うという流れが主な治療の流れです。発作が起きる時はご家庭であることがほとんどですので、獣医師がその症状を確認出来ません。何度もお伝 えしますが、原因特定のためにも、飼い主さんの認識と獣医師の認識を⼀致 させるという意味でも動画が⼤切になってきます。これは、発作だけでなく、どの病気も動画や写真などの客観的なデータが⼤切なので、可能であれば撮影をしていただけると治療がスムーズになると思います。 また、発作が起きた際には、緊急のものと、様⼦を⾒ることが出来るものとに分かれてきます。その判断としては、発作が起きた際に⾆の⾊を⾒ていただくことがポイントです。発作が起きて⾆の⾊が⻘紫⾊になっている場合は、”チアノーゼ=酸素が⾜りない状態”です。この症状が10秒程度で収まる場合は様⼦を⾒ていただいても⼤丈夫ですが、⻑時間続くようなら緊急性が⾼い証拠です。すぐに病院に相談してください。また、痙攣発作の場合は、10分を超えるようなものすぐに病院へ連れて⾏ってください。もし1分以内であれば様⼦を⾒てもいいと思います。
チアノーゼが起きた際は、応急処置として、カセット酸素などを吸わせるなどが効果的です。
発作は、年齢によって正確に原因を突き⽌めるということは難しいのですが、可能性として考えられる主な原因が以下の通りです。 ⽣後4ヶ⽉までは低⾎糖発作であることが多いです。⾷事を⻑時間⾷べていなかった時、痙攣発作を起こすことがあります。対処法としては、砂糖⽔を飲ませてください。 1歳弱から7歳くらいまでは脳の病気や炎症、てんかんが多い印象です。 また、10歳を超えると脳ではなく内蔵、⼼臓の病気の可能性が出てきま す。
ただ、痙攣はどの年齢にも起こりうる症状です。兎にも⾓にも、発作が起き たら、⾒守るより動画を撮ってください。10秒ほどでも⼤丈夫です。

桂⽥ 樹明 院長
ペテモ動物病院 浦和美園
桂⽥ 樹明 院長
さいたま市緑区/美園/浦和美園駅
●犬 ●猫
  • 犬・猫の異物誤飲

リミットは3時間。胃の中に異物があれば回収可能だが、リスクはゼロではない

動物が異物を飲み込んでしまった場合、口から喉、食道を通って胃袋に落ち着きます。異物誤飲の発生からおおむね3時間以内、異物が胃の中にあることが確認できれば、異物を取り出す方法として3つの選択肢をご提案できます。

1つ目の方法は、薬剤の副作用を利用して異物を吐き出させる方法です。ごく簡単な方法のように思われるかもしれませんが、リスクがまったくないとは言えません。2つ目は内視鏡(胃カメラ)とピンセットを使って異物を取り出す方法、3つ目は実際にお腹を開いて異物を取り出す外科手術です。どちらも全身麻酔下で行うためにリスクがつきまとい、手術の場合は傷口から感染する恐れもあります。つまり、いずれの方法も何らかのリスクを伴うものですから「胃の中に確実に異物がある」ことを確認したうえで処置を行う必要があります。

このため異物を取り出す処置を行う前には、レントゲンやエコー(超音波)などの画像検査によって異物の有無、緊急性の有無を判断します。飲み込んだ異物の形状が鋭利なものであれば内臓を傷つける恐れがありますので、早急に外科手術をして異物を取り出す必要があるでしょう。一方で飲み込んだのがビニールやティッシュのようなものであれば、しばらく様子を見ることも一つの方法です。まずは「飲み込んだものは何か」「確実に飲み込んでいるのか」といった情報を集めることが大切になります。

飼い主様にお願いしたいのは、もし噛みちぎった破片を見つけたら受信時にお持ちいただくこと、異物誤飲が疑われる場合はためらわずに受診していただくことです。私たち獣医師はいつでも飼い主様の味方です。「飼い主様が目を離したせい」などと責めることは決してありませんので、大切な家族のためにもできるだけ早期の受診をおすすめします。

吉田 一万 院長
シーズ動物病院
吉田 一万 院長
朝霞市/根岸台/朝霞駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●フェレット ●ウサギ ●鳥 ●その他
  • 犬・猫の椎間板ヘルニア

鍼灸・漢方で切らない治療を。摘出の手術よりも効果が高く再発時の治りも早い

椎間板ヘルニアは、椎間板が変形して脊髄を圧迫することで傷みや麻痺が出る症状です。犬はもともと狼の先天性異常みたいなところがあり、骨の関節部分は遺伝的にちょっと弱く、ミニチュアダックスなどは特に椎間板ヘルニアになりやすいんです。東洋医学的には椎間板が飛び出したとか、骨がずれているということだけではなく、気の巡りが滞ったり血流が悪くなるところに痛みが出るという考え方です。ワンちゃんは飼い主さんと密着していると、飼い主さんの影響を受けやすく、飼い主さんのストレスがワンちゃんの痛みにも繋がってくる。そこを針で気の流れを良くし、漢方などで補いながら治療するのが椎間板ヘルニアの鍼灸・漢方治療になります。椎間板を摘出する手術をすると、気血が流れる経絡も切れてしまうので、なるべく切らずに治すのが望ましいです。完全麻痺で手術しても回復が難しいと言われているような症状でも、鍼灸でかなり治るんです。私も自分でやり始めてびっくりしたくらい成果があり、針の場合は再発した際も治りが早いですよ。

瀬島 孟 院長 & 志乃 副院長
せじま動物病院
瀬島 孟 院長 & 志乃 副院長
さいたま市浦和区/高砂/浦和駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●フェレット ●ウサギ ●鳥 ●その他
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