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  • 犬の緑内障

片方の目が緑内障になると、もう片方の目もなりやすい

緑内障は「眼圧が上がること」によって視覚に障害をきたす病気です。遺伝的にも緑内障になりやすい犬種もいて、中でも柴犬はかかりやすい種類です。目に強い炎症が起こってしまい、眼圧が上昇するような目の病気があり他の疾患と付随して緑内障を続発させたり、原発性(遺伝的な素因で起る)で起ったりもします。また、白内障から強い炎症を起こすことで続発させることもあります。

緑内障になると「目の充血」「目をひどく痛がる」「目が大きく見える」といった症状が出ます。症状が出ている時点で、視力の異常が起きている可能性もあるため症状に気が付いたらすぐに動物病院へ受診してください。

治療法は兎に角、眼圧を下げるようにします。眼圧が高いと「失明」するので、なるべく早いうちに眼圧を下げます。眼圧を下げる方法は「目薬」であったり点滴などがありますが、やはり「手術」をしないと進行する病気です。なるべく早めに診断を告げて、眼圧を下げる治療を行っていきながら、眼科の専門医を紹介するという流れになります。

片方の目が緑内障になると、もう片方の目もなりやすいため、もう片方の目には「点眼薬」をつけて、予め眼圧を下げるように予防していきます。目の異変に気づいたらすぐに病院へ行き、早めの処置が大切です。

小泉 秀彦 院長
こいずみ動物病院 川口
小泉 秀彦 院長
川口市/芝中田/蕨駅
●犬 ●猫
  • 犬のてんかん

癖や問題行動の裏には『てんかん』である可能性も。

『てんかん』に罹る原因は、高齢だと脳腫瘍やガンであることもありますが、若い場合、原因不明なことが多い病気です。そのため、検査をしてもひっかからないというケースが多くあります。

症状は『痙攣(けいれん)』というのがいちばんメジャーであったりするものの、脚を上げるだけであったり、ボーッとしている時によだれを垂らすなども1つの症状といわれています。癖なんだなと思っていたら意外と「てんかん」だったということや、問題行動の裏に「てんかん」が隠れていることも。例えば、おしっこをしていたけど、実は痙攣によって尿失禁をしていたということもあります。犬種にもよりますが、罹ってしまうケースが最近は増えてきているなという印象です。

治療法は「内服薬」がメインになります。飲み始めると生涯に渡って飲み続けるため、副作用を心配して抵抗がある方は、サプリメントを使ったり、専用のご飯をあげたり、鍼灸を試したりと、お家の考え方やご希望に応じてできるものはあるかなと思います。

予防法はなく、何が悪かったから病気になったというのではありません。「てんかん」になってしまった時は、いろんなやり方でコントロールすることは可能ですので、悩まずに来院してください。病院では症状のないケースがほとんどなので、症状を動画で撮っていただけると助かります。

山本 崇史 院長 & 瞳 副院長
やまもと動物病院
山本 崇史 院長 & 瞳 副院長
足立区/西竹の塚/竹ノ塚駅
●犬 ●猫 ●ハムスター
  • 犬・猫の異物誤飲

命の危険にもつながる異物誤飲。早めの受診で重症化を防ぐ

ワンちゃんの誤飲で多いのは「ウレタンのマットレスの破片」です。
一つひとつは小さなものでも、髪の毛やホコリが絡まって大きな塊になれば、胃の出口や十二指腸に引っかかって嘔吐が起こります。
ネコちゃんの誤飲で多いのは「おもちゃ」ですね。
危険なのは、異物の先に紐がついている場合です。異物の先に紐がついているおもちゃや破片の場合、紐が引っかかって腸重積(ちょうじゅうせき)になる可能性があります。腸重積から腸が破れて腹膜炎を起こす場合もありますので、できるだけ早い発見が望ましいですね。
異物誤飲の診断は、レントゲンで映らない素材など飲み込んだ物によっては時間がかかります。
ですから、何回も吐く・水を飲んでも吐くといった症状が見られる場合は、様子を見ないで早めの受診が大切です。受診の際は、誤飲したものがわかれば持参していただくと診断の助けになります。
ただし、異物誤飲は予防が大切です。普段の生活の中で、異物誤飲を起こさないような環境整備に配慮していただくのが一番です。

※ 腸重積(ちょうじゅうせき):腸管が折り重なる状態。重なった部分の血液循環が悪くなり、腸管の閉塞や穿孔をおこす。

山田 智子 院長
コジマ浦和動物病院
山田 智子 院長
さいたま市南区/白幡/武蔵浦和駅
●犬 ●猫
  • 犬・猫の椎間板ヘルニア

後ろ足の動きがおかしいと感じた場合は一度すぐに受診を

椎間板ヘルニアは脊骨の骨と骨の間にある椎間板が突出し、脊髄を圧迫して神経麻痺を起こしてしまう病気です。よく発生する部位は腰と首で、腰で発生した場合は後ろ足のふらつきから完全麻痺(立てなくなってしまう)、首の場合は強い痛みの症状から前足、後ろ足両方の機能障害などの症状が起こります。飼い主さんが抱き上げた際にキャンと泣く、飼い主の手からは餌を食べるのに床に置いた餌は食べない、などが挙げられます。犬が頭を下げて餌を食べられなくなったら、首に痛みがある可能性があるということです。椎間板ヘルニアは大きく分けてⅠ型とⅡ型というものに分かれます。Ⅰ型では犬種の特異性があり、よくダックスフンドがヘルニアになるというのはこちらのタイプで、そのほかトイプードルやフレンチブルドックなどを軟骨異栄養性犬種と呼んでいます。椎間板は正常では線維輪というゴムの輪のようなところにゼリー状の髄核というものが入っており、これが背骨のクッションのような働きをしています。軟骨異栄養犬種では若いうちから髄核の水分が抜けて石のようになり、線維輪が破れて石のようになった髄核が脊髄にぶつかる状態で、急に発症します。なので、昨日まで元気に歩いていた子がいきなり歩けなくなってしまうこともあります。2型の場合は、椎間板の線維輪が不安定性や椎間板が損傷したことにより肥厚し、慢性的にじわじわと脊髄を圧迫していく状態です。症状もじわじわと進行していき、こちらは高齢の犬に多いです。ヘルニアのタイプによって対処法も変わってきますし、急に悪化することもあります。足の動きがおかしい、どこか触るとキャンとなくなどの症状がみられましたら、一度すぐ病院で診てもらうことをお勧めします。

灰井 康佑 院長
とがさき動物病院
灰井 康佑 院長
三郷市/戸ケ崎/三郷中央駅
●犬 ●猫
  • ウサギの消化管うっ滞

季節の変わり目の食欲、排便量の減少に注意が必要

ウサギの消化管うっ滞は、ウサギで最もよくみられる病気のひとつです。症状としては食欲が落ちる、なくなる。便の量が減る、または出なくなる。便が小さくなる、形が不揃いでつながったものが混じる。部屋の隅でじっと動かない。猫のように身体を伸ばすしぐさをする。などです。症状の程度も様々で軽症の子もいれば重症化してしまうと、胃が急速に拡大し最悪の場合は死に到ることもあります。
原因は様々で食物繊維の足りない不適切な食餌、運動不足、換毛期の不適切な毛の処理などが考えられます。季節の変わり目には特に注意が必要で、この換毛期に多く毛を舐めて飲み込むことがその要因のひとつになっていると思われます。また、消化管が弱い子は季節に関係なく症状を繰り返すこともしばしばあります。消化管うっ滞を繰り返す場合は、定期的なブラッシングで余計な毛を取り除いてあげることや予防的にお腹の調子を整えるために漢方薬の使用もおすすめしています。もし、食事の量や排便の量に変化がある場合は、消化管うっ滞の可能性がありますので、動物病院を受診されることをお勧めします。

筒井 孝太郎 院長
浦和 動物の病院
筒井 孝太郎 院長
さいたま市浦和区/東高砂町/浦和駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●フェレット ●ウサギ ●鳥 ●は虫類 ●その他
  • 犬の肥満細胞腫

犬猫の皮膚の腫瘍『肥満細胞腫』とは?

「肥満細胞腫」とは皮膚にできる腫瘍で、転移することもあります。病名から肥満に関係すると思う方もいるかもしれませんが肥満や生活環境などは関係なく、肥満細胞というヒスタミンを出す細胞によって、どんなワンちゃんでもネコちゃんでもかかる可能性があります。症状の幅が広く、症状がないこともあれば、赤みがあったり酷ければ吐き気がでたりすることもあります。小さい状態で見つかることもあれば、小さくても悪性度の高いケースもあり、治療は早期の摘出手術が非常に重要です。良性腫瘍と悪性腫瘍と両方あり、この手術は再発を防ぐために腫瘍を大きく切り取る必要があります。肥満細胞腫は病院へ来なければわからないものですが、ご家族が動物たちと日々触れ合うことで違和感に気づきます。特に最初はとても小さくプツッとした程度であり、元気なんだけれどちょっと皮膚が赤くて変だなというくらいのもので、その時点で気づいて手術をすれば腫瘍を取り切れることが多いのです。また顔や陰部など悪い場所にできることもありますが、小さいうちに気づければ何とかなることもあります。やはり早期発見のためにも、日頃からワンちゃんネコちゃんとのコミュニケーションは非常に大切です。このようなことは肥満細胞腫に限らず皮膚疾患のトラブルでも飼い主さんがどのくらい触れあって、いかに早く異変に気づけるかどうかなので、腫瘍が小さいうちにご家族の方が早く気づいて病院に来ることが大切です。

堀 雄一郎 院長
ハダ動物病院
堀 雄一郎 院長
春日部市/備後西/一ノ割駅
●犬 ●猫
  • 犬の胆嚢粘液嚢腫

症状や合併症が出る前に、早期外科治療を選択するのも1つ

胆嚢は、肝臓で作られる胆汁という消化液を一時的に溜めておく袋状の構造物です。十二指腸へ食物が流れて来た時に、胆嚢が収縮し、中の胆汁が胆嚢につながっている管(総胆管)を通過し、十二指腸内に出され、食べ物が消化されるという仕組みになっています。
胆嚢内のサラサラした胆汁という液体が、ゼリー状にカチカチに固まってしまう病気が、胆嚢粘液嚢腫といいます。胆嚢粘液嚢腫になってしまうと、胆嚢破裂や胆嚢炎、また、この固まった粘液物質が十二指腸につながっている総胆管内に詰まってしまう、胆管閉塞が生じてしまうリスクが高くなってしまいます。上記のような合併症が生じた際に、元気や食欲低下、嘔吐、腹痛などの症状が認められる様になり、放っておくとグッタリした状態となり、亡くなってしまう怖い病気です。

粘液嚢腫になってしまうと、お薬でサラサラに戻すことはほとんど不可能で、外科治療による胆嚢切除が適応となります。以前は、粘液嚢腫による胆嚢破裂、胆嚢炎、胆管閉塞、黄疸といった合併症を発症した状況で手術することが多く、その場合の周術期の死亡率は20-40%(Pike et al,Worley et al 2004、Youn et al 2018)と報告されており、リスクが伴う手術でした。近年では、超音波機器の普及や機器の改善により、胆嚢粘液嚢腫が症状や合併症を生じる前に、偶発的に発見される事が増えて来たため、早期に外科治療を実施することにより、周術期の死亡率が2%と低くなっております(Youn et al 2018)。
日頃より、画像検査を含んだ健康診断を受けて頂くことは、とても良い事だと思います。もし、偶発的に粘液嚢腫の前段階である胆泥症が認められた場合は、上記の症状や合併症が出る事はないので、低脂肪食や利胆剤を試しながら、粘液嚢腫に進行していかないか、超音波検査を定期的に見て頂く事で良いと思います。もし、胆嚢粘液嚢腫まで進行してしまっていた場合、症状や合併症が出る前に、外科的に胆嚢摘出を選択するのも1つだと思います。

守下 建 院長
船橋どうぶつ病院
守下 建 院長
船橋市/海神/東海神駅
●犬 ●猫
  • 犬の前十字靭帯断裂

犬の前十字靭帯断裂は、加齢性変化が要因の1つに

前十字靭帯断裂とは、前十字靭帯という靱帯が部分的または完全に断裂することであり、断裂の程度により部分断裂と完全断裂に分かれます。前十字靭帯は大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)を結ぶ靭帯で、脛骨の前方変位(前方への動き)と内旋(内側にひねる動き)を制御しているため、断裂すると膝関節に不安定が生じ、正常に歩くことはできなくなります。
人ではよくスポーツ選手などが外傷により発症しますが、犬では多くが靭帯の加齢性変化に力学的因子が加わることで発症します。生後、年数を重ねて靭帯の線維が弱くなっている状態で過度な力が加わった時に断裂しやすくなるのです。ここで言う「加齢性」とは、「老齢性」とは意味が異なり、単に「年数を経て」ということを指しますので、若齢や中齢でも発生します(つまり、老齢に至らなくても靭帯の線維は脆弱化します)。
一方の脚で前十字靭帯断裂を発症した犬の60%が2年以内に対側肢でも発症したという統計がある他、特に小型犬において、膝蓋骨内方脱臼(膝のお皿の脱臼症)を基礎疾患に持つ犬では、そうでない犬より7倍発症しやすかったという研究結果も報告されています(膝蓋骨内方脱臼の存在により、普段から内旋方向への力が掛かっているため)。
また、前十字靭帯を断裂した場合、断裂の程度に関わらず変形性関節症(DJD)と呼ばれる関節疾患を続発し、これは治療の有無に関わらず進行します。DJDは、損傷した関節軟骨を修復しようとして関節に隣接する骨に骨棘(こっきょく)が現れます(ボコボコとした骨の増生所見)。前十字靭帯を治療したとしても、DJDによる症状(寝起きや歩き始め、長時間運動後の挙上=足を持ち上げる動作)は残ることがあります。ただしDJD自体は珍しい疾患ではなく、無症状なことも多く、1歳齢以上の20%の犬が罹患しているとも言われています。
予防するのは難しい疾患ですが、体重管理(適正な体重に減量)により膝にかかる負担を小さくすることは有効な予防策です。

治療としては、内科療法、または外科療法(手術)が選択されます。
内科療法は、数週間の消炎鎮痛剤内服と安静により、軟部組織(骨以外の組織)が関節を固めてくれるのを待つ方法です。ただし、一般的に内科療法が有効なのは体重が10kg以下の小型犬で半月板損傷を伴わない場合に限られます。半月板は、大腿骨と脛骨の間に存在する構造物でクッションの役割を担います。半月板は前十字靭帯断裂時に同時に損傷することが多く、一般的な検査で損傷しているかどうかを診断するのは困難です。
外科療法では様々な術式が存在します。当院では関節外法(flo法)と脛骨高平部水平化骨切り術(TPLO法)を実施しています。flo法とは、関節の外に人工靭帯を設置する方法です。腓腹筋種子骨と脛骨粗面に開けた穴を糸で結び、靭帯の代替とします。手術の侵襲がTPLO法に比べ少なくて済みますが、小型犬のみが適応対象である他、軟部組織で関節が固まる前に糸が緩んでしまうリスクがあります。
TPLO法は、脛骨を切断し、膝の構造自体を変更して固定する方法です。犬は脛骨高平部に角度があるため、歩く度に、脛骨に前方へ変位しようとする力が加わります。本術式では脛骨高平部の角度を適正(5-7°)に矯正することで、機能自体を安定化します。侵襲が大きい手術ですが術後の再発は少なく、flo法よりも早い時期に機能が回復します。

廣間 純四郎 院長
みなみ野動物病院
廣間 純四郎 院長
八王子市/みなみ野/八王子みなみ野駅
●犬 ●猫
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