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  • 犬の甲状腺機能低下症

「最近元気がない」「毛が薄くなってきた」などの変化があれば、ぜひ病院で検査を

・甲状腺機能低下症とは?
犬の病気の中でも比較的よく見られるホルモン異常の一つが「甲状腺機能低下症」です。この病気は高齢犬での発症が多く、甲状腺という喉の付近にある小さな臓器が正常にホルモンを分泌できなくなることで発症します。甲状腺ホルモンは、全身の代謝をコントロールする重要な役割を果たしており、不足すると様々な症状が現れます。

・どんな症状が出るの?
甲状腺機能低下症の典型的な症状は、「毛が薄くなってきた」「なんとなく元気がない」「太りやすくなった」等といったものです。ほかにも様々な変化が現れることがあります。
例えば、ある8歳のトイプードルの例を挙げましょう。この子は、以前は活発でよく走り回っていたのに、最近は被毛の量が減り、体重も徐々に増えていました。飼い主さんは「歳のせいかな?」と思われていたのですが、検査をしたところ、甲状腺ホルモンの数値が低く、甲状腺機能低下症であることがわかりました。
甲状腺機能低下症の診断には血液検査が必要です。特に「T4」や「TSH」と呼ばれるホルモンの値を測定し、低下しているかどうかを確認します。確定診断には追加の検査が必要になることもあります。
治療は比較的シンプルで、不足している甲状腺ホルモンを薬で補います。先ほどのトイプードルも、毎日決まった量の甲状腺ホルモンを服用することで数週間後には元気を取り戻し、以前のように活発に動けるようになりました。

・予防や注意点
甲状腺機能低下症は主に中高齢の犬に発症しやすいとされています。もし「最近元気がない」「毛が薄くなってきた」などの変化があれば、年齢のせいと決めつけず、病院で検査を受けることをおすすめします。
適切な治療を受ければ、甲状腺機能低下症は十分にコントロールできる病気です。愛犬がいつまでも健康で元気に過ごせるよう、定期的な健康チェックを習慣にしましょう!

髙森 紀聡 院長
アニホック動物医療センター 新横浜病院
髙森 紀聡 院長
横浜市港北区/新横浜/新横浜駅
●犬 ●猫
  • 犬の外耳炎・中耳炎

犬種により対処や予防法が異なる。異常が見られる場合はすぐ受診を

犬の外耳炎・中耳炎は、耳のかゆみ、痛み、悪臭などが出る症状です。この原因は様々で、犬種により耳道の環境が違うことも関与しますし、アレルギー性によるものもあります。中耳炎に発展すると、触るだけでも噛みつくほどの激痛を伴います。そうなると診察もなかなか難しくなるので、ケースによっては暫定診断をして薬である程度症状を緩和させ、落ち着かせてから診療することもあります。治療法としては耳道を洗浄してから薬剤を入れる処置が一般的で、進行によっては内視鏡やレーザーを用いた治療が必要になります。できるだけ早期に発見することが望ましいものですが、犬種ごとに出てくる症状も変わりますので、日頃から犬の様子を見て正常な状態を把握しておうことが大切です。また犬種によって原因や予防策、対処法も違いますので、まずは耳が臭う、痛がったり痒がったりするような行動が見られる場合はすぐに獣医師にご相談ください。獣医師が原因をはっきりさせ、日頃のケアについてお伝えしますので、飼い主さんが日々実践することが予防になります。

塚越 篤 院長
オハナ動物病院
塚越 篤 院長
鎌倉市/材木座/和田塚駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●フェレット ●ウサギ
  • 犬のクッシング症候群

投薬での治療がメイン。多飲多尿の傾向があれば獣医師に相談を

クッシング症候群とは、副腎皮質からコルチゾールというホルモンが過剰に分泌されてしまう病気です。原因は主にふたつのパターンがあり、ひとつは副腎自体が悪い症状になって起こる場合で、もうひとつは脳下垂体からのホルモンが異常に分泌され、副腎を刺激して起こる場合です。犬の場合は脳下垂体性のクッシング症候群が多いです。この病気になると、多飲多尿、皮膚が薄くなる、背中の筋肉が落ち重力でお腹がたるんでしまうなどの症状が表れます。クッシング症候群は症状が進行すると免疫力が低下したり、血栓症など他の病気も併発してしまうことがあります。この治療法としては投薬がメインになります。外科治療では、副腎が原因であれば副腎の切除、脳下垂体が原因のものであれば脳下垂体を切除するという手術もありますが、こちらはまだあまり一般的ではありません。クッシング症候群はホルモンの病気なので、予防・予見が難しいものです。飲水量やおしっこの量が増えた、お腹の辺りが太ってきたなと感じたら、一度なるべく早めに獣医師にご相談ください。

渡辺 勇太 院長
幸手動物病院
渡辺 勇太 院長
幸手市/東/幸手駅
●犬 ●猫 ●ウサギ
  • 犬の骨折

小型犬を抱っこするときの落下事故、フローリングなど居住空間にご注意を

日本では住環境の制限などから小型犬が好まれる傾向があります。小型犬の中でもチワワやトイプードル、イタリアングレーハウンドなどはちょっとした弾みで骨折することがあるため、十分な注意が必要です。

骨折が発生するタイミングとして最も多いのは、わんちゃんを家族に迎えたばかりの時期です。ペットショップから初めて小さなわんちゃんを連れて帰り、慣れない抱っこをしたときに思いがけず落下させてしまうケースが多く、自宅に迎え入れた翌日に骨折し、入院生活となってしまったケースもあります。トイプードルなど小型犬の前肢の骨(橈骨とうこつ・尺骨しゃっこつ)は非常に細く、3~5mmほど。つまり、割り箸よりも細いです。落下事故のほかに「ご家族様の膝から飛び降りる」「フローリングで滑ってしまう」といったことでも簡単に折れてしまいます。

小型犬の前肢の骨(橈尺骨)は、折れやすく癒合しづらい骨です。初期治療をきちんと正確に行わなければ、癒合不全(ゆごうふぜん)を引き起こし、治療が非常に困難になります。骨折を未然に防ぐためには、滑りやすいフローリングをクッション性のある滑りにくい素材にすること、わんちゃんを抱っこするときは慎重に扱っていただくことが大切です。

有藤 翔平 院長
日本動物医療センター
有藤 翔平 院長
渋谷区/本町/幡ヶ谷駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●ハムスター ●フェレット
  • 犬のチェリーアイ

「チェリーアイ」はどんな病気?なりやすい『犬種』は?

涙の分泌腺である瞬膜腺があり、「炎症」によって腫れて拡大し、目の落ち込んだところ(眼下)に収まりきらず、ふちから突出してしまう症状を「チェリーアイ」といいます。

治療は「目薬」で腫れを引かせても、かなりの頻度で膜が出てきてしまいます。目薬以外の治療だと「外科手術」になり、膜が飛び出さないように目の奥の方へ固定する手術をします。

なりやすさは「頭の骨格」が関係していて、たとえば「チワワ」「シーズー」「パグ」といった『鼻ぺちゃで目が大きくクリッとした犬』は、なりやすい犬種です。というのも、もともと眼下の受け皿が浅いためです。どんな犬でも発症する可能性はあるものの、圧倒的に犬種や頭の骨格によってなりやすさが関連しているといえます。

病院へ行くべきサインは、目の内側からピンク色の「かたまり」が飛び出て見えたときです。命に関わる病気ではなく、膜が出たままでも生活できます。ただ「見た目の悪さ」が著しく気になって、飼い主さんが「何とかしたい」と思うことが強い病気だと思います。

術後にまた腫れたり、収まりが悪かったり、少し見えているけど収まるケースもあるので、治療については整形に近いところがあります。跡が少し残ってしまったときに、果たして再手術をすべきなのか、このままでいいのか悩むことも。基本的には「再手術」をして元に戻すことになるのですが、「見た目」の問題、再手術の「費用」の問題、さらには「予後」として後から出てくるかもしれないけど、今は落ち着いていることもあります。基本的には手術すればほぼ戻る病気ですが、飼い主さんが「どこを目指すか?」によってゴールが異なってきます。

飛髙 健太郎 院長
タロウ動物病院
飛髙 健太郎 院長
久喜市/東大輪/東鷲宮駅
●犬 ●猫
  • 猫の甲状腺機能亢進症

早期発見が肝要。過剰な甲状腺ホルモンの分泌の抑制を

猫の甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンが過剰になって新陳代謝が活発になり過ぎる症状です。かんたんに言うとすごく元気が出てしまう病気で、高齢の猫に多く見られます。人間もそうですが、高齢になってからシャキシャキ動けて食欲もあるとつい嬉しくなってしまい、それが病気であることに気づけないことが多いです。代謝が活発になっているので、食べているのにどんどん消耗して痩せてしまう、落ち着きがなくなり攻撃的になるなどの特徴が見られます。動いていないのにホルモン的には全力疾走をしているような状態が続くので、心臓に負担がかかる、結果としてほかの病気を併発して余命を縮めてしまうことにも繋がります。猫の甲状腺機能亢進症の治療は、薬の服用で甲状腺ホルモンの分泌を抑制していく方法が一般的です。ただし予防法がないので、早期に発見することが肝要になります。診断はとても簡単で、甲状腺ホルモンを測ることで病気はすぐ発見できますので、猫が食べているのに痩せてしまう、落ち着きがなくなるなどの異変が見られた場合は、獣医師に相談し検査をすることをお勧めします。

吉池 正喜 院長
よしいけ動物病院
吉池 正喜 院長
横浜市神奈川区/三ツ沢下町/三ツ沢下町駅
●犬 ●猫
  • 犬・猫の異物誤飲

命の危険にもつながる異物誤飲。早めの受診で重症化を防ぐ

ワンちゃんの誤飲で多いのは「ウレタンのマットレスの破片」です。
一つひとつは小さなものでも、髪の毛やホコリが絡まって大きな塊になれば、胃の出口や十二指腸に引っかかって嘔吐が起こります。
ネコちゃんの誤飲で多いのは「おもちゃ」ですね。
危険なのは、異物の先に紐がついている場合です。異物の先に紐がついているおもちゃや破片の場合、紐が引っかかって腸重積(ちょうじゅうせき)になる可能性があります。腸重積から腸が破れて腹膜炎を起こす場合もありますので、できるだけ早い発見が望ましいですね。
異物誤飲の診断は、レントゲンで映らない素材など飲み込んだ物によっては時間がかかります。
ですから、何回も吐く・水を飲んでも吐くといった症状が見られる場合は、様子を見ないで早めの受診が大切です。受診の際は、誤飲したものがわかれば持参していただくと診断の助けになります。
ただし、異物誤飲は予防が大切です。普段の生活の中で、異物誤飲を起こさないような環境整備に配慮していただくのが一番です。

※ 腸重積(ちょうじゅうせき):腸管が折り重なる状態。重なった部分の血液循環が悪くなり、腸管の閉塞や穿孔をおこす。

山田 智子 院長
コジマ浦和動物病院
山田 智子 院長
さいたま市南区/白幡/武蔵浦和駅
●犬 ●猫
  • 犬の外耳炎

犬の『外耳炎』原因や症状は多岐に及びます

【杉本 恵子 院長】 
症状は耳の中が赤くなり雑菌でちょっと汚れるというグレードから、そこに細菌感染を起こしてアレルギーが重なって、搔きまくって症状がさらに悪化して、精神的にもイライラして食欲もなくなるという外耳炎もあります。

原因や症状はいくつかあり、遺伝子にかかわるところから、犬の性格や反応によっても悪化の度合いもかかわってきます。性格によってはすごく気にしてしまう子もいるんです。耳の垂れている犬や立っている耳などによっても変わり、原因の特定は症状を診ながらでは判断できないくらい多岐に及びます。

治療については、治療薬があるものと炎症を抑えることしかできないものもあるんです。ステロイド等を使用することもありますが、ホメオパシー、医療用オイルを治療に取り入れています。ハーブなど自然療法を取り入れた治療法もあります。教科書に書いてあるのは1つのパターンであって「この子の場合はどうなんだろう?」と探していくことが原因の探求になるんですね。どうすればこの子にとって治療効果があるのか、といった治療計画立案をしていきます。

予防としては「どういう時に何をすれば起るのか」「どういうことをしなければ発生しないのか」と原因に戻って追究します。飼い主さんができる予防は「お耳が元気ですか?」とチェックすることから始まり、『ちょっと首をかしげているな』『痒がっているな』ということで気づくこともできます。

杉本 恵子 院長 & 国貴 副院長
南小岩ペットクリニック医療サポートセンター
杉本 恵子 院長 & 国貴 副院長
江戸川区/南小岩/小岩駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●フェレット ●ウサギ ●鳥
  • 犬猫の歯周病

歯周病になる大きな要因は“歯質”。気になることがあれば早めの受診を

まずお伝えしたいのは、犬や猫が歯のトラブルに見舞われても決して飼い主さんの責任ではないということです。私たち人間がきちんと歯磨きしていながらも歯医者さんのお世話になるように、動物たちが歯周病になるかどうかはその子の“歯の質”にかかっていると言えるからです。
人間と同じように、動物たちにも歯周病になりやすい子/なりにくい子がいます。2歳くらいでも歯石が付いてしまう子がいれば、6歳頃になって初めて治療を受ける子もいるなど、歯周病になる年齢はさまざまです。お口の中はよく見えませんから、予防注射や健康診断の際に偶然見つかることも少なくありません。
飼い主さんの中には、ペットの口臭の変化に気づいて受診なさる方もいらっしゃいますが、症状がだいぶ進んでいても明らかな症状を示さないこともあるため、気付きにくい病気です。歯周病の治療としては、歯石除去や抜歯が考えられますが、麻酔をして行われることが一般的です。まずは定期的な検診をお勧めします。

新井 曉 院長
新井動物病院
新井 曉 院長
横浜市青葉区/あざみ野/江田駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●ハムスター ●鳥 ●フェレット ●その他
  • 犬のケンネルコフ

長引くかぜの症状は要注意。同居のペットがいる場合は早めの受診を心がけて

英語でケンネル(kennel)は犬小屋、コフ(cough)は咳を意味し、すこし前までは「犬のかぜ」を総称する病名として使われていました。そして人間のかぜと同じように、犬のかぜの約9割は体に備わった免疫の力で自然によくなることが一般的です。

一方で、咳・くしゃみ・鼻水といったかぜの症状がなかなか改善しない場合は、検査によって原因を特定し適切な治療につなげることが大切です。ケンネルコフの原因には11種ほどのウイルスや細菌があり、病気の原因を調べるにはコロナウイルスなどでお馴染みのPCR検査が有効です。検査の結果、細菌が原因であれば抗生剤などを使用し、ウイルスが原因の場合は免疫力を向上させる治療を行います。

ケンネルコフの予防にはワクチンなどがありますが、ウイルス性のものに対する抑制効果はあっても細菌性のものに対する効果は期待できません。とはいえ、多頭飼いをしているなど同居のペットがいる場合は、感染した子から次から次へと感染が広がってしまう恐れがあるため、ワクチン接種や早めの受診を心がけていただくとよいでしょう。

小薗江 亮太 院長
渋谷動物医療センター
小薗江 亮太 院長
渋谷区/渋谷/渋谷駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●フェレット ●ウサギ ●鳥 ●その他
  • 犬の破折

気づきにくい犬の「破折」、歯を残すには早期発見がカギ

破折(はせつ)とは歯が折れたり、欠けていることを言います。

わんちゃんの場合は硬いおもちゃや硬い食べ物を噛むことによって奥歯(第4前臼歯)を折ることが多く、ネコちゃんは落下など外傷によって犬歯を折るケースが多いですね。破折そのものは病気ではありませんが、折れた歯が露髄(歯の神経がでている状態)している場合は感染症の原因となるため、抜歯や神経の治療などの外科的な処置が必要になります。


多くの場合、感染が進んだ段階で出てくる、目の下の頬の腫れや目やになどの症状で気づきます。

はじめは眼や皮膚の病気が疑われますが、実は歯が折れたことが原因で頬が腫れたり、膿が出ることも多いですね。そこまで感染が進行してしまうと、治療は抜歯しか選択できないことが多いです。


わんちゃんねこちゃんたちは痛みがあっても隠してしまう子が多いので、感染が進行する前に気づくためには歯磨きの習慣をつけて、歯の状態を観察することが有効です。歯磨きのときに痛がる部分があるときは、歯科が得意な獣医師を受診していただくことで、早期発見につながり歯を残す治療も可能です。

鈴木 憲人 獣医師
hanaペットクリニック
鈴木 憲人 獣医師
文京区/水道/江戸川橋駅
●犬 ●猫
  • 犬の僧帽弁閉鎖不全症

高齢の小型犬に多い『僧帽弁閉鎖不全症』はどんな病気?

犬の僧帽(そうぼう)弁閉鎖不全症は、心臓で血液の逆流を防止する僧帽弁(そうぼうべん)が加齢とともに弱って、変形してしまうことで心臓が大きくなり、いろいろな病気を引き起こしてしまう病気です。なりやすい犬種はトイプードルなどの小型犬で、大型犬はまれです。症状について初期では咳をしたり運動嫌いになったりしますが、進行して重症化すると肺に水が溜まって呼吸ができなくて「肺水腫」(はいすいしゅ)になったり、失神したりして大きな病気や命の危険にも発展します。病院に行くべきサインは、高齢になって咳が増えてくる様子がみえたら、一度病院へ相談するのがいいかなと思います。もし肩で呼吸している様子があれば緊急事態ですので、すぐに病院へ行ってください。
治療法はいろいろな種類の薬があるので、それを組み合わせて適切な状態に保っていくのが主になります。最近では大学病院で外科手術をすることもあるのですが、基本的には薬で治していく内科的な処置をします。予防法については特にありません。しかし僧帽弁閉鎖不全は小型犬に非常に多い病気ですので、ある程度の年齢になったらなっても仕方ないものだと頭に入れておいてください。もし早期発見、早期治療ができれば大きな悪い状態を防ぐことができるので、不調に気づいた時点で早めに獣医さんへ相談してください。

菊地 歩 副院長
アニマルメディカルセンター
菊地 歩 副院長
吉川市/吉川/吉川駅
●犬 ●猫
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