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  • 膵臓がん[膵がん]

適切な診断によって早期発見できれば「膵臓がん」も怖くない

膵臓がんは世界的に増加傾向にあり、近々日本のがん死亡数でも胃癌を抜いて第3位になる見込みです。「みつかったらほぼ治らない病気」「怖い病気」として認識している方も多いでしょう。実際に膵臓がんは全てのがんの中でも生存率がもっとも悪く、膵臓がんが見つかると同時に余命宣告されることも少なくありません。理由としては膵臓がんが早期発見しにくいこと、医学が進歩した現在においても治療成績の大きな向上がみられないことなどが挙げられます。

しかし、膵臓がんは早期に発見できれば決して治せない病気ではありません。初期には目立った症状が現れません。また、頻度の多いがんでもないので、全国民が毎年膵臓のくわしい検査をすべきとも言われておりません。
まずは全国民が必ず1年に1度腹部超音波検査(腹部エコー)を受けることです。そのうえで、リスク因子のある方はMRI(MRCP)、超音波内視鏡検査(膵臓カメラ)も受けていただきたいです。家族や親類に膵臓がん患者さんがいる、膵のう胞が指摘された、糖尿病が悪化した、糖尿病になった……など心当たりのある方はぜひご検討ください。

谷口 孝伸 院長
立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック
谷口 孝伸 院長
立川市/曙町/立川駅
●内視鏡内科 ●胃腸内科 ●肝臓内科 ●肛門内科 ●消化器内科 ●内科
  • 大動脈瘤

命を守るために、生活習慣をしっかり見つめ直し、改善することが重要

動脈硬化が進んで徐々に血管の壁が弱くなっていき、血圧にさらされることによって徐々に膨らんできてしまうのが大動脈瘤です。それが腹部であれば腹部大動脈瘤、胸部であれば胸部大動脈瘤ということになります。
この疾患の特徴は、病態が深刻になるまでさしたる症状がないことです。腹部の場合、血管の径が50ミリを超えると破裂の危険性が高くなってきますが、症状がないために知らず知らずのうちに大きくなってしまうのです。破裂に至ると急激な痛みを伴うことになり、血液が身体の中に出てしまうことになりますから、生命の危険に及ぶことが往々にしてあります。
レントゲンで発見されることもありますが、それは非常に稀な例と言えます。他の病気を疑い、CTやエコーの検査で発見されるケースもありますが、それも偶然の要素が強いでしょう。検査で早期に発見することが難しい面を考慮すると、やはり動脈硬化の危険因子である高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病の治療をしっかりと続け、喫煙などの習慣を見直すことが最大の予防策と言えます。大動脈瘤に限らず、動脈硬化疾患は家族歴も重要ですので、お身内の方で動脈硬化にまつわる疾患を経験された方がいらしたら、一定のリスクがあると考え、生活習慣病を気にかけていただくことが大切です。

田邉 弦 院長
丹野内科・循環器・糖尿病内科
田邉 弦 院長
松戸市/松戸/松戸駅
●内科 ●循環器内科 ●糖尿病内科 ●健診・検診
  • わきが[腋臭症]

気になったら脇の匂いも躊躇せず相談を

わきがは、40・50代までの、比較的アグレッシブに活動される世代の方に多く見られるものです。原因としては、汗自体が匂うというよりも、アポクリン腺から分泌される汗が細菌によって分解されて匂うものになります。わきがそのものに特化した治療として、保険治療だと手術、自由治療ですとミラドライなどがありますが、適応症例が限られること、また簡便な治療ではないという点があります。その他の選択肢ですと自費外用薬のみとなります。
一方、わきがに多汗症を併発されている方でしたら、多汗症の治療をすることでわきがの症状も軽減させることができます。先にも申しましたように、汗が分解されて匂いを生じさせるものになりますので、多汗症の治療として保険治療の塗り薬もありますし、ボトックスで汗を抑えることでわきがの症状も改善することが期待できます。
脇の匂いなどは、医療機関を含め、相談されることを躊躇される方が多いかもしれません。しかし、皮膚科はそうした人に言いづらい場所や物を診ることが仕事ですので、遠慮せず、しっかりと相談されることをお勧めします。

曽根 由美子 院長
大塚肌クリニック
曽根 由美子 院長
豊島区/南大塚/大塚駅
●皮膚科 ●小児皮膚科 ●美容皮膚科
  • 男性更年期障害

つらい症状を抽出し、その人に合った治療を模索していくことが大切

男性更年期障害は加齢性変化のひとつで、男性ホルモンであるテストステロンが低下することで起こる様々な症状を指します。主な症状は身体症状、精神症状、性機能症状の3つに大別されます。具体的には、疲れが取れない、疲れやすい、ほてりや発汗、不眠、不安感、性欲低下、夜間勃起現象(朝勃ち)の消失、勃起不全などが挙げられます。40歳頃からこうした症状に悩まれる方が増えると言われています。当クリニックを受診した際には、まず、ご本人の訴えを客観的に評価するためAMS(Aging Male Score)、QIDS-J、SHIM、EHSという専用の質問票により、男性更年期に伴う症状の程度と抑うつ傾向について評価します。更に、血液検査でテストステロンの値を測定し、その値によってテストステロンを補充する治療計画を考慮します。テストステロン補充療法以外には、疲労回復注射やプラセンタ投与、漢方薬やED治療薬の併用も症状の改善に有効であり、ご本人の症状に合わせて提案します。抑うつ傾向が強い場合には、ご本人の安全をまず考慮し、心療内科や精神科への受診をお勧めさせていただく場合もあります。治療以外にもテストステロンの自己分泌を促すために、運動や競争意識を感じるような趣味を模索していただくなど日常生活においても指導を行います。
当クリニックでは、周囲には相談しづらい悩みをお話しいただき、ご自身の問題に向き合っていただくことも治療の一つと考えています。知っていただき、次にどうすべきかを選択できる環境を提供することで、男性の健康をサポートする一助となれれば幸いです。

橋本 雪司 院長
泌尿器科バウムクリニック
橋本 雪司 院長
川口市/栄町/川口駅
●泌尿器科 ●女性泌尿器科 ●小児泌尿器科 ●性感染症内科
  • 骨粗鬆症

毎日の生活を見直して、骨粗鬆症の予防につなげましょう

骨粗鬆症は骨密度が低下して骨折しやすくなっている状態のことをいいます。女性ホルモンが低下する高齢の女性に多くみられるほか、甲状腺の病気や糖尿病、ステロイド薬の服用歴なども発症に関わっているといわれます。骨密度が低下してもこれといった自覚症状がないため、見過ごされてしまうケースが少なくありません。しかし骨粗鬆症を放置していると圧迫骨折や大腿骨骨折を招き、背中が曲がって強い痛みが出たり、歩けなくなってしまったりすることがあるため注意が必要です。

骨粗鬆症の治療は薬物療法が基本となり、患者さんの状態に合わせて「骨が壊れるのを防ぐお薬」または「骨がつくられるのを促すお薬」が選択されます。一部のお薬にはわずかな確率で副作用が報告されているものの、1年間で約20万人の高齢者が大腿骨骨折を負っているという報告(2020年度)と照らし合わせてみても、積極的な治療がすすめられるでしょう。

繰り返しになりますが、骨粗鬆症は自覚症状に乏しいため、治療のモチベーションを保ちにくい患者さんが少なくありません。そのため、まずは骨粗鬆症にならないための対策を生活の中に取り入れていただくとよいでしょう。ご自分でできる対策としては、たんぱく質やビタミンD・K、カルシウムを多く含む食品を積極的にとっていただくこと。人工的につくられたサプリメントではなく、普段の食事から栄養をとっていただきたいですね。また、こうした栄養素が体内で上手に活用されるように、1日15分程度の日光浴や適度なウォーキングなどを心がけてください。

福岡 昌利 院長
福岡整形外科
福岡 昌利 院長
さいたま市南区/別所/中浦和駅
●整形外科 ●リウマチ科 ●リハビリテーション科
  • MASLD/NASH

痩せている人も要注意。隠れ肥満の人に多い「非アルコール性脂肪性肝炎」とは

脂肪肝の人が罹る典型的な病気です。お酒を原因とせず環境によるもので、高血圧とか糖尿とかコレステロールを合併することが多い疾患です。
日本人は痩せてても脂肪肝の人が多いので、外観だけでは疾患に気づくことが難しいんです。いわゆる「隠れ肥満」ですね。今や3人に1人が脂肪肝だと言われています。
痩せ型で脂肪肝の人は自分自身で気づくことができないので、静かに症状が進んで肝機能障害になりやがて慢性肝炎になっていく。怖いのは症状がないまま肝臓がんとか肝硬変になっちゃうこと、ですね。症状を自覚するのは病状がかなり進んでからなので早い時期に見つけることがとても大事なんです。だから健診が重要で、健診を受けていれば自覚症状が無いうちに発見することができます。
特に、健診で「経過観察」だった場合は、放置せず経過を診ていくことが大切です。予防医学としても頑張っていくべき疾患なので、健診結果をもっとしっかりと評価して予防につなげるように働きかけていきたいですね。

塩屋 雄史 院長
しおや消化器内科クリニック
塩屋 雄史 院長
さいたま市中央区/本町東/与野本町駅
●内科 ●消化器内科 ●胃腸内科 ●リウマチ科 ●内視鏡内科
  • 白内障

手術のタイミングはそれぞれだが、早期の手術により、健康寿命が延び、豊かな老後生活につながる

白内障とは、目の中にある水晶体といわれる部分が白く濁ってしまう病気です。

【症状】
かすんで見える
ぼやけて見える
光をまぶしく感じる
ものが二重、三重にみえる
めがねやコンタクトで調整しても、文字などが読みずらい
夜間の運転中にヘッドライトがまぶしい
目が疲れやすい

このような症状がある場合、白内障の可能性があります。

【原因】
糖尿病
外傷、アトピー
先天的なもの
薬剤、放射線によるもの
他の目の病気に続いておこるもの

によって引き起こされることもありますが、白内障の原因のほとんどは加齢であり、年齢を重ねるほど発症リスクは高まります。50歳になると50%の方が発症し、80歳になるとほぼ100%の方が白内障になっています。人によって様々ですが、誰もがいつかは白内障になります。

【治療】
点眼薬によって、ある程度白内障の進行を遅らせることもできますが、根本的な治療は手術となります。

白内障手術は、日本国内で1年間に190万件も行われているとてもポピュラーな手術です。体への負担が少なく、麻酔自体も点眼薬やほとんど痛みを感じることのない注射で済みます。手術自体は15分~20分ほどで終わり、日帰り手術も可能です。

【眼内レンズの種類】
<単焦点眼内レンズ>
焦点が1ヵ所にだけ合うレンズです。もっとも一般的なレンズであり、日本では約95%の方がこちらのレンズを選択していると言われています。特定の距離(遠く・中間・近くのいづれか)にピントが合うように設定されており、その他の距離を見たい場合はメガネによる矯正が必要です。
単焦点レンズは、グレア・ハロー(暗いところで光がぼやけて見えたり、ぎらぎらと眩しく感じる現象)が最も少なく、コントラスト感度(見え方の質)が良いと言われています。眼鏡をかけるのが苦ではなく、1つの距離をできるだけ鮮明に見たい方におすすめのレンズです。

<多焦点眼内レンズ>
単焦点眼内レンズと異なり、複数ヵ所に焦点を合わせることができ、遠くにも中間にも近くにも焦点を合わせることができます。できるだけ老眼鏡やメガネをかけたくないという方におすすめのレンズです。
ただし、単焦点レンズと比較するとグレア・ハローが起こりやすく、ややコントラスト感度が落ちると言われています。また、多焦点眼内レンズの中には、グレア・ハローやコントラスト感度の低下が出にくい焦点深度拡張(EDoF)型レンズというものもあります。遠方から中間距離までと見える範囲はやや狭いですが、グレアやハローは少なく、夜間の見え方がよいレンズです。夜の運転が多い、読書など手元を見る時は、眼鏡をかけてもよい方という方におすすめのレンズです。

多焦点眼内レンズも日々進歩しており、以前の多焦点眼内レンズに比べるととても見やすくなっています。

患者さん一人ひとりの生活スタイルや、どんな見え方・過ごし方をしたいかに合わせて眼内レンズの選択を行うことが大切です。

【手術のタイミング】
私は「生活していく上で、見え方に困ったら手術のタイミングです」とお話しています。
例えば、タクシーの運転手さんの場合は、標識が見にくい、夜間まぶしくて運転に支障をきたすなど、安全な運転に影響があるようなら手術が必要になるでしょう。免許更新にも0.7以上の視力が必要ですので、手術の適応となります。
一方で、仕事を引退して自宅で過ごすことが多い方の場合は、視力は0.7なくても家の中での生活に不自していなければ、急いで手術を受ける必要はありません。
ただし、白内障を放置しすぎると、手術が難しくなったり、合併症のリスクが上がってしまうこともあります。中には、眼内レンズが挿入できない、術後に思ったより視力が出ないという方もいらっしゃいます。ですので、手術のタイミングの見極めが大事です。早期に手術をすることにより、手術の負担を減らせたり、元の視力に回復しやすくなったりします。適切な時期を見極めるためにも、早めに診察を受けられることをおすすめします。

また、こんな報告もあります。
・白内障で視力不良の人は、視力良好な人と比べて認知症のリスクが2.9倍高い。
・白内障が進行するほど身体活動性は低下し、高血圧、動脈硬化、高脂血症、肥満などを引き起こし、脳血管障害のリスクが上がる。

逆に言えば、白内障手術によって、多くの健康関連指数が上昇し、認知症のリスクが大幅に下がるなどのメリットもあるということになります。

早期の手術により、健康寿命が延び、豊かな老後生活につながるのではないかと思います。

佐藤 尚栄 院長
辻堂おひさま眼科クリニック
佐藤 尚栄 院長
藤沢市/羽鳥/辻堂駅
●眼科
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