重症化は外科手術の適応。痛みは自己判断せずに受診を
脊柱管とは神経の通り道のことで、中には黄色靭帯があり、加齢と共にその黄色靭帯が分厚くなり腰部の脊柱管の通り道が狭くなってしまう、これが腰部脊柱管狭窄症です。典型的な症状としてはお尻から太ももの裏の痛みや痺れ、あとは歩くと痛みが出て少し休むと回復する間欠性跛行があります。いわゆる神経痛で、足自体が悪いのではなく、神経の通り道が狭いことで足の方に痛みが発生しているという症状です。治療方法は神経の周りの血流をよくする薬の服用、腰の牽引療法、リハビリテーションなどが挙げられます。理学療法士との運動療法で筋肉を鍛えることで、腰の負担が減って症状が改善することもありますし、症状に応じてブロック注射をすることもあります。腰部脊柱管狭窄症が重症化すると、膀胱直腸障害といって尿が出にくくなる、排泄の感覚がわからなくなることもあり、足の麻痺で体の動きが悪くなるというケースもあります。そうなると外科手術の適応となってしまいます。重症化させないためにも、痛みがあれば自己判断せずに受診すること、筋力アップの体操の指導を受け日々実践していくことが大切です。
- 丸山整形外科
- 丸山 博史 院長
- 練馬区/東大泉/大泉学園駅
- ●整形外科 ●リウマチ科 ●リハビリテーション科