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  • 帯状疱疹

薬の服用が基本。定期的なワクチン接種での予防が効果的

帯状疱疹とは赤い斑点や水ぶくれが集まり帯状に現れる皮膚の病気です。原因は幼少期にかかる水疱瘡のウイルスです。体内に潜伏していた水疱瘡のウイルスが、例えば日焼けや癌の化学療法、疲労など、何かしらの理由で免疫力が低下し、抑えきれなくなると出てきます。元々人の体内にいたものが人の隙をついて出てくると考えるとわかりやすいです。症状は、最初はチクチク、ひりひりした感覚があり、1週間ほど経過するとその部位に湿疹や水ぶくれが出ます。かゆいという方もいますが、痛みを伴うことが多いです。さらに時間が経過するとかさぶたがついて元の皮膚へと戻っていきます。

帯状疱疹の治療は薬物療法が効果的で、水疱瘡のウイルスに有効な薬の服用で快方に向かいます。薬なしでも治せますが、その場合は神経痛がひどく出ることが多いので、診断された時点で薬を服用するのが基本です。予防策としては帯状疱疹のワクチン接種が有効です。接種すると何年かは抗体が作られ罹患しにくくなる、罹患しても重症化しにくくなるので、定期的なワクチン接種で予防されることをお勧めしています。

白石 英馨 院長
駒沢自由通り皮膚科
白石 英馨 院長
世田谷区/駒沢/駒沢大学駅
●皮膚科 ●小児皮膚科 ●美容皮膚科
  • 多疾患併存

患者さんの状況を考え、優先度をつけて対応することが大切に

多疾患並存という考え方があります。複数の疾患を同時に抱えている状態です。異なる科目の疾患を複数抱えていますと、通院の負担もありますし、場合によっては、運動や食事など、生活上の注意が重なることがあり、それが患者さんの生活の質を損なってしまうということがあります。多疾患並存では、あらゆる病気に対してベストの治療をすることが難しくなりますから、優先度をつけて対応することも求められます。その患者さんにとって最適な形となるよう、調整をするということですね。多疾患並存と関連するものとして、ポリファーマシーという言葉があります。ご高齢の方の場合、複数の疾患を抱え、10種類を超える服薬をされている方は決して珍しいことではありません。しかし、多くのお薬を飲むことで相互作用が生じたり、「大変だから」と患者さんが自己判断でいくつかのお薬を中断し、思ったように治療が進まないというケースもあるのです。多疾患並存とポリファーマシーはセットと考えても良いかもしれません。その人の状況に合わせ、受診する科を絞り、お薬を調整することが求められる時代となっています。

喜瀬 守人 院長
久地診療所
喜瀬 守人 院長
川崎市高津区/久地/久地駅
●内科 ●消化器外科 ●婦人科 ●小児科 ●胃腸内科 ●消化器内科 ●乳腺外科 ●訪問診療 ●健診・検診
  • 慢性腎臓病

腎機能低下の進行を抑え、現在の腎臓の機能をなるべく維持し長持ちさせることが目標

腎臓は腰背部に位置するソラマメのような形をした150g程度の臓器で、左右に1つずつあります。腎臓は毎日血液をろ過して体の中の不要な水分や老廃物を尿として体の外へ排出すると同時に、血圧の調整、ナトリウムやカリウム、カルシウムなどのミネラルバランスの維持、酸性とアルカリ性のバランスの調整を行い、赤血球を作るホルモンの分泌、健康な骨のために重要なビタミンDの活性化を行うなど多くの役割をしています。私たちの健康において重大な役割を担っており、まさに‘肝腎かなめ’の臓器です。

慢性腎臓病(CKD)は、何らかの原因によって腎臓の機能が低下する病気です。慢性腎臓病という名前は聞き慣れないかもしれませんが、20歳以上の8人に1人いると考えられており、新たな国民病といわれることもあります。慢性腎臓病は、重症度によって症状の出かたが異なります。軽症の場合には、無症状のことがほとんどです。しかし、腎機能の低下が進むと、むくみ、夜間尿(夜間に何度もトイレに行きたくなる症状)、倦怠感、食欲の低下、吐き気、手足のしびれなどの症状が出ます。さらに進むと肺に水が溜まり、息苦しさが出てきます。慢性腎不全を治癒させる手段は、現時点ではありません。しかし腎臓の機能がある程度保たれていれば症状もなく暮らしていくことができますので、その後の腎機能低下の進行を抑え、現在の腎臓の機能をなるべく維持し長持ちさせることが目標となります。
病期が進行し腎臓の機能がほとんどなくなる(末期腎不全)と、自分自身の力で尿を作ること、老廃物の排泄、ミネラルなどのバランスをとることができなくなるので、血液透析や腹膜透析、腎移植などの腎代替療法が必要になります。腎代替療法として、わが国では血液透析を受けている患者が多く、2022年末で約35万人と毎年増加している状態です。そして日本の血液透析は、透析機器の開発技術と診断・治療技術の進歩により様々な合併症が克服されつつあり、欧米に比べ生命予後も良好で世界トップクラスと言われておりますが、社会保障制度が充実している点も大きな特徴です。本来、透析治療にかかる医療費は、外来血液透析でおよそ月40万円、腹膜透析でおよそ月30〜50万円です。このような高額の医療費も、さまざまな公的助成制度を利用することによって、多くの患者さんの負担はわずかとなります(月数千円程度以内が多い)。日本の血液透析は、治療環境も整った最も治療経験豊富な治療方法です。血液透析が、皆様の命と暮らしを守るための一助となることを願っております。

西原 正博 院長
横浜南クリニック
西原 正博 院長
横浜市港南区/港南台/港南台駅
●人工透析内科
  • ピロリ菌感染

胃がんのリスク要因を排除するためには「除菌治療」が基本

ピロリ菌はヒトや動物の胃袋にすむ細菌で、幼少期に感染します。かつて日本では、井戸水などを生活用水にしていた時代がありましたが、上下水道が整備されるのにしたがってピロリ菌の感染率も低下したようです。現在60~70代の方ではピロリ菌の感染率が高いのに対して、20代では5人に1人程度のレベルだといわれます。若い方のピロリ菌感染は、ピロリ菌を保菌している親・祖父母世代からの感染の可能性も考えられています。

ピロリ菌に感染すると慢性胃炎を引き起こします。胃の痛み、胃もたれなどを自覚することもあれば、まったく自覚症状がないケースもあります。常時刺激にさらされた胃壁はやせ細ってしまい(萎縮性胃炎)、将来的な胃がん発生のリスクが高まることが分かっています。日本人の胃がん患者さんの9割以上はピロリ菌感染が原因であるともいわれています。

ピロリ菌感染の治療は「除菌」が基本です。ピロリ菌を除菌することで胃がんの発生リスクを下げることができますので、まずは萎縮性胃炎の有無・ピロリ菌の有無を調べてみるとよいでしょう。

加納 良彦 院長
所沢胃腸科・内科・外科
加納 良彦 院長
所沢市/東町/所沢駅
●内科 ●外科 ●形成外科 ●胃腸内科 ●消化器内科 ●内視鏡内科 ●健診・検診
  • 不安神経症[パニック障害]

早期の介入が効果的な治療結果につながる

パニック障害は、予期せぬ突然のパニック発作を繰り返し経験する不安障害です。パニック発作とは、激しい恐怖や不安を伴う急性の症状で、通常は数分以内にピークに達し、5〜20分間続きます。日本でも決して珍しい疾患ではなく、適切な治療により症状の改善が期待できます。

主な症状
パニック発作の症状は身体的なものと心理的なものに分けられます。

身体的症状:
動悸・心拍数の増加
胸痛や胸部の不快感
息切れや窒息感
発汗や震え
めまい、ふらつき
吐き気や腹部の不快感
手足のしびれ

心理的症状:
強い恐怖感や制御不能感
非現実感や離人感
死の恐怖
再び発作が起こることへの強い心配

これらの症状は生命を脅かす状態に似ているため、多くの方が救急医療を求めることがあります。また、発作への恐怖から日常活動を避けるようになり、生活の質が著しく低下する可能性があります。

原因
パニック障害の発症には複数の要因が関与しています

遺伝的・生物学的要因:
家族歴や脳内の神経伝達物質(セロトニンやドーパミンなど)のバランスの乱れ

心理社会的・環境的要因:
トラウマ的な生活上の出来事、高い感受性、完璧主義、ストレスの多い状況への曝露

これらの要因が複合的に作用し、パニック障害の発症につながると考えられています。

治療法
パニック障害の治療は、薬物療法と心理療法の組み合わせが効果的です。
心理療法:
認知行動療法(CBT)が主要な治療法で、不安を引き起こす思考パターンと回避行動に対処します。マインドフルネスベースの認知療法も効果的な選択肢です。

薬物療法:
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬(SNRI)が第一選択薬として推奨されています。これらの薬は通常4〜6週間で効果が現れます。

セルフケア戦略(定期的な運動、規則正しい生活、刺激物の回避など)を組み合わせた包括的なアプローチにより、より効果的な治療結果が期待できます。

予後
適切な治療により、パニック障害の予後は一般的に良好です。患者の約30〜40%は長期間の症状のない期間を達成でき、別の50%は日常生活に支障のない軽度の症状のみを経験します。早期の介入が最も効果的な治療結果につながることを覚えておいてください。

片山 渚 院長
五反田ストレスケアクリニック
片山 渚 院長
品川区/東五反田/五反田駅
●精神科 ●心療内科
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