埼玉ドクターズ  |  病院・クリニック・歯医者・動物病院の検索サイト

529件中241~255件を表示

  • MASLD/NASH

日頃から生活習慣には気を付けることが重要。異常があれば早めに消化器内科を受診してほしい

MASLD(metabolic dysfunction associated steatotic liver disease)とは主にメタボリックシンドロームに関連し、肝臓に脂肪蓄積を認める病態のうちアルコール性、ウイルス性、薬剤性を除いたものを指します。また進行し肝炎になった場合MASH(metabolic dysfunction associated steatohepatitis)と呼ばれます。
肝臓に脂肪が蓄積する要因として他の生活習慣病同様に遺伝因子と環境因子が挙げられ、アルコール以外の場合糖質や脂質の摂りすぎには注意する必要があります。またMASLDは肥満と強い相関があり、BMI25未満の場合MASLDの有病率は18.4%ですが、25以上30未満だと63.4%、30以上だと89.1%だったとする報告もあります。(Eguchi Y et al. J Gastroenterol 47(5): 586-595, 2012)
肝臓に蓄積した脂肪組織はインスリン抵抗性を持つため、脂質異常症や2型糖尿病、高血圧といったほかの生活習慣病を合併する可能性が高まります。そしてこれらは脳血管疾患や心筋梗塞といった重篤な病気を引き起こすリスクがあります。
また、もしさらに進行し肝硬変になった場合、栄養を蓄積する、アンモニアなどの毒素を排出するといった肝臓の重要な機能が失われ、最悪の場合命にかかわる危険性もあります。
定期的に血液検査や画像検査を行うことで肝機能や脂肪肝の程度を知ることは可能です。日頃から生活習慣には気を付けるのが一番重要ではありますが、もし健診などで異常があった場合はなるべく早く消化器内科を受診するようにしましょう。

渡邉 勝一 院長
ファミリークリニック川崎
渡邉 勝一 院長
川崎市川崎区/日進町/川崎駅
●訪問診療
  • 月経困難症

つらい痛みは低用量ピルでコントロール可能。我慢せずに早めの受診を

月経困難症とはいわゆる「生理痛」のことです。生理痛が俗称で病気と認識されないことが多いですが、月経困難症という立派な病気です。

日本の女性は生理前後に現れる不快な症状を「仕方がないこと」と我慢しがちですが、日常生活に支障をきたすほどの痛みは「病気」であり、治療の対象になります。

月経困難症が疑われる場合には、まず卵巣のエコー検査をして異常がないかどうかを確認します。検査の結果、子宮筋腫や子宮内膜症に伴う月経困難症だと分かれば「器質性」、特に異常がみられない場合には「機能性」の月経困難症との診断がつきます。ほかの病気に起因する器質性の月経困難症では、手術が必要になったり、お薬を使って進行を抑える治療を行うのが一般的です。これに対して子宮の見た目には問題ない機能性の月経困難症の場合は、低用量ピルを使って不快な症状を抑えることができます。

ピルを服用する前の痛みのレベルを10とした場合、個人差はありますが服用後はおおむね1~3まで痛みのレベルが低減します。機能性の月経困難症に悩む女性が妊娠を希望されないのであれば、低用量ピルはつらい期間を上手に乗り切る有効な手段といえます。

川原 正行 院長
ルナレディースクリニック川崎駅前院
川原 正行 院長
川崎市川崎区/駅前本町/川崎駅
●婦人科
  • 骨粗鬆症

毎日の生活を見直して、骨粗鬆症の予防につなげましょう

骨粗鬆症は骨密度が低下して骨折しやすくなっている状態のことをいいます。女性ホルモンが低下する高齢の女性に多くみられるほか、甲状腺の病気や糖尿病、ステロイド薬の服用歴なども発症に関わっているといわれます。骨密度が低下してもこれといった自覚症状がないため、見過ごされてしまうケースが少なくありません。しかし骨粗鬆症を放置していると圧迫骨折や大腿骨骨折を招き、背中が曲がって強い痛みが出たり、歩けなくなってしまったりすることがあるため注意が必要です。

骨粗鬆症の治療は薬物療法が基本となり、患者さんの状態に合わせて「骨が壊れるのを防ぐお薬」または「骨がつくられるのを促すお薬」が選択されます。一部のお薬にはわずかな確率で副作用が報告されているものの、1年間で約20万人の高齢者が大腿骨骨折を負っているという報告(2020年度)と照らし合わせてみても、積極的な治療がすすめられるでしょう。

繰り返しになりますが、骨粗鬆症は自覚症状に乏しいため、治療のモチベーションを保ちにくい患者さんが少なくありません。そのため、まずは骨粗鬆症にならないための対策を生活の中に取り入れていただくとよいでしょう。ご自分でできる対策としては、たんぱく質やビタミンD・K、カルシウムを多く含む食品を積極的にとっていただくこと。人工的につくられたサプリメントではなく、普段の食事から栄養をとっていただきたいですね。また、こうした栄養素が体内で上手に活用されるように、1日15分程度の日光浴や適度なウォーキングなどを心がけてください。

福岡 昌利 院長
福岡整形外科
福岡 昌利 院長
さいたま市南区/別所/中浦和駅
●整形外科 ●リウマチ科 ●リハビリテーション科
  • 水頭症

認知症、歩行障害、尿失禁の3つ症状が同時に見られたら医療機関の受診を

水頭症というと子どもの病気、というイメージがあるかもしれませんが、正常圧水頭症はご高齢の方に多い疾患であり、症状としては認知症、歩行障害、尿失禁(排尿障害)が同時に発症するのが特徴です。脳は髄液に浮かんでいる形ですが、高齢化等によって髄液の吸収が悪くなり、例えば100出たものが99しか吸収されないようになると、1ずつ髄液が溜まっていき、脳がパンパンになってしまうことで先に挙げた症状が起こってしまうのです。
治療の流れとしては、まず頭部画像検査(CTもしくはMRI)を行い、水頭症の疑いがあれば腰椎穿刺と言い、腰から水を抜く処置が行われます。腰椎は頭とつながっていますから、そこから水を抜いて症状に改善が見られれば水頭症である可能性が非常に高い、ということになってくるのです。水頭症であることが強く疑われる場合(Probable NPH)は、シャント手術という治療が行われます。シャントとはバイパスのようなもので、違うルートから水の逃げ道を作り、余分な髄液を絶えず流すことで症状の改善を図っていくのです。
手術で治すことができる認知症として脳外科医として見逃してはならない病態です。しかしながら先に挙げた3つの症状は、「年のせい」と判断されるケースが少なくありません。歩行障害や認知症、尿失禁が3つ同時に起こることは他の疾患ではあまり見られないことですので、この3つの症状が進行性にみられた場合、一度画像診断が可能な医療機関を受診いただくことをお勧めいたします。

大宮 謙一 院長
東京ツナクリニック
大宮 謙一 院長
江東区/住吉/住吉駅
●訪問診療 ●内科 ●脳神経外科 ●脳神経内科 ●外科 ●循環器内科 ●精神科
  • 大腸がん[直腸がん・結腸がん]

大腸がんの検査は「拡大内視鏡」があるクリニックで

食生活の欧米化によって「大腸がん」が増えてきています。しかし、ガンというのは遺伝子レベルの変異ですので、全てがすべて何かを食べるとガンに変異が起こるというのは証明されていないのではないかと思っています。大腸がんは早期発見が大切になるのですが、健康診断では便潜血検査を必ずやってください。そうすることで、便内の出血量から大腸がんの発症リスクを判定することができます。もしポリープがあれば早期がんになる確立も高いので、必ず大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を受けてください。大腸がんは「拡大内視鏡」を使用すると、表面構造から良性か悪性か、内視鏡切除ができるのか腹腔鏡手術をするのかを判断できます。もし腹腔鏡手術をするならば腸を切除しなければならず、ガンだけでなくその周辺にあるリンパ節を切除するといったリンパ節郭清をしなければならないので、手術は大がかりになってきます。胃がんよりも特に大腸がんでは拡大内視鏡の使用が有用です。昔から何か腫瘍があるとその腫瘍がどこまで深くいっているのか、「深達度」(根の深さ)というものを病理検査で調べていました。肉眼形態と拡大内視鏡をみると深達度を診断できますので、大腸のポリープや腫瘍が見つかったときには、やはり拡大内視鏡が有用です。クリニックによっては拡大内視鏡がないこともあり、再検査のために大学病院や総合病院などへ行かなければならないといった二度手間になる恐れがあります。クリニック探しをする際には「拡大内視鏡」があるかどうかは重要ですので、確認することをおすすめします。

千原 直人 院長
ちはらメディカルクリニック目黒
千原 直人 院長
目黒区/中町/祐天寺駅
●内視鏡内科 ●消化器外科
  • アトピー性皮膚炎

保湿剤、ステロイド軟膏の外用に加え、注射薬も新たな治療選択肢に

アトピー性皮膚炎とは、かゆみを伴う皮疹が全身に現れ、皮膚症状は良くなったり悪くなったりを繰り返すことが特徴の皮膚疾患です。アトピー性皮膚炎では、皮膚の"バリア機能"(外界のさまざまな刺激、乾燥などから体の内部を保護する機能)が低下していることや皮膚に炎症があることが分かっています。外からアレルゲンなどの刺激が入りやすくなっており、これらが免疫細胞と結びつき、炎症を引き起こします。また、かゆみを感じる神経が皮膚の表面まで伸びてきて、かゆみを感じやすい状態となっており、掻くことによりさらにバリア機能が低下するという悪循環に陥ってしまいます。

アトピー性皮膚炎の治療は、
①スキンケア(皮膚の清潔を保ち、うるおいのある状態を保つこと)
②薬物治療(皮膚の炎症を抑える治療)
③環境整備(環境中の悪化因子をみつけ、可能な限り取り除くこと)の三本柱を中心にした治療により、寛解導入(症状を改善させ湿疹のないすべすべのお肌にすること)を行います。

これまでアトピー性皮膚炎の治療は、保湿剤、ステロイド軟膏の外用が主でしたが、中等症以上の方に使用できる生物学的製剤という抗体を利用した注射薬も使われるようになってきました。

河原 紗穂 院長
よこはま すみれ皮ふ科
河原 紗穂 院長
横浜市保土ケ谷区/宮田町/天王町駅
●皮膚科 ●小児皮膚科
1 PAGE 17/36 36