便潜血検査で陽性と診断が出たら、迷わず内視鏡検査を
日本における大腸がん検診は便潜血検査が採用されています。大腸がんは早期に発見すれば、その多くが内視鏡で治療ができるわけですけども、検便では早期がんのうち5割しか発見ができません。転移のリスクのある進行がんであっても、検便では9割しか陽性と判定されず、1割が発見できないのです。一方、便潜血検査で陽性と判定されても、内視鏡検査を受けていない方が多くおられます。「痔かもしれない」と思い、検査を先延ばしにされる方が多いわけですけども、1年経ってしまえば、転移が起こる可能性は高くなります。早期がんで5割しか見つからないものを検便で発見できれば、それはむしろ幸運と言えるでしょう。陽性と判定されれば、迷わずに内視鏡検査を受けていただきたいですね。
- 南雲内視鏡クリニック木更津
- 南雲 大暢 院長
- 木更津市/羽鳥野/木更津駅
- ●内視鏡内科 ●消化器内科