ピロリ菌感染や生活習慣の悪化により起きる胃がん
胃がんの発症は、慢性胃炎が要因です。そして慢性胃炎は、ピロリ菌感染が原因となります。慢性的にピロリ菌感染による胃炎が続き、発がんにつながります。ピロリ菌感染は主に幼少期の5歳頃までに感染し、胃酸の分泌や防御機能が備わってくる年齢になると感染しないという特徴があります。ピロリ菌感染の主な原因は、親子感染であり、咀嚼した食べ物を子供に食べさせたり、同じ箸を使うなどが原因で感染します。
胃がんは、早期発見が第一であり、予防はピロリ菌いるかどうか診断を受けることが大切です。ピロリ菌がいれば除菌することが予防となります。また30歳までにピロリ菌の除菌をすれば、ピロリ菌感染による胃がんの発症をほぼ予防できると考えられております。ピロリ菌感染の他にも胃の慢性炎症には、塩分の高い食べ物やアルコールの連用、たばこなどの生活習慣が関係してきます。
早期の胃がんは症状がないことが多いため、定期的な健康診断でバリウム、胃カメラを受けることが大切です。ピロリ菌がいる方や除菌歴のある方は、必ず検査を受けましょう。ご家族にピロリ菌がいる方は、一度はご自身のピロリ菌感染を調べることをお勧めいたします。またお腹が痛い、便が黒いなどの症状があれば、早期ではなくなることが多いため外科的な手術が必要になります。このように、胃がんは早期発見すれば、治療や入院が短期間で済むため、定期的に検査を受けましょう。
- のなか内科
- 野中 雅也 院長
- さいたま市大宮区/下町/大宮駅
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