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  • 発達障害

病気が分かることによるメリット・デメリットとは……

「コミュ障です」「人間関係がうまくいかない」との訴えで、メンタルクリニックを受診する大人の患者さんが増えています。多様性、マルチタスクを求められる現代において、幼少期に「自閉スペクトラム症」「注意欠如多動性障害」など発達障害の診断がつかないまま大人になり、コミュニティにおける社会的役割を果たせずに、思い悩むケースは少なくありません。また、適応障害、うつ病になった患者さんの中に、その根底に発達障害があり、二次障害としての適応障害、うつ病であったケースも最近よく見かけるようになりました。

発達障害は、生育歴/医師の見立て/心理検査の3つを用いて診断をしていきます。ただし、診断をつけるうえでもっとも重要な「生育歴」は、母親からのヒアリングが大きなウェイトを占めるため、昨今の高齢化によって、大人の発達障害を診断することが困難となることがあります。

大人の発達障害と診断がつけば、患者さんにとって、さまざまなことを自分の個性として受け入れることができ、それまでよりも生きやすくなることもあるでしょう。ただし、うまくいかないこと全てを発達障害のせいにしてしまうと、患者さんの今後の生き方がより狭いものになり、かえってその特性に思い悩むことになるかもしれません。
専門の精神科医に、大人の発達障害を診断する必要性についてしっかり相談し、今後の生き方のヒントを見つけていく必要があります。

土屋 博基 院長
横濱元町メンタルクリニック
土屋 博基 院長
横浜市中区/元町/元町・中華街駅
●精神科 ●心療内科
  • 下肢静脈瘤

足のだるさやむくみを解消

下肢静脈瘤とは、静脈の弁が壊れ、本来は心臓に戻っていく血液が重力によって下肢に戻ってきてしまうもので、血液が鬱滞(うったい)することで、だるさを感じたり、むくみなどの症状が起こるようになります。進行するとだんだんと肌が茶色くなっていき、時には潰瘍ができてしまい、感染症を起こすこともあります。静脈の弁が壊れる原因はいまだ解明されていないのですが、体質とも言われていますし、一概には言えませんが、立ち仕事をされている方に多いようです。
治療としては、弾性ストッキング、硬化療法、血管内焼灼術などがあります。硬化療法とは、蜘蛛の巣状もしくは網目状に浮いて見える血管を硬化剤の注射によって固めることで目立たなくするものです。弾性ストッキングは足を外から圧迫することで血液がたまるのを防ぐもので、だるさや足のむくみなどに有効なものです。血管内焼灼術は血管内にカテーテルを挿入し、静脈を焼灼してふさぐものです。症状はすみやかに改善することが多いです。

池生 京子 院長
目黒静脈瘤外科心臓内科血圧クリニック
池生 京子 院長
目黒区/下目黒/目黒駅
●心臓血管外科 ●血管外科 ●外科 ●循環器内科 ●心臓内科 ●アレルギー科 ●代謝内科 ●糖尿病内科 ●漢方内科 ●内科 ●美容皮膚科 ●健診・検診
  • 大腸がん[直腸がん・結腸がん]

大腸がんの検査は「拡大内視鏡」があるクリニックで

食生活の欧米化によって「大腸がん」が増えてきています。しかし、ガンというのは遺伝子レベルの変異ですので、全てがすべて何かを食べるとガンに変異が起こるというのは証明されていないのではないかと思っています。大腸がんは早期発見が大切になるのですが、健康診断では便潜血検査を必ずやってください。そうすることで、便内の出血量から大腸がんの発症リスクを判定することができます。もしポリープがあれば早期がんになる確立も高いので、必ず大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を受けてください。大腸がんは「拡大内視鏡」を使用すると、表面構造から良性か悪性か、内視鏡切除ができるのか腹腔鏡手術をするのかを判断できます。もし腹腔鏡手術をするならば腸を切除しなければならず、ガンだけでなくその周辺にあるリンパ節を切除するといったリンパ節郭清をしなければならないので、手術は大がかりになってきます。胃がんよりも特に大腸がんでは拡大内視鏡の使用が有用です。昔から何か腫瘍があるとその腫瘍がどこまで深くいっているのか、「深達度」(根の深さ)というものを病理検査で調べていました。肉眼形態と拡大内視鏡をみると深達度を診断できますので、大腸のポリープや腫瘍が見つかったときには、やはり拡大内視鏡が有用です。クリニックによっては拡大内視鏡がないこともあり、再検査のために大学病院や総合病院などへ行かなければならないといった二度手間になる恐れがあります。クリニック探しをする際には「拡大内視鏡」があるかどうかは重要ですので、確認することをおすすめします。

千原 直人 院長
ちはらメディカルクリニック目黒
千原 直人 院長
目黒区/中町/祐天寺駅
●内視鏡内科 ●消化器外科
  • 気管支喘息

年齢を問わず発症する可能性のある疾患

長引く咳の原因が喘息とわかると、ほとんどの方が驚きになります。喘息というと、小児ぜんそくのイメージが強いからかもしれません。しかし、実は喘息の好発年齢(病気にかかりやすい年齢)には2つの山があります。一つは小児。そしてもう1つが5、60歳代。喘息は年齢を問わず発症しうる病気なのです。
喘息には特徴的な症状があります。風邪の後に咳が長引くこともそうですし、お天気が悪い時に咳が出たり、苦しさを感じることもあります。これは季節の変わり目にも起こる症状ですね。それから、日中はさほどでもないのに、夜寝る時にひどくなるケースも多く見られます。環境要因を含め、症状が当てはまる方については、呼気NO検査が用いられます。呼気NO検査とは、呼気中の一酸化炭素濃度を測定するもので、正常値は15以下ですが、喘息に罹っている人はこの数値が40、50にまではね上がることが多いのです。
難しいのは、数値が低いからといって「喘息ではない」と必ずしも言い切れないことです。喘息のほとんどがNOの上昇する好酸球優位型ですが、非好酸球優位型(NO上昇のない)も存在するからです。診断は難しいものになりますが、そこにこそ、呼吸器内科医としてのキャリアが問われると思っています。
喘息だとわかれば、患者さんは対処のしようが出てきます。その意味において、診断が確定することは非常に重要で、かつ大きなメリットとなるでしょう。

白石 英晶 院長
はる内科・呼吸器内科 門前仲町院
白石 英晶 院長
江東区/富岡/門前仲町駅
●内科 ●呼吸器内科
  • 水頭症

認知症、歩行障害、尿失禁の3つ症状が同時に見られたら医療機関の受診を

水頭症というと子どもの病気、というイメージがあるかもしれませんが、正常圧水頭症はご高齢の方に多い疾患であり、症状としては認知症、歩行障害、尿失禁(排尿障害)が同時に発症するのが特徴です。脳は髄液に浮かんでいる形ですが、高齢化等によって髄液の吸収が悪くなり、例えば100出たものが99しか吸収されないようになると、1ずつ髄液が溜まっていき、脳がパンパンになってしまうことで先に挙げた症状が起こってしまうのです。
治療の流れとしては、まず頭部画像検査(CTもしくはMRI)を行い、水頭症の疑いがあれば腰椎穿刺と言い、腰から水を抜く処置が行われます。腰椎は頭とつながっていますから、そこから水を抜いて症状に改善が見られれば水頭症である可能性が非常に高い、ということになってくるのです。水頭症であることが強く疑われる場合(Probable NPH)は、シャント手術という治療が行われます。シャントとはバイパスのようなもので、違うルートから水の逃げ道を作り、余分な髄液を絶えず流すことで症状の改善を図っていくのです。
手術で治すことができる認知症として脳外科医として見逃してはならない病態です。しかしながら先に挙げた3つの症状は、「年のせい」と判断されるケースが少なくありません。歩行障害や認知症、尿失禁が3つ同時に起こることは他の疾患ではあまり見られないことですので、この3つの症状が進行性にみられた場合、一度画像診断が可能な医療機関を受診いただくことをお勧めいたします。

大宮 謙一 院長
東京ツナクリニック
大宮 謙一 院長
江東区/住吉/住吉駅
●訪問診療 ●内科 ●脳神経外科 ●脳神経内科 ●外科 ●循環器内科 ●精神科
  • 内痔核[いぼ痔]

症状の改善・予防のカギは便秘の解消。バランスのよい食事や適度な運動を心がけて

肛門には蛇口のゴムパッキンの役割を担う「肛門クッション」と呼ばれる部分があります。内痔核はこの肛門クッションが肥大化したものをいいますが、初期ではこれといった痛みもなく見過ごされているケースが少なくありません。

肛門クッションが腫れていぼのようになったものを「痔核」といい、これが肛門の内部にできることを「内痔核」といいます。出血を伴う場合は塗り薬によって症状をコントロールできますが、内痔核が肛門から脱出しているときはジオン注(痔核硬化療法)が有効です。ジオン注は患部に薬剤を注入することによって血流を止め、痔核を固定してしまう方法で、再発率は10%程度とされています。

内痔核は排便時のいきみが主な原因ですから、症状の改善や予防には排便コントロールが重要になります。バランスのよい食事をとり、適度な運動を心がけ、お風呂はシャワーで済ませるよりもゆっくりお湯舟につかっていただくとよいですね。また慢性的な便秘に悩まされている方では、下剤などを適切に使用することも大事です。

有馬 秀英 院長
江東ありま内視鏡クリニック 門前仲町院
有馬 秀英 院長
江東区/富岡/門前仲町駅
●消化器内科 ●肛門外科 ●内視鏡内科 ●外科 ●胃腸内科 ●健診・検診
  • 急性虫垂炎(盲腸)

ストレス社会に潜む、虫垂炎

虫垂炎の原因ははっきりとはわかっていないのが現状です。おそらく、過度のストレスや過労であろうと言われています。虫垂というのは腹部の右下にありますが、最初の症状としては胃の痛みなど、上腹部に痛みを訴えて来院される方が多い印象です。内臓の痛みというのは、実に不思議なもので、全く違う部位に痛みを感じることがあるのです。例えば、胆嚢炎を起こした患者さんで右肩や歯に痛みを感じるという方がいらっしゃいました。虫垂炎の場合は主に腹痛で、その痛みが今まで感じたことのない痛さで、吐き気も出てきます。そのうちに痛みは右下へ集中し、熱も上がってくるといった経過を辿ります。治療法としてはまず抗生剤を使います。医療も進歩し、良い抗生剤も出ているので、3人に2人くらいは抗生物質を点滴をして治療が終了します。ただ、この場合は根本を取り除いたわけではないので再発の可能性があります。そういう場合は手術を行います。今は全身麻酔をして腹腔鏡手術を行うことが多いと思います。とはいえ、抗生剤で抑えることができるので昔に比べて手術する頻度は少なくなったように感じます。
予防には、とにかく疲れやストレスを溜めないということが大切です。

杉浦 敏之 理事長
杉浦医院
杉浦 敏之 理事長
川口市/本町/川口駅
●内科 ●外科 ●消化器内科 ●循環器内科
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