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  • ピロリ菌感染

若いうちに除菌することにより、胃がんのリスクを大幅に軽減することが可能

横須賀市では現在、特に20代、30代の比較的若い世代のピロリ検診に力を入れています。私たちの世代に比べれば、今の若い人でピロリ菌を保有している人は確かに多くありません。しかし、少なからず保有している方がいることも事実で、そうした方々を検診で発見し、胃カメラで検査を行い、除菌をすることで胃がんの発生率を抑えるという取り組みです。
若い世代の検診に力を入れている理由は、若いうちに除菌ができていれば、慢性胃炎が進行してないために胃がんのリスクを軽減できるためです。ある程度の年齢の人であっても、除菌をすることでリスクは減りますが、それまでに慢性胃炎が進行してきた土壌がありますので、若い世代のそれと比べればリスクは残ります。
1つ申し上げておきたいのが、ピロリ菌による癌のリスクは軽減しても、それ以外の癌もあるということです。ピロリ菌がいなくなったからといって癌にならないわけではなく、健康診断やがん検診を受けていただけるようお勧めいたします。

深澤 信悟 院長
ふかさわクリニック
深澤 信悟 院長
横須賀市/長沢/京急長沢駅
●消化器内科 ●内科 ●小児科 ●アレルギー科 ●外科 ●整形外科 ●肛門科
  • 急性ストレス障害(ASD)

防御反応は人によって異なる。選択肢が多い漢方薬が奏功

●防御反応は人によって異なる。選択肢が多い漢方薬が奏功
急性ストレス障害は基本的に、良いストレスと悪いストレスがあります。ご自身で乗り越えられプラスの経験となるものは良いストレスですが、どうにもならない、逃げられないものは悪いストレスになりがちで、それに対する防御反応は人によって異なります。あるものに執着し頭から離れないとなると、そのストレスに押しつぶされそうになる人もいます。ストレスに対して使う薬は西洋医学だと鎮静剤や安定剤など、少々頭がボーッとしてしまう薬が多いのですが、漢方薬は選択肢がいくつかあります。執着が強くなる方は喉の不調が出やすい傾向にあり、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、ストレスに追い詰められやすく焦燥感が募り物音にも過敏になる方は柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)が奏功します。言葉にならないほどの強い怒りを溜め込みやすい方は抑肝散(よくかんさん)という漢方薬をお勧めします。これは夜泣きのお子さんにも処方されることがあり、お子さんは親御さんの精神状態(ストレス)も大きく影響してしまうので、母子同服といって親御さんと一緒に服用する方法が昔から伝わっています。

本多 忠暁  院長
ほんだ内科醫院 船橋三山
本多 忠暁 院長
船橋市/三山/実籾駅
●内科 ●循環器内科 ●漢方内科 ●皮膚科
  • 月経困難症

つらい痛みは低用量ピルでコントロール可能。我慢せずに早めの受診を

月経困難症とはいわゆる「生理痛」のことです。生理痛が俗称で病気と認識されないことが多いですが、月経困難症という立派な病気です。

日本の女性は生理前後に現れる不快な症状を「仕方がないこと」と我慢しがちですが、日常生活に支障をきたすほどの痛みは「病気」であり、治療の対象になります。

月経困難症が疑われる場合には、まず卵巣のエコー検査をして異常がないかどうかを確認します。検査の結果、子宮筋腫や子宮内膜症に伴う月経困難症だと分かれば「器質性」、特に異常がみられない場合には「機能性」の月経困難症との診断がつきます。ほかの病気に起因する器質性の月経困難症では、手術が必要になったり、お薬を使って進行を抑える治療を行うのが一般的です。これに対して子宮の見た目には問題ない機能性の月経困難症の場合は、低用量ピルを使って不快な症状を抑えることができます。

ピルを服用する前の痛みのレベルを10とした場合、個人差はありますが服用後はおおむね1~3まで痛みのレベルが低減します。機能性の月経困難症に悩む女性が妊娠を希望されないのであれば、低用量ピルはつらい期間を上手に乗り切る有効な手段といえます。

川原 正行 院長
ルナレディースクリニック川崎駅前院
川原 正行 院長
川崎市川崎区/駅前本町/川崎駅
●婦人科
  • 精巣捻転

精巣(睾丸)の壊死を招く「精巣捻転」は早期治療が重要

精巣捻転とは名前のとおり、精巣(睾丸)がねじれてしまう(捻転)ことをいい、主に学童期の男子が発症しやすいとされています。睾丸がねじれると栄養が行き届かなくなり、壊死(えし)につながる可能性があるため、早急な治療介入(手術)が求められます。最悪の事態を回避するためには、精巣捻転が生じてから8時間以内に手術を行う必要があるため、保護者の方々にはぜひ、正しい知識のもとに対応していただきたいと思います。

精巣捻転を発症すると患部(睾丸)の痛みを自覚しますが、学童期の男子は自分の症状を正確に伝えることが難しく、睾丸そのものではなく「お腹が痛い」と訴えることもあります。このため、できるかぎり痛みのある部位の特定に努め、もしも痛みのある部位が睾丸なのであれば躊躇せずに救急車を要請してください。また応急処置として「睾丸を正面から見て、内側から外側に睾丸をひねる」ことで症状が改善する場合があることも覚えておいていただきたいです(Open book法)。

精巣捻転の治療は手術が第一選択となり、精巣捻転が生じた側の睾丸に対する治療が行われることが一般的です。しかし精巣捻転が起こった原因が先天性のものであれば、反対側の睾丸も精巣捻転を起こす可能性が高いといえます。このため手術の際は症状のある側だけでなく、両方の睾丸に対する治療を行うことが理想です。

田中 晴郎 院長
みぞのくち腎・泌尿器クリニック
田中 晴郎 院長
川崎市高津区/溝口/溝の口駅
●泌尿器科 ●腎臓内科 ●内科 ●性感染症内科
  • ロコモティブシンドローム

寝たきり・要介護状態を回避するためにも早期の介入が必要

「ロコモ」の略称で知られるロコモティブシンドロームは、加齢によって骨・関節・筋肉などの運動器に障害が起こり、移動機能(locomotive:ロコモディブ)が不足したり低下したりしている状態のことです。移動機能とはすなわち、立ったり歩いたりするための身体機能のことを指します。身体機能の低下はQOL(生活の質)の低下に直結し、寝たきりや要介護になるリスクが高まるため注意が必要です。なお、ロコモであるかどうかは「片足立ちで靴下を履けるか?」「横断歩道を黄色信号のうちに渡れるか?」などのチェック項目によって確認できます。

ロコモの治療としては、痛みに対する治療と骨粗しょう症の予防が挙げられます。身体機能が低下している理由が「痛み」によるものであれば、運動療法(リハビリ)やお薬による治療を行います。一方で骨粗しょう症によって骨がもろくなると、気付かないうちに骨折し、寝たきりになることも少なくありません。そのため骨密度の低下がみられ、骨粗しょう症のリスクが高い方については積極的な治療がすすめられます。

大隈 知威 院長& 宮本 裕也 理事長
宮本整形外科
大隈 知威 院長& 宮本 裕也 理事長
品川区/西大井/西大井駅
●整形外科
  • 女性不妊

女性不妊の検査と治療について

女性側の検査は、感染症検査、超音波検査、低温期と高温期のホルモン検査、フーナー検査、卵管通水検査、子宮卵管造影検査、子宮鏡検査、抗精子抗体検査、AMH 検査、などが有ります。
一度に全ての検査をする必要は有りません。原因究明を兼ね、妊娠するまで3か月間くらいで徐々に行えば良いと思います。付けられる人は、基礎体温を付けながら内診と超音波検査で排卵日を同定して、性交指導をします。約3週間高温期が続いたら妊娠反応をみます。
3~6周期はごく自然に性交指導で妊娠を目指します。次の段階として、人工授精を3~6回での妊娠を試みます。人工授精は、精子をパーコール液と培養液で洗浄して、質の良い精子を集めて、細く柔らかいストローで子宮の中に直接注入する方法です。痛みもなく、数分で終わり、安静も必用ありません。保険適応です。それでも妊娠に至らない場合は、ART(生殖補助医療)の体外受精や顕微授精を行う運びとなります。条件はありますが、保険適応となりました。総括として、35歳以上や子宮筋腫、卵巣腫瘍、合併症などが有っても妊娠はできます。短絡的に ARTを行う必要はありません。妊娠後もフォローする医療施設がお薦めです。

石田 徳人 院長
菊名西口医院
石田 徳人 院長
横浜市港北区/篠原北/菊名駅
●内科 ●産婦人科 ●小児科
  • 緑内障

「緑内障」の今について

人間ドックなどで緑内障が疑われて眼科を受診する方に、緑内障とはどういうものかわかりますか? とうかがってみますと
・失明する
・眼圧が高い
・視野が狭くなる
・よくわからない
といった答えが返ってきます。

緑内障は視神経が障害されて視野に異常が生じる疾患で、日本における失明の原因疾患としてもここ最近は常に緑内障が1位を占めています。
30年ほど前のデータでは40歳以上の日本人の20人に1人が罹患し、加齢によりその割合が増えるが判明しており、その後の人口の高齢化に伴って緑内障患者数は当時よりも増えているものと考えられます。しかしその多くの場合は早期に発見して適切な治療を行うことで失明や重篤な視野障害の進行を抑制できるようになってきています。残念ながら緑内障で失われた視神経は現在の医学では回復することができないため、なるべく早期に発見することが重要ですが、中期の緑内障であっても半数が普段の生活で見え方に異常を感じていないといわれており、症状に気づいてからではすでに厳しい状態であることもしばしばです。
緑内障の発見には眼底検査やOCTなどの画像検査で視神経の損傷を見たり、視野検査で異常がないかを確認が必要です。ある程度の年齢になったら人間ドックや眼科での眼底検査を定期的に受けることが早期発見つながります。

緑内障の90%程度を占める開放隅角緑内障の治療は眼圧を下げることで進行を抑えることとなります。眼圧を下げる方法として一般的には点眼が多いですが、近年ではレーザー治療を先に行う方が良いという報告も見られています。眼圧を下降するための手術もあります。手術の侵襲などで手術前に比べて見えにくくなることがあるなどのリスクもあり、かつては最後の手段的な扱いでしたが、近年眼圧下降効果は劣るものの侵襲が低いもの、マイルドなものも開発され選択肢が増えてきています。

また点眼治療が長く行われていると手術の成績が悪くなるという報告も見られるようになっており、必ずしも点眼でぎりぎりまで頑張るのが正解とは言えません。

昔に比べると点眼薬、手術含め治療の選択肢が増えており年齢なども考量してその人に併せて治療を選択することで失明のリスクを減らすことができます。

まずは早期発見のため定期健診を受けること、そして緑内障が見つかった場合はその後も眼科の通院を続けることがご自身の眼を守ることにつながります。

杉崎 顕史 院長
烏山すぎさき眼科
杉崎 顕史 院長
世田谷区/南烏山/千歳烏山駅
●眼科
  • 多疾患併存

患者さんの状況を考え、優先度をつけて対応することが大切に

多疾患並存という考え方があります。複数の疾患を同時に抱えている状態です。異なる科目の疾患を複数抱えていますと、通院の負担もありますし、場合によっては、運動や食事など、生活上の注意が重なることがあり、それが患者さんの生活の質を損なってしまうということがあります。多疾患並存では、あらゆる病気に対してベストの治療をすることが難しくなりますから、優先度をつけて対応することも求められます。その患者さんにとって最適な形となるよう、調整をするということですね。多疾患並存と関連するものとして、ポリファーマシーという言葉があります。ご高齢の方の場合、複数の疾患を抱え、10種類を超える服薬をされている方は決して珍しいことではありません。しかし、多くのお薬を飲むことで相互作用が生じたり、「大変だから」と患者さんが自己判断でいくつかのお薬を中断し、思ったように治療が進まないというケースもあるのです。多疾患並存とポリファーマシーはセットと考えても良いかもしれません。その人の状況に合わせ、受診する科を絞り、お薬を調整することが求められる時代となっています。

喜瀬 守人 院長
久地診療所
喜瀬 守人 院長
川崎市高津区/久地/久地駅
●内科 ●消化器外科 ●婦人科 ●小児科 ●胃腸内科 ●消化器内科 ●乳腺外科 ●訪問診療 ●健診・検診
  • 胃がん

なぜ『胃がん』は早期発見が重要なのか?

胃がんの原因の99%は、ピロリ菌の発生が関与しています。ピロリ菌は3歳くらいの子ども時代に感染しています。昔は井戸水からきているといわれていましたが、現在は親からの経口で感染しているのではないかといわれているんです。

尿素を分解する酵素をつくり、アンモニアが胃酸を中和して、ピロリ菌は自分が住みやすい環境をつくります。ピロリ菌と胃壁の炎症がずっと戦っているうちに、粘膜が徐々に萎縮して炎症を起こし、胃潰瘍や胃がんの発生になります。

2013年に厚生省は、「慢性胃炎があってピロリ菌があれば、保険診療で除菌治療をしていい」と認めました。検診をするとピロリ菌がいるのがわかります。40代50代になると慢性胃炎があり、ピロリ菌がいるマークがいくつかあるんです。一度の除菌治療では、一回あたり抗生剤2種類と胃薬、朝夕1週間飲んで、93%以上成功するんですよ。しかしこれらの病状を自覚するのは不可能なので、定期的に胃カメラで検診することが大切になります。

保険診療で除菌するには、『胃カメラを行った上で慢性胃炎という診断』が必要です。もし、ピロリ菌がいないことがわかっているのであれば、毎年検診する必要はありません。一回も検診を受けたことがない場合は、ピロリ菌がいるかいないかで大違いなので、検診を受けて欲しいですね。

里村  仁志  院長
里村クリニック
里村 仁志 院長
さいたま市南区/大谷口/東浦和駅
●内科 ●外科 ●胃腸内科 ●消化器内科 ●内視鏡内科 ●小児科 ●訪問診療
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