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  • 大動脈瘤

命を守るために、生活習慣をしっかり見つめ直し、改善することが重要

動脈硬化が進んで徐々に血管の壁が弱くなっていき、血圧にさらされることによって徐々に膨らんできてしまうのが大動脈瘤です。それが腹部であれば腹部大動脈瘤、胸部であれば胸部大動脈瘤ということになります。
この疾患の特徴は、病態が深刻になるまでさしたる症状がないことです。腹部の場合、血管の径が50ミリを超えると破裂の危険性が高くなってきますが、症状がないために知らず知らずのうちに大きくなってしまうのです。破裂に至ると急激な痛みを伴うことになり、血液が身体の中に出てしまうことになりますから、生命の危険に及ぶことが往々にしてあります。
レントゲンで発見されることもありますが、それは非常に稀な例と言えます。他の病気を疑い、CTやエコーの検査で発見されるケースもありますが、それも偶然の要素が強いでしょう。検査で早期に発見することが難しい面を考慮すると、やはり動脈硬化の危険因子である高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病の治療をしっかりと続け、喫煙などの習慣を見直すことが最大の予防策と言えます。大動脈瘤に限らず、動脈硬化疾患は家族歴も重要ですので、お身内の方で動脈硬化にまつわる疾患を経験された方がいらしたら、一定のリスクがあると考え、生活習慣病を気にかけていただくことが大切です。

田邉 弦 院長
丹野内科・循環器・糖尿病内科
田邉 弦 院長
松戸市/松戸/松戸駅
●内科 ●循環器内科 ●糖尿病内科 ●健診・検診
  • 老眼

老眼は誰にでも起こる、避けられない現象

老眼は、ピントを合わせる機能が低下するために手元が見えにくくなる状態で、個人差はありますが50歳前後で多くの方が悩まされる症状です。若い頃に遠くも近くもスムーズに見ることができるのは、目の中のレンズ(水晶体)の厚みを自由に変えることで、ピントを見たい距離に合わせて適切に調節することができるからです。
しかし、年齢とともに水晶体は徐々に硬くなり厚みを調整できなくなるために、手元の見たい距離にピントが合わせられなくなります。これが老眼です。老眼は加齢に伴う変化であり、老眼そのものは治療することができないため、老眼鏡や遠近両用眼鏡を装用して生活することが一般的です。
老眼鏡や遠近両用眼鏡による生活がわずらわしく感じる場合には、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術をご検討いただくことも可能です。白内障は水晶体が濁ることで視力が低下する状態で、手術では濁った水晶体を取り除き、人工の眼内レンズに置き換えます。この眼内レンズには、単焦点レンズと多焦点レンズの2種類があります。多焦点レンズは遠くも近くも見えるように設計されているため、眼鏡を装用せずに手元を見ることが可能になります。ただ、老眼でお困りの全ての方に適応があるわけではなく、診察によって慎重に治療を検討する必要があります。

安武 正治郎 分院長
新小岩眼科分院
安武 正治郎 分院長
葛飾区/西新小岩/新小岩駅
●眼科 ●小児眼科
  • ピロリ菌感染

ピロリ菌の除菌で様々な疾患のリスクが軽減

ピロリ菌は幼少期、まだ免疫が十分ではない頃に唾液等から感染すると言われています。ピロリ菌で問題となるのは、やはり胃がんです。胃がんになっている人を10人集めると9人はピロリ菌に感染している、もしくは過去に感染していた人という割合になります。ピロリ菌の感染は、現感染と過去の感染とに分けられます。現在感染している方は次第に胃の粘膜が萎縮していき、胃がんのリスクが増大していきます。また過去にピロリ菌に感染し、除菌を終えた方もリスクは減少するものの、感染がない方に比べ胃がんのリスクが高いことに変わりはありません。だからこそ、定期的な内視鏡検査で早期に病気を見つけることが大切なのです。ピロリ菌の感染者には胃がん以外にも様々なリスクがあると言われています。胃潰瘍もそうですし、指定難病の特発性血小板減少性紫斑病(ITP)も、ピロリ菌を除菌することで症状が改善するという研究結果も出てきています。お身内に胃がんを患った経験のある方や、ご両親がピロリ菌の保菌者だった方は、一度チェックされることをお勧めいたします。

川合 真令 院長
かわい内科 胃と大腸内視鏡クリニック上石神井
川合 真令 院長
練馬区/上石神井/上石神井駅
●内科 ●消化器内科 ●内視鏡内科 ●健診・検診
  • 月経困難症

つらい痛みは低用量ピルでコントロール可能。我慢せずに早めの受診を

月経困難症とはいわゆる「生理痛」のことです。生理痛が俗称で病気と認識されないことが多いですが、月経困難症という立派な病気です。

日本の女性は生理前後に現れる不快な症状を「仕方がないこと」と我慢しがちですが、日常生活に支障をきたすほどの痛みは「病気」であり、治療の対象になります。

月経困難症が疑われる場合には、まず卵巣のエコー検査をして異常がないかどうかを確認します。検査の結果、子宮筋腫や子宮内膜症に伴う月経困難症だと分かれば「器質性」、特に異常がみられない場合には「機能性」の月経困難症との診断がつきます。ほかの病気に起因する器質性の月経困難症では、手術が必要になったり、お薬を使って進行を抑える治療を行うのが一般的です。これに対して子宮の見た目には問題ない機能性の月経困難症の場合は、低用量ピルを使って不快な症状を抑えることができます。

ピルを服用する前の痛みのレベルを10とした場合、個人差はありますが服用後はおおむね1~3まで痛みのレベルが低減します。機能性の月経困難症に悩む女性が妊娠を希望されないのであれば、低用量ピルはつらい期間を上手に乗り切る有効な手段といえます。

川原 正行 院長
ルナレディースクリニック川崎駅前院
川原 正行 院長
川崎市川崎区/駅前本町/川崎駅
●婦人科
  • 片頭痛

4人にひとりが症状あり。正確な検査と診断が大切

頭痛という症状は多岐に渡り、その種類は300種類以上あります。片頭痛が人口の5~10%、緊張型頭痛が20%くらいと言われていますので、おおよそ4人にひとりは頭痛に悩まれている統計です。大きく分けて一次性頭痛と二次性頭痛があり、二次性頭痛は脳出血やくも膜下出血、髄膜炎など命に関わるものです。そのほか頭痛をきたすものとして慢性副鼻腔炎や蓄膿症、緑内障などがあり、頭痛は脳以外の疾患でも引き起こされます。なので、どのタイプの頭痛であるのかを正確に診断することがまず肝要です。片頭痛や緊張型頭痛は特に動くと痛むので「横になって休まなければ」「予定をキャンセルしなければ」と生活の質が低下してしまいます。頭痛は様々な原因が提唱されており、原因がはっきりと特定できないものもあります。片頭痛であれば、CGRP関連の予防薬を1か月に1回程度注射をするなどの選択肢もありますので、投薬のほかご自身に合った治療法をよく医師と相談することが大切です。頭痛は市販薬で鎮静化できることもありますが、大病につながる恐れもありますので、脳神経外科を受診し正確な検査と診断を受けることをお勧めします。

上野 龍 院長
宮前平脳神経外科クリニック
上野 龍 院長
川崎市宮前区/小台/宮前平駅
●脳神経外科 ●内科 ●外科
  • フレイル(老衰)

筋肉量を維持するため「たんぱく質」の摂取を心がけてほしい

フレイルとは、加齢などによって心身の機能が低下している状態を指します。主な原因は食事の量が減って栄養不足に陥ることで、高齢者では骨折などをきっかけに寝たきりの状態になり、フレイルにつながることが少なくありません。

フレイルかどうかをチェックする簡単な方法に“指輪っかテスト”というものがあります。このテストでは、両手の親指と人差し指で作った“輪っか”が、ふくらはぎの一番太い部分と比べて大きいか/小さいかによってフレイルのリスクを確認します。もしも“輪っか”とふくらはぎの間に隙間ができるようでしたら、フレイルに陥っている可能性があるため注意が必要です。

フレイルを予防するためには適切に栄養をとることが大切になり、中でも「たんぱく質」を積極的にとって筋肉量を落とさないことが大事です。食べやすさで選ぶなら「お粥」ではなく「甘酒」や「アイスクリーム」がオススメで、糖尿病などを気にするよりも“口から栄養をとる”ことを重視していただくとよいでしょう。また一人で食事をしている場合(個食)は、ご家族などと楽しく食事をする時間を持つことなどを意識していただきたいと思います。

飯沼 敏朗 院長
さくらそう診療所
飯沼 敏朗 院長
さいたま市中央区/本町東/与野本町駅
●内科
  • 低ナトリウム血症

見落とされやすい低ナトリウム血症は、採血で発見することが重要

低ナトリウム血症とは、血液中のイオンのバランスが乱れている病気で、特にナトリウムの濃度がとても低い状態になっています。ナトリウムは、体にとって主要な電解質であり、バランスが崩れると多種多様な症状をきたします。その症状には、頭痛やふらつき、筋肉のひきつり、痙攣発作が見られます。
低ナトリウム血症の原因は、排泄過多による影響が多いと考えられています。高血圧の薬や心不全の薬、利尿剤などの薬剤製によるもの、腎臓の機能障害によるもの、1日10L以上の大量飲水などが挙げられます。
採血によって発見はできますが、診察をしただけでは低ナトリウム血症の発見は難しく、見落とされることが多い病気の一つになっています。また、ゆっくりと進行している場合は、無症状で気付きにくいことが特徴的です。ただし、定期的に採血をしていることで、早期に発見できます。一方、急に発症した低ナトリウム血症では、すぐに診断がつきにくいでしょう。体のだるさや不調を訴えても採血をしなければ、低ナトリウム血症と気付きにくいものです。原因の特定は複雑であり、患者さんの服薬状況や採血した結果から判断していきます。よって、低ナトリウム血症を見落とすことなく発見するためには、この病気を疑って採血をすることが大切です。

後藤 泰二郎 院長
稲城平尾よりそうファミリー内科クリニック
後藤 泰二郎 院長
稲城市/平尾/栗平駅
●内科 ●小児科 ●皮膚科
  • 睡眠時無呼吸症候群

何より怖いのは、突然死のリスクが上がってしまうこと

睡眠時無呼吸症候群(以下、SAS)の患者さんは全国に500万人いるとされ、そのうち治療を受けているのは50万人に過ぎないと言われています。SASはよく言われる日中の眠気に加え、糖尿病や高血圧など、生活習慣病を合併しやすい疾患です。そしてあまり知られてないことですが、突然死のリスクがそうでない人の約3倍になるとの報告があがっています。また、SASは肥満とリンクしやすいという報告もあります。これは代謝が落ちてしまうからですが、SASになると肥満になりやすくなり、肥満になるとSASが悪化しやすくなるといったように負の循環に陥ってしまうのです。その循環を断ち切るために、CPAPなどの治療と並行して減量に取り組み、治療からの離脱を目指すことが大切になってきます。また、空気を送り込んであげるCPAPをおこなえば、突然死のリスクも普通の人と同程度まで下げることができるということもわかっています。
これまで睡眠時無呼吸症候群の検査では脳波を測るために、入院が必須となっていました。それが最近では、スマートウォッチくらいのサイズの機器を用い、自宅で脳波や呼吸状態が測れるようになってきており、負担もずいぶんと軽減されてきています。オンライン診療の普及により、通院の負担も軽くなっていますので、治療を中断された方も、もう一度始めていただけたらと切に願っています。

高橋 基文 院長
渋谷駅前メディカルクリニック
高橋 基文 院長
渋谷区/道玄坂/渋谷駅
●内科 ●感染症内科 ●泌尿器科 ●整形外科 ●訪問診療
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