保険が適用される「舌下免疫療法」は小学生のお子さんも治療可能
舌下免疫療法は、アレルギー性鼻炎の患者さんに用いられる治療の一つです。「舌下」との言葉どおり、治療ではアレルギー症状を引き起こすアレルゲン(スギ・ダニ)エキスの溶ける錠剤を1分間舌の下におき、溶けた後に唾液とともに飲み込みます。そうして少しずつ体内に取り込むことによって体をアレルゲンに慣らしていき、アレルギー症状の改善を目指します。
舌下免疫療法の治療は3~5年かけて行われ、患者さんには月に一回程度の受診をお願いすることが一般的です。そして毎朝一回、アレルゲンエキスを体内に入れ、徐々に体を慣らしていくうち、おおむね一年ほどで効果を実感できるとされています。なお舌下免疫療法には保険が適用され、小学校に通うお子さんでも治療が可能です。鼻閉、鼻汁などのアレルギー症状は集中力の低下を招くことから、もしも受験の予定などがある場合は計画的に治療を検討していただくとよいでしょう。
- 高田馬場みやの耳鼻咽喉科
- 宮野 一樹 院長
- 新宿区/高田馬場/高田馬場駅
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