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  • 広場恐怖症

恐怖のピークを避け、カフェイン減と食事の意識が肝要

ギリシャ語で「広場」というのは人が多いところという意味であり、広場恐怖症とは広場に限らず、人混み、混雑した電車、エレベーターや飛行機などの密閉された空間などで、急に動悸がしたり息苦しくなったりする症状です。原因はセロトニンが脳内で不足し、不安や緊張を引き起こすことによります。広場恐怖症にかかる方は実はかなり多く、通勤や通学の電車でも苦痛を感じて通い続けられない方もいます。パニック障害との違いは、パニック障害はいつでも起こり得るもので、広場恐怖症は特定の場面で起こり得るものです。しかし広場恐怖症も動悸や息苦しさなどのパニック発作が出ます。広場恐怖症の対処としては、まず無理をしないこと。電車などであれば混雑の時間を避ける、すごく狭い部屋でのミーティングは外すなどして、恐怖になり得るピークを避けることです。そのほか、カフェインが広場恐怖症の不安障害の原因として大きいことがわかっていますので、ブラックコーヒーをよく飲まれるのであればカフェインレスやデカフェのものを選んでいただくこと。あとは大豆製品や乳製品に含まれるトリプトファンという必須アミノ酸を取っていただくと、セロトニンというホルモンが増えて不安や緊張が抑えられます。

大和 行男 院長
こころと美容のクリニック東京
大和 行男 院長
中央区/日本橋/東京駅
●児童精神科 ●精神科 ●皮膚科 ●小児科 ●アレルギー科 ●美容皮膚科 ●婦人科 ●内科
  • 大腸がん[直腸がん・結腸がん]

受診する機会を逃さないことで未然に防ぐ

大腸は、約1.6mの臓器でその個人の身長とほぼ同じ長さと言われています。肛門側に消化した食事を運ぶ蠕動運動と、水分を吸収することで便の形成に働いています。大腸は盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸および肛門に分類されます。肛門から約12cmまでは直腸と呼ばれ、排便機能に特に重要です。それより口側が結腸となります。大腸がん(結腸がんと直腸がんの総称)は、罹患数および死亡数ともに増加傾向で、2021年における女性のがんによる死亡数の第1位で、男性の2位です(厚生労働省人口動態統計より)。大腸がんの発生には食事をはじめとする生活習慣、環境因子および加齢などが影響していると言われており、大腸粘膜や腺腫(ポリープ)に遺伝子のバリアント(異常)が蓄積して発生すると言われています。大腸がんの大部分が、良性のポリープである腺腫から癌が発生します(adenoma- adenocarcinoma sequence)。つまり、発がんする可能性のあるポリープを切除することで大腸がんの発生は予防できると考えられています。仮に発がんしても、早い段階で癌が発見された場合は、大腸内視鏡的切除(大腸カメラで癌を切除すること)で治癒が得られる可能性が高いので、定期的な大腸内視鏡検査が必要です。一方で、大腸がんのおよそ5%と少数ですが、遺伝する大腸がん(原因遺伝子が明らかにされているもの)もあり、遺伝性大腸がんと総称されます。代表的な疾患として、家族性大腸腺腫症(大腸に100個以上のポリープが多発する疾患)とリンチ症候群(大腸がん以外に子宮、卵巣、胃や尿路など多彩な関連腫瘍が発生する疾患)などがあります。家系内に該当する疾患がある方は、まず大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。最後に、検便(便潜血反応)などを契機に無症状のうちに大腸がんが見つかることが最も望ましいですが、血便、腹痛、便秘や下痢など症状が出てから内視鏡検査を受ける方も少なからずいらっしゃいます。症状があっても決して手遅れではありません。内視鏡的切除や外科的大腸切除で治癒が得られることも多いです。「検査がこわかった」、「痔だと思い込んでしまった」など受診しない理由はそれぞれあると思いますが、受診する機会を逃さないことが重要です。気がかりなことがある場合は、まずはかかりつけ医に相談してみてください。

柿添 学 院長
大滝大腸肛門クリニック
柿添 学 院長
横浜市戸塚区/戸塚町/戸塚駅
●胃腸内科 ●消化器内科 ●肛門科 ●内視鏡内科
  • 胆石症

重症例は腹腔鏡手術で胆のうを摘出、予防は食生活が鍵

胆石症の原因は様々で、石自体が4種類ほどありますが、最も一般的なのは脂っこいものを多く摂取することによるコレステロール結石です。胆のうの中に溜まる胆汁のコレステロール成分が濃くなり、最初は砂粒みたいなところからだんだん大きくなり、まさに石状になっていく、これが胆石です。石がひとつだけの例もあれば、何十個もできてしまう方もいます。石が小さければ痛みがなく無症状ですが、胆石発作を起こすとひどい痛みが伴うことがあります。空腹時の胆のうは大きい卵くらいの大きさですが、食事をする、特に脂っこいものを食べると十二指腸を通過する際にぎゅっと収縮されます。胆汁が食べ物と一緒に流れて消化を助けるのですが、十二指腸と繋がる細い管の部分に石が詰まり、これが痛みとなります。これに細菌感染が重なると、胆のう炎に発展します。胆石症の治療は、石が小さい場合は経過観察で様子を見ますが、石が大きくなり胆のう炎が懸念される場合は、腹腔鏡手術で胆のうを摘出します。予防としては、脂っこい食事を避けた食生活に気を遣い、生活習慣を整えることが大切です。

児玉 肇 院長
木場内科外科内視鏡クリニック
児玉 肇 院長
江東区/木場/木場駅
●内科 ●消化器内科 ●内視鏡内科 ●胃腸内科 ●外科 ●美容外科
  • 過敏性腸症候群

過敏性腸症候群(IBS)とは何か

下痢や便秘などの便通異常や、それに伴う腹痛や腹部不快感は、日常的に経験することが多いと思います。
このうち、腹痛あるいは腹部不快感が最近3か月の中の1か月につき3日以上あり、その症状が、
①排便によって軽快する
②排便頻度の変化で始まる
③便形状の変化ではじまる
の3つのうち2つ以上を満たす場合に過敏性腸症候群(IBS)と診断します。ただし、大腸に腫瘍や炎症などの病気がないことが前提になります。

IBSには、便の形状によって「下痢型IBS」、「便秘型IBS」、「混合型IBS」、3つに分類できない「その他」の4タイプがあります。IBSの原因はわかっていません。しかし、細菌やウイルスによる感染性腸炎にかかった場合、回復後にIBSになりやすいといわれています。特に若い方に関しては、ストレスが大きな要因となるとされています。

治療は、食事療法をはじめとするライフスタイルの改善、お薬による治療法があります。それぞれの症状に合わせた投薬、便の性状を整える高分子重合体の内服、漢方薬などが選択肢としてあり、うつや不安神経症が背景にある場合には、精神科領域の治療が必要になる場合もあります。

IBSは命に関わる病気ではありませんが、腹痛・下痢・便秘・不安感などの症状のために、日常生活に支障をきたすことが少なくありません。腹痛やおなかの不快感、便通異常が続くようなら、積極的に大腸内視鏡検査をうけていただき、大腸に病気がないかどうかを調べることをお勧めします。何もなければ安心できますし、それだけでも不安から解放され、症状が軽減する可能性もあります。

小山 元一
溝の口first内視鏡クリニック
小山 元一
川崎市高津区/溝口/溝の口駅
●内科 ●内視鏡内科 ●消化器内科 ●肝臓内科
  • 黄斑上膜

黄斑上膜は早期に発見し、できるだけ早くの治療が望まれる

黄斑はモノを見るのに非常に重要な場所ですが、この黄斑の上に蜘蛛の巣のような膜が張ってしまう病態を黄斑上膜(黄斑前膜)と言います。黄斑は光が集まってくるところですが、ここに膜ができると形態が変わってしまい、光がきれいに集まらなくなってしまうために像が歪んでしまったり、視力の低下につながってしまうのです。
黄斑上膜は白内障と合併することが多く、白内障の手術を目的に来院された患者さんの眼底を検査すると見つかることが多々あります。手術は白内障の手術と同時に行われることが多く、いわゆる硝子体手術としては最も多く行われている手術と言えるでしょう。
白内障の場合、どれだけ視力が落ちても治療をすれば視力は元に戻ります。しかし、黄斑部、網膜の細胞はダメージを受けると完全に再生することはないものですから、治療のタイミングが遅れてしまうと視力が完全に元に戻らないケースがあります。歪みなどの後遺症が残ることがありますので、早期に発見し、いち早く治療を受けることが大切です。

稲垣 圭司 院長 & 室田 麗 副院長
イナガキ眼科
稲垣 圭司 院長 & 室田 麗 副院長
浦安市/美浜/新浦安駅
●眼科 ●小児眼科
  • 胃潰瘍

解熱鎮痛薬(非ステロイド系消炎鎮痛剤)を常用している場合は要注意

みぞおちあたりの鈍い痛み、胸やけ、胃もたれ、嘔吐などの症状が現れる胃潰瘍の原因は大きく2つ、ピロリ菌と解熱鎮痛薬(非ステロイド系消炎鎮痛剤:NSAIDs)の副作用があると考えられています。このうちピロリ菌に起因した胃潰瘍は、除菌治療を受ける患者さんが増えたことで減少傾向にあります。一方でロキソニンなどの非ステロイド系消炎鎮痛剤を常用していると、副作用として胃潰瘍が生じる可能性があるため注意が必要です。解熱鎮痛薬を使用中に胃腸に違和感を覚えたら、胃カメラ検査を実施している消化器内科を受診してください。

胃カメラ検査によってがんの可能性を排除できたら、胃の粘膜を保護することを目的とした治療を行うことが一般的です。胃潰瘍はピロリ菌や解熱鎮痛薬のほかに、ストレス、食生活の乱れ、喫煙、飲酒、刺激物の取りすぎなどもリスク因子になるとされていますので、生活習慣を整えることが予防につながります。また大きな病気を未然に防ぐためにも、30〜40歳の方は積極的に胃カメラ検査を受けることをおすすめします。

長島 周平 院長 & 麻子 副院長
横浜駅前ながしまクリニック
長島 周平 院長 & 麻子 副院長
横浜市神奈川区/鶴屋町/横浜駅
●消化器内科 ●内視鏡内科 ●肛門内科 ●内科 ●健診・検診 ●産婦人科
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