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  • 血栓性静脈炎

どこまでの血栓症なのか、その見極めが大切

血栓性静脈炎は、足などの表面の静脈に起きる血栓症です。血管内の血液の流れが滞ってくると(うっ滞)、怪我や、皮膚の炎症など、何かの拍子にうっ滞している血液が固まりやすくなり、皮膚表面に近い部分の血管内に血栓症が起きやすくなります。血栓症が起きると、表面が赤く腫れ上がって痛みを伴うようになります。
血栓性静脈炎は、下肢静脈瘤の診察をしているとよく遭遇する疾患です。下肢静脈瘤は、足の血管に逆流が起き、血液のうっ滞が起こるものですが、同時に血栓性静脈炎を併発しやすい傾向があります。足が赤く腫れ上がり、熱を伴って痛みがある病気には、様々なものが想定されます。皮膚表面に近いところに起こるのが血栓性静脈炎ですが、より深部、筋肉の中の血管に血栓症が起こるものに深部静脈血栓症があり、菌が関係している蜂窩織炎(ほうかしきえん)の可能性もあります。どこまでの血栓症なのか、あるいは皮膚の炎症だけであるのか、その見極めが大切です。皮膚の炎症だけと思い、抗生物質の投与を続けていても改善ははかれませんので、足に上記したような症状が起こった場合、超音波検査等でしっかり診断することが求められます。

しらと ひろゆき 院長
しらと内科外科クリニック三郷
しらと ひろゆき 院長
三郷市/三郷/三郷駅
●内科 ●外科 ●消化器内科 ●老年内科 ●健診・検診
  • 洞不全症候群

めまいやふらつき、疲れやすいなどの症状がある場合は循環器の疾患の可能性が隠れていることも

洞不全症候群とは、心臓の刺激伝導系である洞結節に異常が生じ、心拍数が低下したり不整脈を起こしたりする病気です。
症状としては、めまいや、ふらつき、疲労感などがあり、気を失うこともある病気です。
原因は主に加齢による洞結節の変性ですが、心筋梗塞や心筋症、心筋炎、サルコイドーシスなどの変性疾患の合併症、薬の副作用があります。しかし、明らかな原因が不明なことも多い病気です。
診断は、心電図で徐脈や頻脈の有無を確認し、24時間の心電図を記録するHolter心電図を行います。さらに長時間の心電図を記録するため植込み型心電計を留置する場合や、心臓カテーテル検査による電気生理検査を行うこともあります。
治療は薬物療法では有効ではない場合が多く、ペースメーカー移植を行うことがあります。
めまいやふらつき等、疲れやすいなどの症状がある場合は洞不全症候群が隠れている場合もありますので早めの精査、受診をお勧めします。

石田 一世 院長
すみだメディカルケアクリニック
石田 一世 院長
墨田区/東向島/東向島駅
●内科 ●循環器内科 ●糖尿病内科 ●健診・検診
  • 緑内障

「緑内障」の今について

人間ドックなどで緑内障が疑われて眼科を受診する方に、緑内障とはどういうものかわかりますか? とうかがってみますと
・失明する
・眼圧が高い
・視野が狭くなる
・よくわからない
といった答えが返ってきます。

緑内障は視神経が障害されて視野に異常が生じる疾患で、日本における失明の原因疾患としてもここ最近は常に緑内障が1位を占めています。
30年ほど前のデータでは40歳以上の日本人の20人に1人が罹患し、加齢によりその割合が増えるが判明しており、その後の人口の高齢化に伴って緑内障患者数は当時よりも増えているものと考えられます。しかしその多くの場合は早期に発見して適切な治療を行うことで失明や重篤な視野障害の進行を抑制できるようになってきています。残念ながら緑内障で失われた視神経は現在の医学では回復することができないため、なるべく早期に発見することが重要ですが、中期の緑内障であっても半数が普段の生活で見え方に異常を感じていないといわれており、症状に気づいてからではすでに厳しい状態であることもしばしばです。
緑内障の発見には眼底検査やOCTなどの画像検査で視神経の損傷を見たり、視野検査で異常がないかを確認が必要です。ある程度の年齢になったら人間ドックや眼科での眼底検査を定期的に受けることが早期発見つながります。

緑内障の90%程度を占める開放隅角緑内障の治療は眼圧を下げることで進行を抑えることとなります。眼圧を下げる方法として一般的には点眼が多いですが、近年ではレーザー治療を先に行う方が良いという報告も見られています。眼圧を下降するための手術もあります。手術の侵襲などで手術前に比べて見えにくくなることがあるなどのリスクもあり、かつては最後の手段的な扱いでしたが、近年眼圧下降効果は劣るものの侵襲が低いもの、マイルドなものも開発され選択肢が増えてきています。

また点眼治療が長く行われていると手術の成績が悪くなるという報告も見られるようになっており、必ずしも点眼でぎりぎりまで頑張るのが正解とは言えません。

昔に比べると点眼薬、手術含め治療の選択肢が増えており年齢なども考量してその人に併せて治療を選択することで失明のリスクを減らすことができます。

まずは早期発見のため定期健診を受けること、そして緑内障が見つかった場合はその後も眼科の通院を続けることがご自身の眼を守ることにつながります。

杉崎 顕史 院長
烏山すぎさき眼科
杉崎 顕史 院長
世田谷区/南烏山/千歳烏山駅
●眼科
  • MASLD/NASH

飲酒習慣がなくても油断は禁物!日頃から健康的な食生活と適度な運動を心がけ、脂肪肝を防ぎましょう。

NASHとは、アルコールを飲まない人が食生活の乱れなどで脂肪肝を放置しておくことで、まるでアルコールを摂取している人と同様に肝硬変や肝臓ガンなどの重篤な疾患にかかってしまう病気です。原因は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病により肝機能が低下することや、インスリン抵抗性が高まることで肝臓に脂肪がつくこと、遺伝的要因などが挙げられます。肝臓は「沈黙の臓器」と言われており、NASHは自覚症状がないまま進行し健康診断などで発覚する…というケースが多く見受けられます。この病気の診療では、まず脂肪肝の程度や肝臓自体の硬さを検査し、他の生活習慣病などを併発していないかを調べ、患者さんのニーズに合わせたアプローチを考えていきます。現時点では特効薬はないので、生活習慣を改善していきながら併発している病気の管理をしたり肝機能を助けるお薬を出したり…という流れになります。食事療法としましては、糖分の過剰摂取や高カロリー食は控え、魚や豆腐などの良質なタンパク質・良質な油を選ぶようにし、果物・野菜・全粒穀物を積極的に摂るようにしてください。適度な有酸素運動は脂肪の生成を防ぐ効果があるので、散歩やエクササイズを積極的に日常に取り入れましょう。また、この疾患の怖いところは、「自分はアルコールを摂らないから大丈夫」と油断している間に多量飲酒をする方やウイルス性肝炎の患者さんと同じように、肝硬変・肝臓ガンなどの重篤な病気に進行する可能性があるという点です。ライフスタイルの変化により、暴飲暴食&運動不足になりがちな時代です。アルコールを摂らなくても誰でも発症する可能性はあるので、日頃から食生活や運動で体を整え、肝臓に脂肪が蓄積するのを防ぐことが最も効果的な予防法といえるでしょう。

千葉 哲博 院長  
かさい内科消化器クリニック
千葉 哲博 院長  
江戸川区/中葛西/葛西駅
●内科 ●消化器内科 ●内視鏡内科 ●胃腸内科
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