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  • 機能性ディスペプシア

胃と腸は、不安・緊張などの脳からの情動変化の影響を強く受けることがわかっている

機能性ディスペプシアは食後の胃もたれや胃痛、少し食べただけですぐお腹がいっぱいになる早期腹満感など上腹部の症状が長期間にわたりみられる疾患です。また内視鏡や採血検査などでは原因となる異常は認めません。

胃と腸は脳腸相関といって、不安・緊張などの脳からの情動変化の影響を強く受けることがわかっています。そのため機能性ディスペプシアの患者さんは環境の変化や日常生活のストレスの度合いにより症状が不安定になりやすくなりますので、かかりつけの先生と現在の自分の状況を気軽に相談できる関係を築けるといいですね。

最近では非びらん性胃食道逆流症、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの検査上異常のない胃腸症状を総称して機能性消化管障害と呼ぶようになってきています。
とくに機能性ディスペプシアと過敏性腸症候群は10~20代の方の場合は年を重ねるにつれて症状がよくなっていくことが多いので、ストレスを貯めないよう、焦らず付き合いながら治していきましょうとご説明しています。

梅田 隆満 院長
南桜井駅前あおぞら内科クリニック
梅田 隆満 院長
春日部市/大衾/南桜井駅
●内科
  • 前立腺がん

恐れる必要はあるが、必要以上に恐れる必要はない

前立腺は膀胱の下に位置する男性にしかない臓器で、前立腺がんはその臓器に発生するがんです。この疾患は目立った症状がなく、PSA検診によってほとんどの方が判明します。検診の数値が高ければ、がんの疑いが高いと考えられ、前立腺の組織の一部を切り取って生検をおこない、診断が確定します。
治療の方法はステージや年齢によって変わってきます。比較的若い世代、5、60代までであれば、前立腺の摘出手術や放射線療法によって根治を目指します。前立腺がんは骨に転移することがありますから、その場合には化学療法や抗男性ホルモン療法が選択されます。
前立腺がんは歳をとるに従い増えていきますが、抑えておきたいのは、その進行が非常にゆっくりだということ。PSAがまだなかった時代、様々な理由で亡くなった方を解剖すると、治療してない前立腺がんが多数見つかったという報告がありました。これは何を意味するかというと、“がん”であったけども、その人の人生に影響を与えていなかったということなのです。それを考えれば、80歳を過ぎて検診を受ける必要はほぼないと言っていいでしょう。
前立腺がんは治療を受ければ治る可能性が非常に高いがんです。その意味では、若い方は検査を受けられたほうがよい。きちんと恐れる必要はありますが、必要以上に恐れる必要はないということを知っていただきたいですね。

力石 辰也 院長
練馬在宅クリニック
力石 辰也 院長
練馬区/中村北/練馬駅
●内科 ●小児科 ●泌尿器科 ●訪問診療
  • 廃用症候群

バランスのよい食事と適度な運動に加えて、心が躍る「生きがい」を見つけてほしい

廃用症候群とは、筋力が衰えるのにしたがって全身の機能が低下した状態のことをいいます。
何らかの病気によって長期にわたり安静状態にあった場合に筋肉量や体の機能が低下して生じるもので、高齢の方に多くみられるのが特徴です。
人間の筋肉量は20歳頃をピークに徐々に低下するとされ、70歳ではピーク時の約半分になるといわれます。筋力が低下するのは当たり前のことと言えますが、放っておくと歩行が困難になって転倒や骨折のリスクが高まったり、嚥下(ものを飲み込むこと)機能が低下して誤嚥性肺炎を起こしたりします。いずれの場合も入院が長引けば寝たきり状態になる恐れがあるため注意が必要です。

廃用症候群は高齢者が「要介護」となる大きな要因となっていますが、今のところ効果的な治療法は確立されていません。そのため何よりも大切になるのは、廃用症候群にならないため予防対策です。毎日の食事でたんぱく質をはじめとした栄養をバランスよく取ること、適度な運動を心がけること、さらに日々の暮らしが楽しくなるような「生きがい」を見つけるといいでしょう。

大城 堅一 院長
ねりま西クリニック
大城 堅一 院長
練馬区/大泉町/大泉学園駅
●整形外科 ●内科 ●皮膚科 ●リハビリテーション科 ●リウマチ科 ●循環器内科 ●呼吸器内科 ●訪問診療
  • 認知症

認知症は誰もがかかる可能性のある病気。進行に合わせて適切なサポートを

認知症は動脈硬化や生活習慣病などの影響によって発症すると考えられていますが、基本的には誰もがかかる可能性のある病気です。病気の発症には遺伝的な要因もあり、脳梗塞を経験している方の場合は進行が速いといわれます。

認知症はもの忘れ(記憶障害)から始まることが一般的で、穏やかだった人が怒りっぽくなるなど心理面・行動面に変化がみられるようになります。やがて進行すると今どこに居るのか分からなくなる、時間の感覚がなくなるといった見当識障害が現れ、さらに進行すると自宅のまわりを徘徊(はいかい)することもあります。

現在のところ認知症対する根本的な治療は確立されていないため、多くの場合症状はゆるやかに進行していきます。忘れっぽくなったことをご本人が気にしているようならまだ安心といえますが、周りの人が気付くような変化がみられた場合には症状が徐々に進行していると考えてよいでしょう。

認知症患者さんはご自分が認知症であることを受け入れられないケースが多く、日常生活を送るうえでは周囲のサポートが欠かせません。処方されたお薬を適切に使用するというのはもちろん、デイサービスや趣味を通じて周囲と関わる機会を持つことも大切です。患者さんご本人が楽しんで打ち込める、生きがいのようなものを見つけてあげてほしいと思います。

齋藤 拓郎 院長
さいとう内科クリニック
齋藤 拓郎 院長
所沢市/小手指町/小手指駅
●内科 ●放射線科 ●消化器内科 ●訪問診療
  • MASLD/NASH

日頃から生活習慣には気を付けることが重要。異常があれば早めに消化器内科を受診してほしい

MASLD(metabolic dysfunction associated steatotic liver disease)とは主にメタボリックシンドロームに関連し、肝臓に脂肪蓄積を認める病態のうちアルコール性、ウイルス性、薬剤性を除いたものを指します。また進行し肝炎になった場合MASH(metabolic dysfunction associated steatohepatitis)と呼ばれます。
肝臓に脂肪が蓄積する要因として他の生活習慣病同様に遺伝因子と環境因子が挙げられ、アルコール以外の場合糖質や脂質の摂りすぎには注意する必要があります。またMASLDは肥満と強い相関があり、BMI25未満の場合MASLDの有病率は18.4%ですが、25以上30未満だと63.4%、30以上だと89.1%だったとする報告もあります。(Eguchi Y et al. J Gastroenterol 47(5): 586-595, 2012)
肝臓に蓄積した脂肪組織はインスリン抵抗性を持つため、脂質異常症や2型糖尿病、高血圧といったほかの生活習慣病を合併する可能性が高まります。そしてこれらは脳血管疾患や心筋梗塞といった重篤な病気を引き起こすリスクがあります。
また、もしさらに進行し肝硬変になった場合、栄養を蓄積する、アンモニアなどの毒素を排出するといった肝臓の重要な機能が失われ、最悪の場合命にかかわる危険性もあります。
定期的に血液検査や画像検査を行うことで肝機能や脂肪肝の程度を知ることは可能です。日頃から生活習慣には気を付けるのが一番重要ではありますが、もし健診などで異常があった場合はなるべく早く消化器内科を受診するようにしましょう。

渡邉 勝一 院長
ファミリークリニック川崎
渡邉 勝一 院長
川崎市川崎区/日進町/川崎駅
●訪問診療
  • オピオイド

がん疼痛に”オピオイド” 適切な使用でつらい症状を回避

オピオイドという言葉より「医療用麻薬」という言葉の方がハッとする方は多いかと存じます。
日本ではまだまだ、モルヒネに対する誤解や抵抗が根付いている印象を受けます。
がん疼痛をうまくコントロールするポイントは、いかに早いタイミングで症状をコントロールしていくかにつきます。以前は、NSAIDsから弱オピオイド、強オピオイドと順番に使っていきましょう(だんだんと強いお薬を使いましょう)と考えられてきましたが、大切なことは、痛みの原因に対してどの受容体が存在するか。その受容体に応じた薬を適切に使うことが何よりも大切です。当然薬には副作用がつきものです。代謝酵素の欠損を含め、人それぞれ効果の出方には差がありますが、大きな副作用としては、便秘、悪心、眠気になります。悪心や眠気は2-3日で耐性ができ問題がなくなることが多いですが、便秘は容量依存に関係なく出てしまう非常に厄介な副作用になります。そのため、オピオイドの内服が始まると、排便コントロールには意識をするようにしましょう。現在、モルヒネ、オキシコドン、ヒドロモルフォン、フェンタニル、メサドンなどたくさんのオピオイドが使用できるようになったため、効果が十分でなかったり、臓器障害のため副作用が出やすくなった場合には、他のオピオイドにswitching(変更)することでうまくコントロールができます。また、オピオイドは痛みだけではなく、息苦しさや咳のコントロールもできますので、主治医の先生の話をよく聞き、正しくうまく使っていきましょう。

竹井 清純 医師
ホームアレークリニック不動前
竹井 清純 医師
品川区/西五反田/不動前駅
●内科 ●血液内科 ●消化器内科 ●呼吸器内科 ●皮膚科 ●リウマチ科 ●腫瘍内科 ●ペインクリニック内科 ●老年内科
  • 帯状疱疹

免疫力を低下させない生活習慣で帯状疱疹の発症を予防

帯状疱疹は、人がもともと持っている水痘ウイルスが原因で発症します。小さい頃は、水疱瘡として発症する方が多いでしょう。この水痘ウイルスは、身体のどこに潜んでいるか分かりません。帯状疱疹は、ご高齢の方が罹る病気だと思われがちですが、若い方でもよく発症します。発症のきっかけとなるのは、疲労やストレスにより免疫力が低下することです。
症状としては、痛みや赤い発疹、水ぶくれの順で経過しますが、その逆の流れで症状が出現することもあります。湿疹がない場合もあり、診断が難しい病気でもあります。できるかぎり痛みの段階で気付いて治療を開始することが大切ですが、ただの頭痛だと間違えることもあるでしょう。発症部位は、神経の走行に沿っており、目も胸も足も帯状疱疹になります。
現在はワクチンが開発されており、50歳以上には「シングリックス」というワクチンが接種できるようになりました。これは接種することで、80~90%の予防効果が期待できます。ご高齢な方ほどこのワクチンを接種していただき、帯状疱疹後神経痛への移行を防ぐことが大切です。この帯状疱疹後神経痛に移行した場合でも、治療が可能です。
まずは、免疫力を低下させない生活として、十分な睡眠と食事、適度な運動を意識することが大切です。そして、十分な休息をとり、ストレスを溜めこまない生活とストレス発散方法を持って生活しましょう。もし、帯状疱疹が発症したと感じた場合は、すぐに病院に行き治療を受けることが重要となります。

田尻 友恵 院長
錦糸町皮膚科内科クリニック
田尻 友恵 院長
墨田区/江東橋/錦糸町駅
●皮膚科 ●内科 ●美容皮膚科 ●ペインクリニック内科 ●アレルギー科
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