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伏原 豪司 院長

HUSHIHARA GOUJI

頭痛の外来も多数。CTやMRIを駆使して早期発見・早期治療。脳卒中の予防、再発予防に注力する

埼玉医科大学医学部卒業後、同大学病院で脳神経外科を専門に経験を重ねる。その後、関連病院で脳卒中(くも膜下出血・脳出血・脳梗塞)や脳腫瘍、頭部外傷、てんかん等の脳疾患治療全般に幅広く診療し、2019年から『脳神経外科ブレインピア坂戸西』の院長を務める。

伏原 豪司 院長

伏原 豪司 院長

脳神経外科ブレインピア坂戸西

坂戸市/新堀/坂戸駅

  • ●脳神経外科
  • ●脳神経内科

家族が脳の病気にかかったことをきっかけに医師を志す

伏原 豪司 院長

小さい頃は医者になれたらいいなと思っていたものの、一度は諦めたこともありました。けれども家族が脳の病気にかかってしまい、なかなか治療法もないような病気であったため大変ショックを受け、それと同時に悔しいという思いから、また医学部を目指すきっかけにもなりました。大学卒業後は埼玉医科大学の脳神経外科へ入局して、その後は関連病院で脳卒中(くも膜下出血・脳出血・脳梗塞)や脳腫瘍、頭部外傷、てんかんなどの脳疾患治療全般に幅広く診療にあたってきました。そして埼玉医科大学国際医療センターが新たに設立され、脳神経外科に入り、そのあとは当院の母体にもなっている水戸ブレインハートセンターで脳神経外科の研修を2年受けて、埼玉医科大学国際医療センターの教授に勧められたことをきっかけに、カリフォルニア大学サンフランシスコ校に短期留学へ。帰国後は熊谷にある埼玉県循環器・呼吸器病センターで診療科長として勤めていたところ、埼玉医大の国際医療センターの教授に勧められたこともあって、2019年から『脳神経外科ブレインピア坂戸西』にて院長を務めています。当院の開院目的は、脳神経外科で入院治療をした患者さんの退院後にサポートをするためでした。もともと埼玉医大の国際医療センターで脳神経外科の手術をした患者さんたちをフォローできる場所が不足していたのです。そこで当院を開院して、前院長が辞められることになった時に教授から声をかけていただいて、私が院長を務めることになり現在に至ります。

深刻になる前に脳卒中の一次、二次予防をしていく

伏原 豪司 院長

当院の特徴は、脳卒中の一次予防、すでに脳卒中になった方の二次予防(再発防止)をしていることです。開院当初は大学病院を退院された患者さんのサポートが多かったですが、現在はそれ以外にも大学病院を退院された患者さんについて脳卒中の二次予防をするのはもちろん、そもそも脳卒中にならないような治療をする一次予防にも力を入れています。さらに当クリニックは地域のかかりつけ医の橋渡しとしての役割もあります。脳卒中を見つけた場合には大学病院を紹介したり、近隣のクリニックで脳卒中が疑われる患者さんを当院へ紹介してもらって検査をしたり、医療機関との連携もスムーズです。
実は当院ができる前までは、市内に常勤医のいる脳外科クリニックがありませんでした。そのため、大学病院で治療を終えた後にどこでフォローをするのか?と困っていたのです。地域の開業医の先生たちも脳に何か問題があれば、すぐに大学病院を紹介する以外では診てもらうのが難しかったので、その点からみても脳神経外科を専門に診ている当院の役割は大きいといえます。

CTとMRIの両方を設け、早期発見・早期治療に努める

伏原 豪司 院長

当院のアピールポイントはCTとMRIの両方を導入して、早期発見・早期治療に特化していることです。通常はどちらかの医療機器しか持っていないことが多いのですが、両方もっていることで使い分けをしながら診療ができます。さらに予防のために頸部の超音波(エコー)検査もできますし、脳波検査もできるのは珍しいかと思います。認知機能をみる検査については、長谷川式簡易知能評価スケールの他にも3〜4種類あることも特徴です。もの忘れを主訴とする患者さんが多いので、きちんといろいろな検査をしてあげたいというところから、検査の方式を増やしていきました。
当院は埼玉医大の国際医療センターと密接につながりがあって連携しているので、手術が必要な患者さんをすぐに紹介できますし、緊急搬送もできます。近隣のクリニックではなかなかやっていない新しい試みかもしれませんが、クリニックの院長である私自身も大学病院で手術をすることもあるのです。脳卒中などをできるだけ早く診断して、早期治療につなげることに力を入れています。

頭痛で来院される患者さんも多数。正しく診断をして親身になる

診療の際は、笑顔をつくって患者さんを元気にしていけるように努めています。というのも、法人で掲げている理念は『Heartful・Brain・with・Smile』であり、「高度な医療技術の提供・・・思いやりと笑顔を添えて」という思いが込められているからです。当院の患者層は高齢者が多く、70歳以上であると高血圧、生活習慣病についてのご相談が多いですね。頭を打ったという理由で0歳や小学生くらいでも来院されることもあります。実は若い患者さんの50%くらいは頭痛でいらっしゃって、10代未満〜40代でお困りの患者さんも多いですね。緊張型頭痛や片頭痛をご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、頭痛というのは、細かく分類すると実は100種類以上もあるため、「どのタイプの頭痛か?」を特定するのはなかなか難しいことなのです。頭痛の診断というのは検査をしてこのような結果だから片頭痛と診断できるのではなく、話をしっかり聞いた上で判断しなければならないので複雑です。また日常生活でどのくらい頭痛による支障があるのかも指標になります。よく患者さんから「片頭痛持ちなんですけど」と相談されることもあるのですが、診断してみると片頭痛でないこともしばしばあります。頭痛の種類によって薬も異なるため、正しく診断をして親身になってあげたいですね。

これから受診される患者さんへ

大切なことは、脳卒中にならないための「一次予防」です。なってしまった後にまた再発しないようにするのが「二次予防」になるのですが、クリニックでは一次予防もできるように力を入れています。では、どのようなことが予防につながるのか?というと、生活習慣病、血圧、コレステロール、糖尿病などの治療がとても重要になってきます。
「脳神経外科って何をするところ?」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。自分に何か症状があったときに、これは本当に脳の病気なのか?と確信できず、受診をためらってしまうこともあるかもしれません。けれども、そのようなことは心配せずに、当院へ気軽に来院していただければと思っています。検査して脳に問題がなければ「良かったですね」と安心できるでしょう。敷居が高いと思わずに、何か異変があったら積極的に受診してもらいたいです。風邪をひいたから内科へ行くのと同じように、頭が痛いから脳神経外科へ行こうと気軽に受診してほしいですね。



※上記記事は2023年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

伏原 豪司 院長 MEMO

脳神経外科専門医

伏原 豪司 院長から聞いた
『頭部外傷』

頭部外傷はぶつけてから「6時間以内」が勝負

頭部をぶつけた後に何か起こるとしたら「6時間以内」といわれているため、頭をぶつけて心配な症状があればなおさら、すぐに病院を受診することが大切です。ぶつけてすぐ行った検査では異常がなくても、特に高齢者やアルコールを飲んでいる方、頭の骨がくっつくまでに時間のかかる赤ちゃんであると後々に出血を起こすことがあり、頭をぶつけてから1ヶ月〜2ヶ月くらいしてから症状が出てくることもあるのです。頭をぶつけた後に手足がうまく使えない、歩けなくなっている、高齢者であると周りの人から物忘れが増えたなどの異変に気づくような症状が出ることも。このような症状があったら、すぐにクリニックや病院を受診した方がいいと思います。
もし放置すると命に危険がある可能性もあります。たとえば何となくもの忘れや足腰が弱くなったなと思っていたら、脳の圧迫がどんどん進んでいってしまい、命の危険にかかわることもあります。特に高齢者の場合は軽微な打撲でもそのようなことが起こることもあるのです。そうするといつの間にかもの忘れが進んだと思ったら亡くなってしまったということもあって、そういえば頭をぶつけていたなと、あとから振り返ってみて気づくこともあるのです。実際に診察していても、実は頭をぶつけたという理由で来院されるのではなく、もの忘れ検査をした時に「最近、うまく歩けていない」という訴えを聞いて、さらに「実は1~2ヶ月前に転んだ、頭をぶつけていた」と患者さんとの会話で発覚することもあります。よって頭部外傷は、とにかく早めに受診をすることが大切です。

グラフで見る『伏原 豪司 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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