頭部外傷はぶつけてから「6時間以内」が勝負
頭部をぶつけた後に何か起こるとしたら「6時間以内」といわれているため、頭をぶつけて心配な症状があればなおさら、すぐに病院を受診することが大切です。ぶつけてすぐ行った検査では異常がなくても、特に高齢者やアルコールを飲んでいる方、頭の骨がくっつくまでに時間のかかる赤ちゃんであると後々に出血を起こすことがあり、頭をぶつけてから1ヶ月〜2ヶ月くらいしてから症状が出てくることもあるのです。頭をぶつけた後に手足がうまく使えない、歩けなくなっている、高齢者であると周りの人から物忘れが増えたなどの異変に気づくような症状が出ることも。このような症状があったら、すぐにクリニックや病院を受診した方がいいと思います。
もし放置すると命に危険がある可能性もあります。たとえば何となくもの忘れや足腰が弱くなったなと思っていたら、脳の圧迫がどんどん進んでいってしまい、命の危険にかかわることもあります。特に高齢者の場合は軽微な打撲でもそのようなことが起こることもあるのです。そうするといつの間にかもの忘れが進んだと思ったら亡くなってしまったということもあって、そういえば頭をぶつけていたなと、あとから振り返ってみて気づくこともあるのです。実際に診察していても、実は頭をぶつけたという理由で来院されるのではなく、もの忘れ検査をした時に「最近、うまく歩けていない」という訴えを聞いて、さらに「実は1~2ヶ月前に転んだ、頭をぶつけていた」と患者さんとの会話で発覚することもあります。よって頭部外傷は、とにかく早めに受診をすることが大切です。
- 脳神経外科ブレインピア坂戸西
- 伏原 豪司 院長
- 坂戸市/新堀/坂戸駅
- ●脳神経外科 ●脳神経内科