発症させないことを第一に考え、治療前・治療中・治療後の3つのフェーズで包括的に治療計画を立てることが重要
インプラント周囲炎は天然歯でいう歯周炎に相当します。天然歯との大きな違いは、インプラントは人工物のため、炎症に対しての防御機構が天然歯と比較して弱く、進行が早い傾向にあります。現在インプラントの10年生存率は90%以上と言われておりますが、インプラント周囲炎の罹患率は軽度なものを含めると80%という論文の報告もあります。原因は宿主因子と環境因子がありますが、治療計画の段階から発症させないように環境因子について考えることが発症の予防につながります。治療後も長期的な安定のために、患者さん本人によるセルフケアをしっかり指導させていただくことと、専門的な歯科衛生士によるメンテナンスが重要です。骨吸収を伴うインプラント周囲炎を発症してしまったら、外科的な処置が必要なケースが多いので、一度専門機関にご相談ください。
- かつみ歯科クリニック
- 勝見 吉晴 院長
- 木更津市/金田東/厳根駅
- ●歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科 ●矯正歯科