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白尾 謙一郎 院長

KENICHIRO SHIRAO

帰るときはみんな笑顔で。コミュニケーションを重視した体と心の両面に向き合う治療で、地域の子供たちの力になりたい。

横浜市立大学医学部を卒業。国立小児病院(現、国立成育医療センター)にて研修後、神奈川県立足柄上病院小児科、広島大学病院小児科、国呉共済病院小児科、立病院機構広島西医療センター小児科で研鑽を積んだ後、広島市内にて、医療法人しろくま会しらお小児科・アレルギー科クリニック、理事長兼院長就任。8年半にわたり勤務したのち、2023年にさいたま市浦和区元町に医療法人しろくま会「しろくまサンの小児科アレルギー科」を開院。

白尾 謙一郎 院長

白尾 謙一郎 院長

しろくまサンの小児科アレルギー科

さいたま市浦和区/元町/北浦和駅

  • ●アレルギー科
  • ●小児科

なりたい職業は「鉄道の運転手」「学校の先生」そして「お医者さん」

白尾 謙一郎 院長

私自身、子供のころから喘息があり、発作が出るたびに近くの内科に通っていました。病院に行くと、適切な治療で症状が安定して楽になる。私にとって病院は怖い場所ではなく、安心して通える場所で、つらい症状を楽にしてくれる先生はあこがれの人でした。先生の影響もあって、小学校の卒業文集の「なりたい職業」に「鉄道の運転手」「学校の先生」「お医者さん」の3つを上げていましたね。
幼いころのあこがれだった「医者」が明確な目標に変わったのは、高校2年生のころ、父に初期の胃癌が見つかり、胃の2/3を摘出したことがきっかけです。その時に病理の先生が、摘出した胃を見せてくれました。きれいに洗浄されていた胃の一か所を指差し「ここだよ」と、癌化した場所を見せてくれたのですが、一見しただけでは全くわからないんですよ。でも、父の主治医は初期の癌をしっかりと見つけてくれて、父の命を救ってくれた。その瞬間ですね、「医者になろう」と決心したのは。それから猛勉強をして、横浜市立大学医学部に入学しました。小児科に行こうと決めたのは医学部5年生の時です。同級生に「子供が周りにいるときは本当にうれしそうにしているね」と言われたのがきっかけです。自分を笑顔にしてくれる子供たちの力になりたいと思い始め、小児科の門をたたき、卒業後は研修医として、国立小児病院で小児治療にかかわるすべての科で研鑽を積みました。
研修期間中に出会ったお子さんたちは、笑顔で病院を後にする子ばかりではありませんでした。悲しい別れや、今でも忘れられない子たちもいます。時にはつらい経験もあった研修が終わり、専門医として何を専攻しようと思ったときに、迷わず「アレルギー科」を選びました。自分自身が喘息であったこと、そして、自分が関わったお子さんに寄り添いながら適切な治療で笑顔になってほしい、そんな思いを胸に小児科医として、アレルギー専門医のスタートを切りました。

0歳児から目を見て話し、対等なコミュニケーションで信頼関係を築く

白尾 謙一郎 院長

小児科医としてのキャリアは20年以上になります。勤務医で研鑽を積んだ後、跡継ぎを探されていた先生にお声がけいただいて、開業医としては広島県で8年半勤務しました。そして、2023年に関東地方に戻り、さいたま市浦和区で「しろくまサンの小児科アレルギー科」を開業しました。
勤務医時代から数多くのお子様とそのご家族と向き合ってきましたが、常に大切にしているのが「コミュニケーション」です。研修医時代に「5歳以上の子供は会話の内容を理解しているから、そのつもりで話すように」と教わりましたが、キャリアを積めば積むほど、3歳以上なら内容を理解していると感じます。さらに、0~2歳のお子さんも内容は理解できていなくても、雰囲気は感じ取っています。だからこそ、何歳であっても目と目を合わせてしっかりと話すことを心掛けていますね。そこがお互いの信頼につながりますし、上から目線でなく、フラットなコミュニケーションをとることが出来るようになります。
すると、来るたびに泣いていたお子さんが、次第に泣かなくなり、症状が楽になり、病院に来るのが楽しみになってくれる。「先生、またね!」と笑顔で手を振っている姿を見ると、本当にうれしいものです。

身体と心の両面をサポート。お子さんにあった心身共に適切な治療を

白尾 謙一郎 院長

子供は大人の縮図と思われがちですが、大人を診るように子供を診てしまうと、時に取り返しのつかないことになってしまう事があります。そもそも、大人ならどこがどんなふうに痛いか訴えることが出来ますが、お子さんはそうはいきません。それでも、どこかに何かしらのサインを出しているものです。まだ言葉を話せない赤ちゃんも同じ。必ずサインが出ています。そのサインを丁寧に拾い集め、適切な治療を行うのが私の仕事です。
まずは、お子さんが訴える表面に現れる症状は器質的なものなのか、内面的なものなのか、どこにどんな原因があるのか、その原因を探すために頭からつま先まで全身の診察とともに、様々な角度からお話を伺い、心の状態も診ていきます。時には、親御さんや祖父母のメンタルケアをすることもあります。その上で身体的な問題なのか、メンタル的な問題なのか、その両方なのか、これまでの経験や知識を駆使して探っていきます。
例えば、メンタルが原因となりやすい夜尿症の場合は、自分が「おしっこを止められる時間を作れるんだ!」という自信を持たせて成功体験を重ねていく、気持ちで負けないようにすることで改善することができます。その環境を作るためにも、親御さんにもご理解いただけるまで、しっかりとお話をします。

わからない点や不安、疑問など、気になることはどんどん聞いてください。どんなにささいなことでも構いません。お子様にとってより的確な治療につなげていくためにも、お互いにフラットな関係でいろいろなお話をしましょう。

帰るときはみんな笑顔で「バイバイ!またね」。また行きたいと思える病院づくり

当院では、病院が怖くて泣いている子を無理に泣き止ませるようなことはしません。次来た時に「病院って怖くないんだ」と思ってもらえれば、次第に私やスタッフとも仲良くなってくれます。お子さんの成長が垣間見ることが出来る、嬉しい瞬間でもあります。広島でも、小さいころから診ているお子さんは、注射や採血をしても泣くことがないので、スタッフに驚かれたものです。信頼関係があるから、ちょっと痛い治療でも大丈夫、怖くないと思ってもらえるんですね。診察が終われば、お子さんへ、シールなどのお土産も手渡しています。その瞬間、泣いていたお子さんでもパッと笑顔に変わります。そして、笑顔で「バイバイ!またね!」と言ってくれます。親御さんたちも「しろくまサンにシールもらいに行こう」といって通院させることができますし、お子さんも「また行きたい」と思ってもらえるきっかけになっています。
また、看護師や受付のスタッフも気持ちよく仕事がしてもらえるよう心がけています。患者様はもちろん、医者とスタッフもフラットな関係であれば、風通しもよく、明るく楽しく仕事ができますし、なにより患者様とも笑顔で接することが出来ます。私もスタッフも楽しく仕事をすることが、また行きたいと思える病院づくりの一端を担っています。

これから受診される患者さんへ

「しろくまサンの小児科アレルギー科」は、北浦和駅東口より徒歩8分、元町通り沿いの湯屋敷孝楽の隣にあります。地域のお子さんの力になりたい一心でこの地に開業しました。エントランスでは、鉄道模型のジオラマが走行するなど、お子さんが「病院に行くのが楽しい」と思える環境づくりを心掛けています。病院に行くと泣いてしまうお子さんも、気兼ねなくご来院ください。小児科専門医・アレルギー専門医が、決して無理強いすることなく、お子さんが怖がることがないよう、色々なお話をしながらしっかりと診察し、今後の治療方針を丁寧に説明いたします。親御さんも気負うことなく、何でも聞いてください。診察と関係のないお話も大歓迎です。肩の力を抜いて、近所におしゃべりをするつもり出来ていただければ嬉しいです。

※上記記事は2023年6月19日に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

白尾 謙一郎 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 趣味&特技:鉄道、オーボエ
  • 好きな映画:リメンバーミー、ゴースト、タイタニック
  • 好きな言葉 座右の銘:有言実行

白尾 謙一郎 院長から聞いた
『アレルギー性鼻炎[鼻アレルギー]』

低年齢化が進むアレルギー疾患。早めに専門医の診断を

これまでアレルギー性鼻炎は思春期に発症しやすいと思われていましたが、近年では低年齢化が進み、2歳くらいのお子さんも症状を訴えるようになりました。アレルギー性鼻炎は、鼻かぜや副鼻腔炎などと症状が似ていますので、診断が難しい疾患です。鼻水や鼻づまり、いびきなどの口呼吸が気になり始めたら、まずはアレルギー専門医に診断をゆだねましょう。原因が見極められれば、長患いにならず、症状を抑えることが出来ます。

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