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佐藤 理仁 院長

MICHIHITO SATO

リウマチ治療に特化した完全予約制のクリニック。関節エコーによる早期発見に努め、一人ひとりに適した治療を提案する

昭和大学医学部を卒業後、関節リウマチを専門に研鑽を積む。母校の大学病院や地域の基幹病院で経験を重ね、2016年に開業。その後クリニック名を『さとう埼玉リウマチクリニック』と改め、新たなスタートを切った。

佐藤 理仁 院長

佐藤 理仁 院長

さとう埼玉リウマチクリニック大宮院

さいたま市大宮区/桜木町/大宮駅

  • ●リウマチ科

少年時代の想いを胸に医師になり、リウマチ治療を専門に研鑽を積む

佐藤 理仁 院長

私は神奈川県でも田舎のほうといいますか、山に囲まれたのどかな場所で育ちました。両親が共働きだったため、祖父母の畑仕事を手伝いながら毎日を過ごしていたのです。リウマチを患っていた祖父は「手が痛い」「足が痛い」と言ってはクリニックにかかり、私も祖父にくっついてよく足を運ぶことがありました。思えば小さな頃から医療は身近なものでしたし、小学生のときから「医師になって祖父のようなリウマチ患者さんを治してあげたい」と考えていたように思います。
子ども心に誓った想いは成長する中でも変わらず、高校卒業後は昭和大学の医学部に進みました。もともと祖父の様なリウマチ方を治したいと医師を目指したわけですが、私が医師になった頃はちょうどリウマチの治療が大きく進化した時期でもありました。関節に対するエコー検査によって早期の診断が可能になり、新しく登場した薬のおかげで治療の選択肢も広がりをみせていたのです。そうした背景もあってこの分野を専門的に学び、医師になって10年という節目にクリニックを開業しました。

ファミリークリニックからリウマチ治療に特化した完全予約制のクリニックへ

佐藤 理仁 院長

クリニックの開業を後押ししたのは、自分が培ってきた知識や経験を踏まえて、一人ひとりの患者さんに向き合っていきたいという想いでした。当初はいわゆる「ファミリークリニック」としてスタートしましたので、かぜのお子さんを診たり、ご高齢の方から生活習慣病のご相談があったり、あらゆる病気に対応させていただくというスタイルでした。一方で私が専門にするリウマチは診察に最低10分、初診の患者さんではどうしても30分ほどの時間がかかってしまいます。ほかの患者さんをお待たせすることも心苦しかったのですが、それ以上に感染症に注意が必要なリウマチ患者さんとかぜを引いたお子さんが同じ待合室にいる状況を「何とかしなければいけない」と思いました。そのため開業から2年ほど経った頃に思い切ってクリニック名を『さとう埼玉リウマチクリニック』と改め、完全予約制でリウマチ患者さんだけを診るようになったのです。それまで通院して頂いていた内科や小児科の患者さんは、近隣の内科や小児を専門としてクリニックさんに1年かけてご紹介させて頂きました。

ひと昔前のリウマチといえば、関節が徐々に変形してしまったり、つらい痛みと一生付き合う必要があったりといったマイナスイメージが大きい病気でした。しかし医療が進歩した現在では、早期に適切な治療をすることで症状をコントロールできるようになりました。何よりも大切になるのは早期診断・早期介入ですから、手や足の指の付け根が痛む、手首に違和感があるといった場合にはお早めにご相談いただきたいと思います。

関節エコーによる早期発見に努め、一人ひとりに適した治療を提案する

佐藤 理仁 院長

関節リウマチの治療を大きく変えた要因は、関節エコー(超音波)と生物学的製剤の登場だと言っていいでしょう。それまで痛みの治療は整形外科で担当することが一般的で、症状がある患部のレントゲン撮影によって診断をつけていました。とはいえレントゲンで確認できるのは骨の異常が中心で、初期のリウマチでは診断がつきません。そのため痛み止めの薬などで様子をみている間に徐々に進行してしまい、手や指の変形につながっていたのです。一方の関節エコーは関節の中に生じているリウマチの炎症を確認できますから、初期の段階であっても関節リウマチとの診断をつけることが可能です。これによりたとえ関節リウマチと診断された場合でも、早期に適切な治療を行うことで手指の変形を避けられるようになりました。
生物学的製剤も関節リウマチの治療に劇的な変化をもたらしました。飲み薬で効果がみられない患者さんに対する次の手段として生物学的製剤をご提案できることは、当院の強みといってよいでしょう。また、お薬の服用に注意が必要な妊婦さんにも投与できることは生物学的製剤ならではのメリットといえます。生物学的製剤は患者さんご自身の手による「自己注射」が可能であり、飲み薬と併用することもできますから、症状や生活スタイルに合わせた治療法をご提案できるでしょう。これまでお薬を飲み続けていてもなかなか良くならないとおっしゃる場合には、ぜひ一度ご相談ください。

患者さんのお気持ちに寄り添い、不安が安心に変わる診療を

来院される患者さんは圧倒的に女性が多く、全体の8割ほどになるでしょうか。年齢としては40~60歳代という感じで、50歳代の患者さんがもっとも多い印象です。患者さんの中には長引く痛みに悩まされていらしたり、いくつも医療機関を受診してそれでも診断がつかなかったり、不安を抱えて来院される方がたくさんいらっしゃいます。私はそうした患者さんのお気持ちに寄り添い、適切な検査をして、もしもリウマチであるならば治療によって痛みや悩みを解消して差し上げたいと思っています。
日々診療していて嬉しいのは、長年悩まされた痛みの原因がリウマチだと分かり、安心してくださる患者さんが多くいらっしゃることです。一方で「仕事を続けられるだろうか」「指が曲がってしまうのではないか」など、将来に対する不安に襲われる患者さんも少なくありません。診察の際にはそうした疑問一つひとつに丁寧にお答えすることにより、不安な気持ちを安心に変えられるように努めています。私をはじめ全スタッフが患者さんをあたたかくお迎えし、お帰りになるときには笑顔になっていただけるような診療をしていきたいと思っています。

これから受診される患者さんへ

関節リウマチの発症は50歳代がピークとされていますが、若い方がならないとは限りません。飲み薬が中心だった当時は、リウマチ治療のために妊娠・出産を諦めた女性も少なくなかったようです。幸いにも医療が進歩した現在では、一部の飲み薬や生物学的製剤を使用することによってリウマチ治療をしながら妊娠を望めるようになりました。私自身、自分が担当した患者さんが生まれたばかりの赤ちゃんを抱いて来てくださったときは本当に嬉しかったものです(笑)。当院ではお薬を上手に活用して一人ひとりの患者さんに合ったリウマチ治療をご提案することができます。関節の痛みや腫れがみられる場合にはどうぞお早めにご相談ください。

※上記記事は2022年7月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

佐藤 理仁 院長 MEMO

  • 出身地:神奈川県
  • 出身大学:昭和大学
  • 趣味:読書
  • 好きな本・愛読書:P.Fドラッカー
  • 好きな映画:冒険・アクション系
  • 好きな音楽:明るいJ-pop曲
  • 好きな場所・観光地:全国の温泉地
  • 好きな言葉・座右の銘:「幸せの創造」

佐藤 理仁 院長から聞いた
『関節リウマチ』

指の変形などを避けるため、何よりも早期発見・早期治療が大切

関節リウマチはさまざまな要因が重なりあって発症すると考えられています。特定の遺伝子を持つ人、喫煙習慣や歯周病のある人がかかりやすいことが分かっているほか、けがやストレスなどをきっかけに発症するケースも報告されています。つまり、もともと関節リウマチになりやすい体質の人が、何らかの外的要因によって発症すると考えてよいでしょう。

関節リウマチの症状が出やすい部位としては、手・足指の付け根と手首が挙げられます。この3つの部位に痛みがあり、さらに患部の腫れがみられる場合には関節リウマチが強く疑われます。また関節リウマチでは複数の部位に症状が出ることも特徴で、「左右の手首が痛む」「手首に加えて手の指の付け根も痛い」といった場合は関節リウマチである可能性が高いと言ってよいでしょう。

関節リウマチと診断がついた場合はまず「メトトレキサート」という飲み薬で治療を開始することが一般的です。少ない量から始めて症状をみながら必要があれば増量することで、約6割の患者さんが改善するといわれています。一方で飲み薬では症状の改善がみられない患者さんについては生物学的製剤(注射)を投与することになります。

関節リウマチは喫煙習慣や日々のストレスがきっかけで発症することがあるものの、生活習慣を見直したからといって必ずしも予防できるものではありません。何よりも大切になるのは早期発見・早期治療ですから、少しでも気になる症状があれば関節リウマチの専門家にご相談いただくとよいでしょう。

グラフで見る『佐藤 理仁 院長』のタイプ

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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