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石井 正宏 院長

ISHII MASAHIRO

生活背景や周囲との関係性を考慮した上で、薬物療法を中心に提供。病気になる前の適応レベルに戻すことを目指して。

国立大学を卒業後、都内の大学病院の精神科医を専攻。多くの診療に携わり、精神科領域の研鑽を積む。その後、地域住民のメンタルヘルスに貢献すべく、所沢市に開業。約30年にわたり、地域の心の健康を支えている。

石井 正宏 院長

石井 正宏 院長

航空公園クリニック

所沢市/喜多町/航空公園駅

  • ●心療内科
  • ●精神科
  • ●脳神経内科

患者さんのメンタルヘルスに直接的に関われる精神科医の道を選び、開業

石井 正宏 院長

地方の国立大学を卒業た後、東京に戻り、都内の大学病院で勤務医として働きました。都内の大学病院では、精神科医を専攻にしました。精神科領域を選んだのには、理由があります。私は、昭和61年に大学を卒業したのですが、その5〜10年前に内科の一つとして心療内科ができました。心療内科では、身体面とメンタル面のどちらも診療する領域です。しかし、当時はできたばかりの分野であり、不十分なことが多くありました。そこで、ダイレクトにメンタルだけを診療できる、精神科を選択したのです。
そして、大学病院で勤めているときに、これからの進路をどう進めていくのか考えるタイミングがありました。そこで、複数の選択肢があったのですが、その中でも患者さんにより身近で関われるクリニックの開業医を選択したという経緯があります。実際には、当時メンタルクリニックで開業する医師は少なかったのです。そのため、このエリアではメンタルクリニックが少なく、周りのご縁もあって開業に至りました。

うつ病の症状には薬物療法を中心に行い、病気前の適応レベルまで戻すことを目指す

石井 正宏 院長

当院を含めて、ほとんどのメンタルクリニックはうつ病相の患者さんが多く来院されます。これまでは、うつ病は稀な病気だと考えられていました。しかし、近年では「心の風邪」とも言われることが多くなり、誰でもかかる可能性のある病気になりました。そこで、当院では来院される患者さんの訴えを傾聴し、丁寧な診察を心がけています。
また、メンタルヘルス疾患は脳の病気と考えられるため、当院では薬物療法を中心に行うことが特徴的です。やはり、うつ病の治療には、抗うつ薬の投与が欠かせません。病気の最終的な治療目標は、病気になる前の適応レベルまで戻すことです。そのレベルに向かうためには、どのような治療が必要か考えていきます。患者さんご本人の生涯にわたるQOLを保つために、病気の治療を行うとともに再発しないことを重要視しています。ただし、再発はよくあることです。当院では、薬物療法を中心に行なっていますが、場合によっては心理療法と併用することもあります。薬物療法によって、脳の機能が回復できると良いのですが、8章前から適応力が低い方もいるのです。その場合は、心理療法を組み合わせて治療を行なっていきます。

患者さんと関わる周囲のサポート体制を整え、治療効果やモチベーションを高める

石井 正宏 院長

うつ病などの治療には、まずは患者さんや周りの方に病状を理解してもらうことが大切です。そして、心身の休養をしっかりと取りながら、治療を受けることになります。精神科の治療は、短期間では終わらないことが多いでしょう。患者さんが治療を受けるためのモチベーションを保つために、治療の手助けとなる生活環境や家族状況などを細かく知るようにしています。患者さんの多くは30〜60代であり、働き世代や主婦の方になります。そのため、患者さんの配偶者やパートナーからの援助が必要な場合も多いでしょう。本人の経過が良くなるように、周りの援助体制を整えることも大切です。ただし、患者さんと周りの方との関係性には、いろいろなケースがあります。配偶者やパートナーとの関係性が良好であれば、しっかりと病状を説明し、対応方法を共有するようにします。しかし、患者さんとの関係性が良くないケースでは、関係性を見極めながら説明の方法を探っていくこともあります。
このように、患者さんに効果的な治療を行うため、周囲の方々との関係性を考慮しながら病状の理解を促すことを大切にしています。

各専門スタッフがチームとなり、個々の患者さんに合わせたサポートを行う

当院の診療では、まずは来院された患者さんの訴えをしっかりと聞き、診断や治療計画などを的確に立案していきます。どのような治療やサポート体制が良いのか、患者さんに合わせてしっかりと検討します。そこで、当院では院長である私を含めて、4名の精神科医が診療を行う体制をとっていることが特徴的です。主に、私が診察しているのですが、患者さんが話しやすいと感じる医師を担当医となり、丁寧に診察しています。
また、看護師や臨床心理士、精神保健福祉士といった各専門のスタッフがチームとなり、患者さんが社会復帰できるようサポートしていることが当院の治療方針です。そして、病状などを許容できる患者さんには、本人に病名や治療内容、治療期間を詳細にお伝えしています。なぜなら、患者さんが自分の病気や適応力について正確に知って理解することは、治療を進める上で重要なことでもあるからです。
このように、当院では個々の生活背景や環境、適応力を考慮した上で、チーム医療としてサポートすることが特徴といえるでしょう。

これから受診される患者さんへ

『航空公園クリニック』は、「航空公園駅」から歩いて5分の場所にあるクリニックです。
このエリアで開業してから、約30年経ちました。これからも、自分で責任を持てる範囲で、しっかりと患者さんを診ることを重視しています。そして、今までと変わらずに、地域のみなさんから頼られるメンタルクリニックとして診療を続けていきたいと思っています。また、診療において患者さんに伝えたいことは、「根気強く、治療を続けてほしい」ということです。これは、うつ病をはじめとするメンタルヘルス不調において、最も重要なことだと感じています。患者さんの中には、治療を受けて早く改善される方と時間がかかる方がいるでしょう。たとえ治療に時間がかかるとしても、治療を続けていけば成果は出てくるため、根気強く治療を受けることが大切です。症状が改善できることを諦めて欲しくはありません。自分で治療を受けていくこと、その根気強さを持って欲しいと思っています。そのために、当院ではできるかぎりのサポートを提供しますので、まずは相談にきてください。


※上記記事は2022年11月に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

石井 正宏 院長 MEMO

精神科専門医 /心療内科専門医

石井 正宏 院長から聞いた
『うつ病』

ライフイベントにおけるストレスや環境の変化で起こるうつ病

うつ病の特徴には、普段の体調と異なって気分が憂鬱で疲れやすい、やる気が出ない、物事をマイナス面にしか捉えられないといった気分の変調が現れます。そして、気分転換ができず、症状が持続する状態となります。うつ病が発症する年齢は幅広いですが、30〜60代が多くみられることも特徴的です。その背景として、仕事や結婚、退職などのライフイベントの変わり目において、大きなストレスと環境の変化が影響していると考えられています。うつ病の治療は、約90%が薬物療法です。患者さんの中には、薬物療法で過敏に副作用が現れる方もいます。その場合は、心理療法がメインとなることでしょう。
うつ病を予防することは容易ではありません。基本的には、自分を中心として取り巻く環境が変わった時に、うつ病は発症しやすくなります。その時点で、すぐにうつ病を発症するのか、あるいは時間が経ってから起きるのかは個人差があります。共通するのは、何らかのタイミングで心理的負荷がかかり、不眠や体調不良が起こります。その変化が起きた時に、しっかりと心身の休養ができることが大切です。

グラフで見る『石井 正宏 院長』のタイプ

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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