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河野 淳 院長

ATSUSHI KAWANO

耳の手術は計2400例の研鑽を積む。患者の訴えを傾聴し、大学病院と遜色のない充実の医療体制で診断と治療に対応する。充実した設備(子供待合室、授乳室、隔離室3、ベッド4、採血・天敵花王、CTなど)。

防衛医科大学卒業後、東京医科大学耳鼻咽喉科入局、メルボルン大学留学、東京医科大学の教授を経て2022年『みなみなかのたけのこ耳鼻咽喉科』院長に着任

河野 淳 院長

河野 淳 院長

みなみなかの たけのこ耳鼻咽喉科

さいたま市見沼区/南中野/大宮駅

  • ●アレルギー科
  • ●気管食道内科
  • ●気管食道外科
  • ●耳鼻咽喉科

人を救う仕事を志して、専門性の高い耳鼻咽喉科へ

河野 淳 院長

私が医師になったのは1985年ですから、もう37年医療に携わっていることになります。私が高校生だった当時、1クラス45人ほどの学級で、私を含めその中の20人以上が医学部に行っているんです。あの時代はそれほど医学の道を目指す人が多かったんです。人を救うという仕事、医療に従事する仕事というものが憧れでもありました。私もそのひとりで医学の道を志しました。義父が耳鼻咽喉科の開業医であったということと、専門性の高い耳鼻科に関心がありましたので、耳鼻咽喉科に進みました。卒業した大学の病院で消化器内科と呼吸器外科を経験し、1年後に東京医科大学病院の耳鼻咽喉科に入局し、市中病院で1年出張、メルボルン大学へ2年3か月留学しましたので、大学病院には33年余り居たことになりますね。ほとんど聞こえない人に手術により聞こえを獲得する医療に人工内耳というのがありますが、メルボルン大学耳鼻咽喉科はこの治療のパイオニアで、最先端の臨床、研究を行っており、それについての基礎研究に励んできました。1995年3月に帰国しましたが、その年の1月には阪神・淡路大震災、3月にはオウム真理教による地下鉄サリン事件があった年で、研究室の皆さんに、なぜ今日本に帰るのか、と引き留められたことをこの前のことのように思い出します。帰国後は東京医科大学の講師として、耳や人工内耳の手術、難聴の治療、難聴の患者さんの補聴器に携わり、2008年より教授として聴覚・人工内耳センターを立ち上げ、年間100症例ほどの耳の手術を経験してきました。2022年の3月までに、人工内耳手術は合計で1200例、それ以外の耳の手術で2400例ほどの研鑽があります。ご縁があり、今年の4月から『みなみなかのたけのこ耳鼻咽喉科』の院長に着任しましたが、その理由には竹村理事長(現レイクタウンたけのこ耳鼻咽喉科院長)の診療ポリシーに感動したことが一番です。充実した設備と医療体制で大学病院にも匹敵するほどの医療を提供できることで、あまり多くの病院勤務がない私が最後の仕事場に選んだ次第です。5年、いや最低でも10年、身体がもつ限り働きたいと思っております。

耳の診療で長年の経験が冴える。二診体制で充実の医療を提供

河野 淳 院長

私自身、耳の医療に関して長く研鑽を積んできましたので『みなみなかのたけのこ耳鼻咽喉科』でも多くの患者さんを診させていただいています。当院は耳鼻科用CTや内視鏡などの医療設備の充実のほか、二診体制であることもメリットのひとつです。難しい患者様や説明を要する患者様にも、大学病院と同等のペースで時間を割いて診療に当たることができます。また難聴は私の得意分野ですが、難聴にもリハビリという概念が存在します。できるだけいろんな音や人の音声を聞いてもらう訓練をし、どういう言葉が聞き取りにくいのかというのを患者さん自身にも理解していただく。難聴がどういうもので、聞こえのメカニズムがどういうものかを説明します。外耳や中耳の障害は治療で治せますが、内耳であれば補聴器でカバーする必要があります。しかし補聴器にも注意点はあります。人の耳には本来、小さめの音をできるだけ大きく聞き取り、大きい音はそれほど大きくならないようにする働きがありますが、難聴の人はその働きがなくなってしまうのです。補聴器も進歩しておりますが、この調整を完璧にすることは出来ません。補聴器の使用には、ある程度大きな音に慣れる必要があります。生活の中で、やっぱり聞こえる方が不便さは減ります。音に慣れる訓練(リハビリテーション)はひとりでするより、何人か同じような境遇の人同士が話すことが有効なケースもありますから、難聴の方の勉強会や教室のようなコミュニティを作れたらいいなと思っています。

アレルギー疾患は、確実な診断と最適な治療方法を提案する

河野 淳 院長

『みなみなかのたけのこ耳鼻咽喉科』ではアレルギー疾患は特に力を入れている疾患のひとつです。お子さんのアレルギー診断には、移動式免疫発光測定装置という、採血せずに1滴の血でアレルギー診断ができる設備を導入しています。スギ花粉やダニアレルギーの治療法としては、当院では舌下免疫療法が可能です。アレルギーの原因物質を体に取り入れて慣らしていき、徐々に体質を改善していくという療法です。舌下錠を下の裏に置いて1分ほど保持し飲み込むという方法で、長期的な療法になりますが、治療開始後半年ほどで効果を実感できるものです。約8割の方がくしゃみ、鼻づまり、目の痒みなどの症状が改善しています。アレルギー性鼻炎、つまり花粉症に関しては保険適応のレーザー治療も可能です。レーザーを下鼻甲介という部位に当てる治療方法で、2~3年ほど効果が持続します。アレルギーに関しては環境や経年で変化することがあり、幼少期に出たアレルギーが年を取ってからは反応がなくなるケースもあります。当院では確実なアレルギー診断をしたうえで最適な治療方法をご提案しますので、慢性的なくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどでお困りの方は一度ご相談ください。

患者の主訴を傾聴する。耳鼻咽喉科の疾患も、耳鼻咽喉科以外の症状も見逃さない

難聴を含め、全ての病気の方に言えることですが、患者さんが何で困っているかということを常に自分に問うようにしています。患者さんの主訴をよくお伺いすることが大切です。1回のお話だけではなく、少しでも違和感があればもっと詳しくお伺いするようにしています。難聴のことで言えば、患者さん本人が難聴とわかっていても、周りの方が言いたいことが患者さんに伝わらずに困ってしまうことも多いでしょう。患者さんが困っているかどうかだけではなく、その周りの人にどんな影響が出て、そのことで患者さんが悩まれているかとういことを汲み取るように心がけています。患者さんの既往歴が現状を知ることに役立つこともありますので、できるだけ時間を割いて患者さんのお話を傾聴します。様々な耳鼻咽喉科関連疾患に、手を抜くことがなく対応ができます。副鼻腔疾患、耳疾患、または頸部疾患に対するCT撮影、感染症への採血および点滴、睡眠時無呼吸の検査から治療、悪性腫瘍の早期診断のためのNBIという特殊な光線を使った機器もあります。また、私は消化器内科と呼吸器外科の経験もありますし、他院の健診部で一般内科などの患者様も診ております。そのため、当院は耳鼻咽喉科ではありますが、患者さんが抱えている他の症状も見逃さずにし、かかりつけ医として相談に乗ったり、必要があれば他の医療機関と連携できるように患者さんとお付き合いできたらと思っています。

これから受診される患者さんへ

『みなみなかのたけのこ耳鼻咽喉科』はJR大宮駅東口より国際興業バスで10分ほどの南中野バス停より徒歩3分、海老沼小学校の傍にあります。平日は18時半まで、土曜も午前中は診療しています。キッズルームや授乳室もありますので、小さなお子さんをお連れの方も来院しやすくなっています。患者さんの立場に立ってよくお話を伺い、何で困ってらっしゃるかを一番に考え治療していきます。大学病院や総合病院とは引けを取らない医療をご提供しますので、耳や鼻の疾患がなかなか治らない方、病気やアレルギーなのか判断に困ってらっしゃる方はぜひ当院を受診してくだされば嬉しいです。地域に根付いた耳鼻咽喉科として、よろず相談的なクリニックとしてお気軽にご来院いただければ何よりです。私の最後の医師としての近隣の皆様へのご奉公が始まったばかりです。

※この記事は2022年11月に取材したものです。

河野 淳 院長 MEMO

  • 出身地:熊本県
  • 趣味&特技:旅行、畑仕事
  • 好きな本・愛読書:歴史書
  • 好きな音楽・アーティスト:クラシック
  • 好きな映画:アクション
  • 好きな言葉・座右の銘:眼光紙背に徹す
  • 好きな場所・観光地:ヨーロッパ(特に東欧)、北海道、総じて田舎です

河野 淳 院長から聞いた
『老人性難聴』

老人性難聴は周囲も理解を。幼少期の難聴は早期の治療が肝要

聴力というのは、聴覚伝導路が空気の振動を外耳で捉えて中耳、内耳へ、脳幹から大脳皮質、側頭葉へと伝わり理解します。難聴はこの経路のどこかに異常があれば起こるものです。内耳以降の難聴に関して言うと、大きく2つあります。ひとつは老人性難聴で、これは加齢性難聴とも呼ばれます。この問題点は音声学で言うところの子音が聞こえから落ちていくことで、五十音の横の段が聞こえづらいと考えればわかりやすいです。たとえば「魚/sakana/」という言葉が「/aaa/」と聞こえてしまうんです。相手がちゃんと喋っているけれど、患者さんはそれが聞き取れず、話が通じないと思われてしまいます。老人性難聴の方がいたら、こういったふうに聞こえてしまうということを周囲も理解することが望ましいです。老人性難聴は基本的には治りませんので、補聴器を使って聴力を補う必要があります。
難聴のもうひとつは子どもに多い難聴です。これには人工内耳があります。小学校に入るまでのお子さんは急性中耳炎から滲出性中耳炎という病気に発展しやすく、これは聞こえが悪くなるのですが痛みがなく発見が遅れることが多いです。幼少期は言葉を覚える時期でもあるので、難聴は早めの治療が肝要です。放置するとその後も遷延し、癒着性中耳炎など手術が必要な病気に発展する可能性も出てきます。治療は投薬などで長期的になりますので、親御さんも理解し定期的な受診が必要になります。中耳炎は鼻の中の菌が耳管から中耳に入ることが原因ですので、風邪の予防をしっかりとし、鼻水や鼻づまりの症状が続く場合は早めに耳鼻科の受診をしましょう。

グラフで見る『河野 淳 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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