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井上 勝元 副院長

KATSUYUKI INOUE

口腔外科専門医として、専門的な視点をもとに口腔機能の回復に携わる。マイクロスコープを使用し、納得できる精密な診療を。

明海大学歯学部を卒業後、口腔外科領域に携わることに魅力を感じてさまざま病院で研鑽を積む。口腔外科専門医の資格を活かした診療と歯を残せる診療をするために、父の歯科医院で副院長を就任し、現在に至る。

井上 勝元 副院長

井上 勝元 副院長

井上歯科医院

川越市/小堤/鶴ヶ島駅

  • ●歯科
  • ●小児歯科
  • ●歯科口腔外科
  • ●矯正歯科
  • ●訪問歯科診療

口腔機能の回復に携わり、歯を残せる診療に魅力を感じて医院で働くことに

井上 勝元 副院長

私が医師を志したのは、歯科医師である父の影響が大きいと言えます。父が働いていた病院は家から近く、父が働く姿は生活の一部でした。幼い頃からそのような環境で過ごし、患者さんに接する父の背中を追って、私も歯科医師になりました。
明海大学歯学部を卒業後は、亀田総合病院で研修医をしました。その後、明海大学の口腔外科に入局し、口腔外科領域のさまざま経験を積みました。口腔外科医を選んだのは、学生ながら、口腔外科医の働きを見て、かっこいいと思ったからです。その他に、元々お世話になっていた先生方とのご縁があったことも理由の一つです。口腔外科の社会的必要性は多々あり、智歯の抜去、膿瘍、顎変形症など枚挙にいとまがありませんが、特に、口腔内にできたがんの手術においては、手術後の咀嚼、摂食嚥下機能回復までを一貫して行えるということが口腔外科医の強みとなります。
こちらで副院長として働くことになったのは、2022年4月からです。それまでは、15年間大学病院に勤務し、口腔外科医で7年間医局長をしていましたが、地域の方々の健康増進の一助になりたいと考え地域医療に携わることを決意しました。

口腔外科専門医として、専門的な視点からしっかりと口腔内の治療を提供したい

井上 勝元 副院長

当院の診療で大切にしていることは、できるだけ歯を残すことです。口腔内の状態によっては抜歯する場合もありますが、口腔外科の領域だけを考えて大きく手術するのではなく、できるだけ残します。そのような診療を行うために、口腔外科を掲げています。
また、私は口腔外科専門医であり、お口の中の病変を専門的な目でしっかりと診れることが特徴です。これまで大学病院で働き、今でも非常勤で診療して技術を磨いています。私は、大学病院には週1回行き、手術に関わることで手技を磨けることが強みだと言えるでしょう。
治療においては、患者さんの状態に合わせて静脈内鎮静を用いています。特に、血圧が上がり過ぎる患者さんが、安全に治療ができるように使用することが多いです。今後は、麻酔科医である姉の協力を得て、当院で全身麻酔も行えるように整えていく予定です。これらは全て、患者さんが治療の痛みや恐怖を和らげられることを目的としています。
口腔外科医として専門的な視点で診療できるのは、当院の強みだと言えるでしょう。

マイクロスコープを用いて肉眼では見えない部分も把握し、健康的な口腔内を維持

井上 勝元 副院長

当院では、4台ある診療ユニット全てにマイクロスコープを設置していることが特徴的です。このマイクロスコープとは、肉眼では見えにくい部分を拡大して観察できる機器であり、歯の磨き残しや歯石の取り残し、根管治療における精密な診断などに役立ちます。マイクロスコープによる拡大では、見える範囲が広がるだけではなく、虫歯の再発リスクを抑えたりデータを保存して治療を可視化したりといったメリットがあります。根管治療や外科治療において、欠かせない機器だと言えるでしょう。
歯科の治療で、肉眼で見えない部分を放っておくことは、患者さんのためにはなりません。診療の質を落とさないためには、マイクロスコープを使うことは必須だと考えています。当院は、歯科医師が診療で使用する他にも、歯科衛生士によるクリーニングでも使用しています。人の目では見逃してしまう部分を、マイクロスコープでしっかりとチェックできることは、結果的に患者さんの治療負担を減らすことにつながります。

自分の口腔内をしっかりと見てもらい、納得できる歯科治療の提供を大切に

当院ではマイクロスコープ治療に力を入れており、患者さんへの説明においてもマイクロスコープを使用していることが特徴です。大画面のモニターに患者さん自身の口腔内を映し、今の状態をしっかり分かってもらえるように工夫しています。治療方針を可視化し、お互いに共通した認識を持つことで、患者様が納得できる治療に努めております。
また、歯科の治療は丁寧な診療ほど時間がかかります。患者さんには、その方針を理解してもらいたいと思っています。私たちは、しっかりと治療するために時間をかけていると分かっていただき、患者さん側は同じような意識で、しっかりと治すためにクリニックに来ていると理解していただけたら嬉しいです。
このように、マイクロスコープを用いた説明では、患者さんが自分の歯に対する意識が高まるでしょう。そして、私たちスタッフも患者さんも、お互いが納得するまで治療できるクリニックを目指しています。

これから受診される患者さんへ

『井上歯科医院』は、「霞が関駅、鶴ヶ島駅」から歩いて20分ほどの場所にあるクリニックです。
当院は、地域の皆様の幸せと、歯科医療の発展のために診療、研鑽を行っているクリニックです。一度治療をした部位は、これからも治療しないで済むようにメンテナンスをしっかりと管理しています。悪いところを治療するだけではなく、健康的な口腔内を維持する診療が特徴的です。特に、抜歯が必要だと思われる歯であっても、抜歯しなくても良い場合も多いでしょう。患者さんには、ご自分の歯でしっかりと食べてもらえるように、抜歯せずに治療ができるなら重視しています。
このような診療ができる若い世代の歯科医師を育てたいという思いもあり、今後は医院を建て替えし、名称も川越歯科口腔外科クリニックへと変更いたします。今後技術も設備も益々パワーアップするでしょう。「井上歯科医院で治療したい」と思えるように今後も診療を続けていきますので、少しでもおかしいなと感じた場合はすぐに来院してください。

※上記は2022年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

井上 勝元 副院長から聞いた
『顎骨腫瘍』

専門性の高い診断と治療が必要な顎骨腫瘍

顎骨腫瘍とは、顎の骨にできる良性腫瘍や悪性腫瘍のことを言います。特に、良性腫瘍である歯原性腫瘍が多くみられます。これは、エナメル質や歯牙などの歯を形成する過程において、異常な細胞が増殖することで発生する腫瘍です。
検査では、レントゲンやCT、MRIなどの画像検査、病変した部分を顕微鏡で病理検査を行い、診断をつけていきます。歯科医師によっては、安易に歯根嚢胞と診断してしまうことが多く、適した治療を受けないことで再発する可能性もあるので注意が必要です。
治療に関しては、状態によって顎骨切除をする場合もありますが、それが全てではありません。必要に応じて、抜歯したり大きく顎を切除したりしますが、できるかぎり少ない侵襲の治療をすることを重視します。また、年齢に合わせた治療を選択することもあるでしょう。若年者の顎骨腫瘍では、再発リスクを抑えるために拡大切除や、反復手術治療を行いますが、高齢者の場合はその後のQOLを考えて、無理に大きく切除せずに姑息的治療を行うこともあります。
自覚症状がないまま進行するケースもありますが、何か違和感があった場合は口腔外科医がいる専門性の高い病院で診てもらうことが大切です。

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