藤野 健正 代表理事
TAKEMASA FUJINO
一生を元気に過ごしてもらえるように。「きょうどう」で患者さんのお口の健康を管理させていただく
1970年代初頭より病院に勤務し、歯科診療部長として5院の開設に携わる。2010年に「医療法人社団 きょうどう」を創立。東京都渋谷区代々木の「きょうどう歯科」を皮切りに、千葉県松戸市、千葉県船橋市に医院を開設。2019年11月に『きょうどう歯科・大袋』を開設。2023年7月、「労働者協同組合きょうどう」代表理事に就任。

藤野 健正 代表理事
きょうどう歯科・大袋
越谷市/袋山/大袋駅
- ●歯科
- ●小児歯科
- ●歯科口腔外科
- ●訪問歯科診療
「きょうどう」に込めた想い

私が歯科医師を志したきっかけは、特別な理由があったわけではなく、親族に医療関係者がいたこともあり、自然とこの道に進んだ形です。ただ、実際に仕事を始めてからは「医療を通じて社会に貢献したい」という気持ちが次第に強くなっていきました。平和な社会づくりに寄与することこそ、自分に与えられた使命と感じています。
病院勤務時代は歯科診療部長として複数の開設に関わり、その後、2010年に代々木で「きょうどう歯科」を立ち上げました。これは私一人の力ではなく、大学時代からの仲間や衛生士と共に、4人で始めた取り組みでした。
医院の名前を「きょうどう」としたのは、単なるひらがな表記ではなく、「共に働く」「協働する」という理念を込めたものです。医療法人という枠組みを取りながらも、本来は働く人が力を合わせる仕組みを志向していました。長年その思いを持ち続け、2023年には「労働者協同組合きょうどう」が正式に成立しました。これは日本で初めて医療機関が労働者協同組合の形を取った事例であり、長年の夢が実を結んだ瞬間でした。
「きょうどう歯科」は現在4院となり、代々木・新八柱・船橋、そして地域の方々の強い要望に応える形で、ここ大袋にも展開しています。理念は一貫して「共に」。患者さん・スタッフ・地域社会と力を合わせて歩むことを大切にしてきました。
歯科医院から「口中医院」へ――予防とメンテナンスの重視

歯科医療は、むし歯を削って治すことだけが目的ではありません。私たちが目指しているのは「口中医院」として、一生涯を通じてお口の健康を守り続けることです。
特に重要なのは歯周病の予防と治療です。30歳を過ぎると、歯を失う原因の多くは歯周病によるものです。だからこそ、治療をして終わりではなく、その後の定期的な管理や患者さん自身のセルフケアが欠かせません。私たちの役割は、歯石を取るだけではなく、患者さんが自分でブラッシングを続けていけるように「コーチング」することです。むし歯治療では歯科医師任せになりがちですが、歯周病ケアでは患者さんご自身が「選手」となり、日々のケアに取り組むことが成果に直結します。私たちはその選手を支える「コーチ」として伴走していきます。患者さん自身が主役であり、私たちはチームとして一緒に取り組む――ここにも「きょうどう」の理念が息づいています。
歯周組織再生治療への挑戦――守りから攻めの医療へ

従来の歯周病治療は、進行を止めることが中心でした。しかし、近年は「再生」を目指す新しい治療が可能になっています。その大きな転換点となったのが「リブロス」という薬剤の登場です。約6年前から保険適応となり、歯周組織の再生治療が現実のものとなりました。私たちはいち早くこの治療を取り入れ、全国でも有数の症例数を積み重ねています。歯を支える骨や歯周組織が再生することで、単なる延命ではなく、健康な状態を取り戻すことができるようになりました。これはまさに「守りの医療」から「攻めの医療」への転換です。
とはいえ、再生治療は手術をして終わりではなく、そこからが本当のスタートです。歯周組織がしっかり再生するまでの間、患者さんが毎日のケアを続けられるよう支援し続ける必要があります。衛生士やスタッフが一丸となって患者さんをサポートし、まさにチーム医療として取り組むことが不可欠です。この共同の力こそが、結果を生み出す原動力になっています。
地域とともに歩む歯科医療
『きょうどう歯科』が大切にしてきたのは、診療所の外にも目を向けた医療です。患者さん一人を診るのではなく、そのご家族や地域全体の健康を守ることを目標にしています。
例えば、東日本大震災の際にはいち早く南相馬へ医療支援に向かいました。また現在も、放射線から子どもたちを守るために「乳歯を保存する運動」を続けています。こうした取り組みは「地域社会の一員」として当然の責務であり、歯科医療を通じて人々の暮らしを支える姿勢の表れです。
さらに、国民皆保険制度の中で、誰もが安心して治療を受けられるようにすることも使命だと考えています。高額な自費治療だけに依存せず、「保険でより良い歯科治療を」を掲げてきました。歯科医療は人々の生活の質に直結するもの。社会保障制度が揺らぐ中でも、地域に根ざした医療を実現し続けたいと考えています。
これから受診される患者さんへ
『きょうどう歯科』が目指すのは、単なる歯科医院ではなく、地域の皆さんと共に歩む存在です。治療が終わったらおしまいではなく、その後も一生涯にわたり口腔の健康を見守り続けます。幼児期から高齢期まで、できる限り歯を失わずに過ごしていただくこと――それが私たちの理想とする「口中医」の姿です。
当院においては、患者さんこそが主役であり、私たちはその伴走者です。これからもスタッフ一同、協力し合い、皆さんの健康な暮らしを支えていきたいと思います。どうぞ安心して、そして気軽に「きょうどう歯科」の扉を叩いていただければ幸いです。
※上記記事は2025年7月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。
藤野 健正 代表理事 MEMO
- 出身地:山口県
- 出身大学:九州歯科大学
- 好きなこと:「リーズナブルで美味しいものを食べること」
- 好きな場所・好きな観光地:バルセロナ
- 好きな言葉:「みんなちがってみんないい」(金子みすゞ)
藤野 健正 代表理事から聞いた
『歯周組織再生療法』
守りの治療から攻めの治療の時代に
しかし近年、「歯周組織再生療法」という新しい治療法が登場しました。代表的なのが「リグロス」という薬剤で、これはもともと医科で開発されたものを歯科に応用したものです。リグロスを用いることで骨や血管、歯肉などが再生され、歯周組織を取り戻すことが可能になりました。これにより、歯周病治療は単なる進行抑制から「再生を目指す」攻めの治療へと大きく変化したのです。
実際の治療では、失われた部分に人工骨などと併用してリグロスを応用し、組織の再生を促します。これは人工物を単に埋めるのではなく、患者さん自身の組織の回復力を引き出す点が大きな特徴です。まさに、従来では考えられなかった「元の状態に近づける」ことができる治療といえるでしょう。
今では保険診療としても認められており、限られた医院ではありますが、積極的に取り入れることで多くの患者さんの生活の質を改善しています。歯周組織再生療法は、従来の「守りの治療」から一歩進んだ、未来志向の歯周病治療といえるでしょう。
グラフで見る『藤野 健正 代表理事』のタイプ
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どちらかというと 穏やかで明るく話しやすい先生 |
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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どちらかというと 穏やかで明るく話しやすい先生 |
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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