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伊藤 彰洋 院長

AKIHIRO ITOH

自分と同じように隣人を愛せよ。総合的な一次診療で地域に貢献し、訪問診療に尽力して患者と近い距離感の家庭医を担う

山梨大学医学部卒業後、米国で家庭医の研鑽を積む。全国で総合診療の臨床教育を行い2011年に『オアシス愛生クリニック』開院。

伊藤 彰洋 院長

伊藤 彰洋 院長

オアシス愛生クリニック

和光市/新倉/和光市駅

  • ●内科
  • ●心療内科
  • ●皮膚科

キリストの教えを糧に医師の道へ。アメリカで家庭医について学ぶ

伊藤 彰洋 院長

私は高校生の頃に医師を目指したいという明確な目標を持ちました。特に近い親戚に医師の者がいたわけではないのですが、私自身が病を抱えている人の助けになりたい、患者さんのよりどころになり精神的な支えになりたいと思い、医学部を志しました。その後、医学部に進学して大きな転機を迎えました。友人を介してキリスト教の教会を訪れるようになり、クリスチャンになったんです。キリスト教徒として信仰し、隣人を愛すること、分け与えることを糧としました。これは今も医師としての私が最も大切にしていることです。周りの方々の役に立ちたい、みなさんが困ったときにまず相談できるかかりつけ医として、患者さんに貢献したいと思いました。色々と調べ、医学部卒業後に4年ほどアメリカへ渡り、当時は日本に少なかった家庭医の研修をしてきました。家庭医というのは、全ての診療科目のプライマリーケア、つまり総合的な一次診療に対応する医療制度で、日本で言う総合診療医に当たります。内科だけではなく皮膚科、精神科、外科なども含めひとりの患者さんの全身をトータルで診療する。老年医学の研修としてホスピスケア、ターミナルケアも含め緩和医療も経験してきました。帰国後、このサービス付き高齢者住宅が医療機関の誘致をしていたんです。知人にご縁をつないでいただき、こちらで開業するに至りました。

ケアマネやヘルパーと連携し、高齢者住宅、一般住宅の訪問診療に尽力

伊藤 彰洋 院長

『オアシス愛生クリニック』はサービス付き高齢者住宅に併設したクリニックで、訪問診療は高齢者住宅、一般住宅ともに力を入れている診療です。まず高齢者住宅の観点で言いますと、訪問診療をする際も施設の介護スタッフさん、看護師さんたちとの距離が近いというのは強みです。一般住宅ですと、患者さんに関わっているケアマネージャーさんやヘルパーさんの顔がなかなか見えないものです。こうした施設内ですと、週に一度は介護スタッフさんや看護師さんと顔を合わせられるので、コミュニケーションを取りながら患者さんの症状も共有できて、非常に濃密な医療を提供できることが大きな特徴です。施設の患者さんを訪問すると、他の患者さんの症状に関して質問や相談を受けることもあり、スタッフさんたちと密な連携を取れるのが良いところです。一般住宅の訪問診療に関しては、当院と併設の事業所の介護スタッフや看護師さんが関わっている患者さんか、そうでないかで少し事情が変わってきます。患者さんに関する情報量にどうしても差は出てしまいますからね。逆に、事業所併設の当院だからこそ、一般住宅の訪問診療でも、こういったときにケアマネージャーさんや看護師さんと連携を取ったほうがいいなということに気がつけるんです。一般住宅の患者さんの症状で、特筆すべきことがあった場合は、当院からすぐにケアマネージャーさんに連絡をして共有するようにしています。和光市は特に介護保険で先進的な取り組みをしていて、ご高齢の方をいかに自立した状態で長く健康でいてもらおうかということに力を入れています。例えば24時間定期巡回サービスも、全国でできている自治体とそうでない自治体とで差があります。和光市ではそれを実現し、独居の高齢者が安全にご自宅で過ごせる制度が整っています。

外来も総合的に広く対応し、一次診療として多くの症状を診療

伊藤 彰洋 院長

私はアメリカで家庭医の研修を受けていたことが、現在に至るまで今の自分に大きく影響していると思っています。帰国後から、今も日本全国のいくつかの病院で総合診療について臨床教育を行っています。『オアシス愛生クリニック』では外来診療も総合的に対応しており、内科の他に、皮膚科、心療内科、整形外科も診療し、患者さんの大抵の症状は一次診療としてカバーすることができます。当院には私のほかに非常勤の医師もおりますが、他の先生が内科の診察をして、心療内科的なところを私が診たりといったように連携して対応しています。広く総合的に診療することで私たちも患者さんをサポートしやすく、患者さんも複数の医療機関を訪れる手間が省けて、当院で診療が受けられます。また、4月からはコロナ後遺症外来も始めました。現在も後遺症で困られているたくさんの患者さんが来院されています。今の医療でもできる様々な治療が残されているということを総合家庭医としての視点で診ています。

時間に余裕を持たせ、患者さんのお話をじっくりと聞いて丁寧な医療を提供

私は医師である前にクリスチャンであり、現在では日曜日に教会で牧師もしています。『オアシス愛生クリニック』はキリストの愛に根差した医療を標榜しています。聖書の言葉で隣人愛という言葉があります。「自分を愛するように隣人を愛せよ」ということが書かれています。私自身もそれを糧とし、当院の患者さんにもそう感じていただけるような医療を心がけています。当院がこの地域に根差し、患者さんへ丁寧な医療を提供することを理念としており、患者さんと接する際はじっくりお話を聞かせていただいています。ただ単に診察して処方箋もらって帰るというような形式的な診察にはしたくありません。近い距離感で世間話などもして、患者さんが困っていることをお聞きします。これは高齢者住宅内でも、一般住宅訪問診療でも同じです。特に初診の患者さんは30分以上時間を取って、よくお話を伺いながら診察します。完全予約制にしているのは混み合わないようにするためでもあり、時間に余裕を持たせる意図でもあります。

これから受診される患者さんへ

『オアシス愛生クリニック』は東武東上線・和光市駅より徒歩13分、氷川通り沿いのビルの1階にあります。患者さんおひとりおひとりを総合的に診療することを得意とし、訪問での診療も対応しております。コロナ後遺症外来も家庭医の観点で様々な症状に幅広く対応しています。多くの患者さんが回復し後遺症が改善されていますので、もし新型コロナウイルス感染後の症状でお悩みでしたら一度当院にご相談ください。患者さんとのコミュニケーションを大切にしており、近い距離感でじっくりとお話をお伺いしますので、お困りごとはなんでもお気軽にお尋ねください。隣人を愛せよという気持ちを胸にみなさまへ丁寧な医療を提供し、かかりつけ医として貢献していきたいと思っています。


※上記記事は2022年11月に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

伊藤 彰洋 院長 MEMO

  • 趣味&特技:登山・少林寺拳法
  • 好きな本:聖書
  • 好きな音楽・アーティスト:讃美歌
  • 好きな場所・観光地:八ヶ岳
  • 好きな言葉・座右の銘:自分を愛する様に隣人を愛せよ

伊藤 彰洋 院長から聞いた
『レビー小体型認知症』

治療の反応性に違いあり。認知症薬で症状悪化の可能性も

レビー小体型認知症は認知症のひとつで、主な症状は幻視、認知症症状、パーキンソン様症状の3つが一般的です。アルツハイマー型であれば亡くなった親しい人など人物の幻視が多く、短期間での物忘れが激しくなり、数年かけてゆっくり進行します。それに対してレビー小体型は動物や虫などの幻視を生みやすく、認知症が始まってパーキンソン様症状を引き起こす、もしくはパーキンソン病と診断された2~3年以内に認知症症状が出るとレビー小体型であることが多いという違いがあります。このレビー小体型とアルツハイマー型はなぜ区別されるかというと、治療の反応性が異なるからです。レビー小体型は、認知症薬に非常に感受性が高いのが特徴で、場合によっては薬で症状が悪化してしまう人もいます。レビー小体型認知症で気をつけるべきことは、パーキンソン病が診断された場合はその治療ができるかどうか。あと認知症と診断されると認知症薬を試されるので、そのお薬が適切かどうかというところが重要です。身体の震えや動作緩慢、転びやすいなどのパーキンソン症状が出た場合、認知症薬で異常が出た場合は、すぐに医師に報告し治療についてよく相談されることをお勧めします。

グラフで見る『伊藤 彰洋 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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