萩原 直也 院長
NAOKI HAGIWARA
『患者さん一人ひとりに合った治療』を。白内障手術にも注力する、熊谷市の眼科クリニック
群馬大学医学部卒業後、同大学病院の眼科学教室へ入局。その後、群馬の関連病院や埼玉の総合病院を経て、『はぎわら眼科』を開業し現在に至る。眼科専門医。
萩原 直也 院長
はぎわら眼科
熊谷市/玉井/籠原駅
- ●眼科
人間への興味、機能改善できる分野への魅力から眼科医の道へ
医師を志したきっかけは、自分自身=人がどういうものかに興味があったからです。家族や親戚にも医療関係者はいて、兄も同時期くらいに医学部に入っていますが、彼を目指して医師を目指したわけではありません。数多くある中から眼科を選んだ理由は、手術が綺麗で華麗であり、術後の患者さんが改善を実感して喜びを共有でき、機能改善できる分野であることに魅力を感じたからです。たとえば、悪性腫瘍を切除する手術も大事ではありますが、眼科の見え方を改善する手術のように、機能を改善する手術というのもあります。機能改善できる手術というのは、眼科の他は耳鼻科や整形外科領域でもありますが、案外少ないものです。特に学生時代に白内障手術で術後に濁っていた眼がきれいになっていくのを見たときには、かなり感動的で印象的でもありました。群馬県前橋市出身という事もあり、群馬大学卒業後は同大学医学部附属病院の眼科学教室へ入局し、大学病院で2年研修し、医局からの派遣として群馬県内の関連病院で2年勤務し、また群馬大学に戻りました。その後は医局からの派遣で深谷赤十字病院に赴任し、4年ほど勤めていました。それまでは熊谷にはあまり縁がなかったのですが、深谷で勤務したことをきっかけにこのエリアとご縁ができたのです。さらに私や妻の故郷である群馬県前橋や太田から近いというのもあって、熊谷市で『はぎわら眼科』を開業することにしました。埼玉北部は都市の規模の割には医療機関が少なく、患者さんが受診に不便を感じていると痛感しており、少しでもお役に立てるよう努力をしており、やり甲斐を感じています。眼科では待ち時間が長いと感じることがあるかもしれませんが、美味しいレストランに行列ができるのと同じように、待った甲斐があったと思っていただけるような、期待に応えられるような医療を目指しています。
熊谷エリアの地域医療を支え、お子さんから高齢者まで幅広く診る
当院では「地域医療」として、お子さんから高齢の方まで眼の心配事、病気、不具合を全般的に診ています。よくあるご相談は、運転免許更新のために必要になる機能改善です。地域的にみても車がないと移動できないようなエリアなので、お年寄りの方も運転しています。運転免許の更新ができない理由に「白内障」というケースもかなり多く、手術をして運転できるようになりたいというご要望が多いですね。患者さんの中には免許更新まで不調に気づかず、そのまま運転していたというケースも珍しくありません。また自己判断で白内障と思っていたら、もっと重症で改善しづらい緑内障や眼底出血等の病気がわかる方もいて、定期健診を重要性を実感しております。また眼鏡やコンタクトをつくるために来院される方や、結膜炎やものもらいなど1回の受診で治療が完了する病気で来院される方もいらっしゃいます。緑内障等の慢性疾患の患者さんは定期的に通院される方も多く、顔なじみになることもよくあります。
当院の方針として、患者さんには治療前後の様子を確認していただいています。特に白内障などの術後については、ビフォー・アフターを確認することで「こんなに濁っていたのか」と驚かれることもあって、なるべく画像を通してご自身の眼の状態を見てもらうようにしています。百聞は一見に如かずといわれるように、視覚から入る情報というのは心情的にも大切にしたいですね。
「白内障手術」は患者さん一人ひとりの目的にあわせる
当院では白内障手術で来院される患者さんが多数を占めていて、特に「日帰り白内障手術」に力を入れています。手術室は診療室と完全に分けて、空気清浄度が確保された「クリーンルーム」で実施するので安心です。その上で「患者さん一人ひとりに適切で必要十分な医療行為」を心がけています。たとえば、運転免許証の更新であれば両眼で「0.7以上」と基準があるので満たされなければなりません。しかし、0.7以下であっても運転する必要もなく、仕事もリタイアして日常生活に不便がないなら無理に手術をすすめません。つまり当院では、患者さんをガイドラインにはめ込むような治療をせず、「患者さんが白内障でどのくらい不便を感じているのか?」によって、手術の必要性を判断しています。
もし手術をする場合は「患者さんがどのレベルまで視力が必要なのか?」をよくお伺いします。たとえば、狩猟をする、ゴルフをする方には車の運転以上に視力が必要になり、見え方によって楽しさが変わってきます。ゴルフはボールも小さく距離も遠いので、眼科という面からみると視力に対しての要求レベルが高くなります。さらに白内障のレンズには種類があって、術後の屈折(ピント)を近視にするのか、正視といって遠目にあわせるのかを決める必要があります。事務作業の方や、絵や編み物や手芸などが趣味の方もいると思いますが、患者さん一人ひとりにあった「度」にできるように、「患者さんがどのような生活をするのか?」といったことも含めて、しっかりとコミュニケーションをとってヒアリングをしています。
患者さんを家族だと思って、ニーズに応える医療を
当院では開業する前から「患者様のニーズに応える眼科医療を提供する」「スタッフ全員が学ぶ姿勢を忘れずに、常に最良の眼科医療を提供する」「患者様を家族と考え、思いやりの心で接する」という理念があります。なぜこのようにしっかりと理念を決めたのかというと、開業の動機にもなりますが、勤務医として大きな病院で他の科と同じ施設やスタッフでは自分がやりたいと思うような専門的な眼科医療を提供することに限界を感じたためです。自ら開院したことで眼科に必要な機材をしっかりそろえることができ、いつでも必要な時に手術室を使えるようになりました。さらには特殊な手術をするスタッフのエキスパート養成にも力を入れたり、眼科を専門とした志の高い看護師さんとチームを組んだりして、自分が思い描いていた理想になっていると思います。眼科というのは患者さん亡くなることはありませんが、いかに快適に見るか、という他の科とは少し異なる指標で医療を実践しております。今後の展望は、今までの技術を継続しつつ、技術や知識をアップデートしていくこと。そして良いものは取り入れて、これからも地域のみなさんが眼の健康を維持できるように、眼の悩みを解決できるようにしていきたいです。
これから受診される患者さんへ
当院は患者さん一人ひとりにあった方法で、悩みを解決できるようにお手伝いすることをモットーにしています。眼に関する苦痛や悩みがある方は気軽にご来院していただいて、一緒に問題を解決できればと思います。
※上記記事は2022年12月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
萩原 直也 院長 MEMO
眼科専門医
萩原 直也 院長から聞いた
『白内障』
白内障はどんな症状?手術するかどうかの判断基準とは?
グラフで見る『萩原 直也 院長』のタイプ
穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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