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飯沼 敏朗 院長

IINUMA TOSHIO

医療・介護の多職種連携で日々の生活をより良いものに。24時間・365日体制で患者さんとご家族をサポート

東京慈恵会医科大学を卒業後、消化器内科を専門に研究・臨床に従事。約20年にわたってがん患者の診療を担当し、2015年に『こまくさ診療所』を開設。2017年に『さくらそう診療所』を開設して現在に至る。

飯沼 敏朗 院長

飯沼 敏朗 院長

さくらそう診療所

さいたま市中央区/本町東/与野本町駅

  • ●内科

患者さんとご家族の“最後の拠り所”に

飯沼 敏朗 院長

東京慈恵会医科大学を卒業した後は母校の消化器肝臓内科に籍を置き、胃がんや大腸がんをはじめとした消化器がんに対する免疫療法などを研究していました。一方で、がん患者さんの治療を担当する中では、抗がん剤治療を続けながら病院で亡くなる方も少なくありませんでした。
私が“病院”から“在宅”へと診療の場を移したのは、「住み慣れた自宅で最期を迎えたい」「最期は自宅で過ごさせてあげたい」という患者さんやご家族の願いを叶えてあげたいという気持ちからでした。酸素の管理や痛みのコントロールなどのため「入院でないと治療を続けられない」と言われてしまった患者さん、ご本人にとって一番よい環境を模索しているご家族など、医療・介護を求める方々の“最後の拠り所”になれたら嬉しく思います。

24時間・365日体制で患者さんとご家族をサポート

飯沼 敏朗 院長

『さくらそう診療所』では、ご自宅で療養生活を送る患者さんのもとを定期的に訪問して診察や投薬などを行う(訪問診療)ほか、急な体調不良などへの対応(往診)、患者さんに残された時間をよりよいものにするサポート(ターミナルケア)や看取りなどを中心に、24時間・365日体制で患者さんやご家族を見守ってきました。担当する患者さんは、がんを患っていたり、難病を抱えていらしたり、生まれたばかりの赤ちゃんから100歳を超えるご高齢の方までさまざまです。
在宅医療では文字どおり患者さんのご自宅に伺って、医療行為のみならず生活環境を整えるお手伝いもさせていただきます。実際に患者さんが暮らしている空間に入ってみると、患者さんとご家族の関係性が垣間見えたり、療養生活を送るうえで注意すべき点を確認できたり……、患者さんの一部分ではなく背景にあるものまでを把握して治療に役立てられることが病院医療とは大きく異なる点になるでしょうか。医師・訪問看護師を中心にケアマネジャーやヘルパーさんなどがチームとなり、時に地域の基幹病院とも連携しながら、それぞれのご家庭に適した医療や介護をご提供したいと思っています。

医療・介護の多職種連携で日々の生活をより良いものに

飯沼 敏朗 院長

抗がん剤治療をはじめとした病院医療は「病気を治す」ことを目的としています。一方で私たちが行う在宅医療は、患者さんやご家族の暮らしを「より良いものにする」ことが大きな目的です。末期のがん患者さんであれば最後までその方らしく過ごせるように、介護が大変なようならご家族の負担をできるだけ軽くできるように、医療と介護の多職種連携によって患者さんとご家族の生活を支えていくことも私たちの大事な仕事です。
多職種連携で業務にあたるためにも、日々得られた情報はスタッフみんなで共有し、全員で方向性を確認しています。また「患者さんへのがん告知」などデリケートな問題はご家族を交えて相談をして、ご本人の性格やご家族の希望を踏まえて判断するようにしています。私自身「話しやすい」と言っていただけることも多いですが(笑)、患者さんやご家族の笑顔や安心感のためにチーム一丸となって頑張りたいと思います。

患者さんやご家族の最後の希望を叶えるために

「最期は住み慣れた自宅で」という気持ちがあっても、在宅医療に不安を感じている方もいらっしゃるでしょう。ですが私のこれまでの経験では、最終的に「在宅医療を選んでよかった」と言っていただけることがほとんどです。入院して抗がん剤治療を続けるうちに食事をとれなくなり、だんだんと身体機能が低下して最期の時を迎える……。勤務医だった頃はそうした患者さんをたくさん見てきましたので、「最期は患者さんやご家族の希望通りにしてあげたい」と強く思っています。
実際に、病院からご自宅へと戻った患者さんに嬉しい変化がみられたケースは多々あります。たとえば長くICU(集中治療室)に入っていた患者さんでは、万全の体制のもとで在宅医療に切り替えたところ意識が戻り、みなさんに喜んでいただいたことがありました。また入院中は点滴でしか栄養がとれなかった患者さんがご自宅に戻ると、お母さんのご飯を食べられるまでになった……ということもありました。在宅医療を始めるにあたっては、手すりの設置や床ずれを防止するマットレスの選び方など、生活環境を整えるお手伝いもさせていただきますのでご相談ください。

これから受診される患者さんへ

“在宅医療”という言葉も徐々に浸透しているように思いますが、どんなことができるのか、どこに依頼したら良いのかなど「よく分からない」という方もたくさんいらっしゃるはずです。また医療や介護との接点がないために、ご自宅で老々介護を続けている方も少なくないでしょう。一口に在宅医療と言っても、医療・介護・行政サービスなどさまざまなサポートがあります。入院中のご家族が自宅で療養生活を送るにはどんな準備が必要か、介護保険の手続きはどうすれば良いかなど……、在宅医療にまつわる疑問や不安は何でも気軽にご相談ください。


※上記記事は2023年3月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

飯沼 敏朗 院長 MEMO

消化器病専門医 /肝臓専門医 /消化器内視鏡専門医

  • 出身地:長野県
  • 趣味・特技:料理
  • 好きな本:サスペンス系
  • 好きな映画:サスペンス系
  • 好きな音楽やアーティスト:全般
  • 好きな場所・観光地:山
  • 好きな言葉・座右の銘:備えあれば患いなし

飯沼 敏朗 院長から聞いた
『フレイル(老衰)』

筋肉量を維持するため「たんぱく質」の摂取を心がけてほしい

フレイルとは、加齢などによって心身の機能が低下している状態を指します。主な原因は食事の量が減って栄養不足に陥ることで、高齢者では骨折などをきっかけに寝たきりの状態になり、フレイルにつながることが少なくありません。

フレイルかどうかをチェックする簡単な方法に“指輪っかテスト”というものがあります。このテストでは、両手の親指と人差し指で作った“輪っか”が、ふくらはぎの一番太い部分と比べて大きいか/小さいかによってフレイルのリスクを確認します。もしも“輪っか”とふくらはぎの間に隙間ができるようでしたら、フレイルに陥っている可能性があるため注意が必要です。

フレイルを予防するためには適切に栄養をとることが大切になり、中でも「たんぱく質」を積極的にとって筋肉量を落とさないことが大事です。食べやすさで選ぶなら「お粥」ではなく「甘酒」や「アイスクリーム」がオススメで、糖尿病などを気にするよりも“口から栄養をとる”ことを重視していただくとよいでしょう。また一人で食事をしている場合(個食)は、ご家族などと楽しく食事をする時間を持つことなどを意識していただきたいと思います。

グラフで見る『飯沼 敏朗 院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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さいたま市中央区/本町東/与野本町駅

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