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小原 功裕 院長

YOSHIHIRO OBARA

患者さん一人ひとりに合わせた「オーダーメイド透析」と内科の一般診療を柱に、地域のみなさまの健康をサポート

日本医科大学医学部卒業。 長きにわたり透析治療を専門に経験を積み、2016年に『おばら内科腎クリニック』を開業。2020年4月に施設を移転・リニューアルして現在に至る。

小原 功裕 院長

小原 功裕 院長

おばら内科腎クリニック

富士見市/鶴馬/鶴瀬駅

  • ●内科
  • ●小児科
  • ●糖尿病内科
  • ●腎臓内科
  • ●人工透析内科

少年時代の体験をきっかけに医師になり、透析治療の専門家に

小原 功裕 院長

私が医師を目指すきっかけになったのは、子どもの頃のある体験でした。気が付くと左手に力が入らなくなっていて、原因が分からないままに不安な時間を過ごしていたことがあったんですね。病院をいくつも回って途方に暮れていたとき、一人の先生が親身になって話を聞いてくださり、治療のかいがあってようやく元のように穏やかな生活を送れるようになりました。このときの経験から「いつか自分もいつか苦しんでいる人を救ってあげられるような医師になりたい」と考えるようになったのです。
大学卒業後は透析治療を専門に経験を積み、2016年に『おばら内科腎クリニック』を開設しました。その後、施設が手狭になったことで2020年4月に現在の場所へと移転し、より充実した医療をご提供できる体制を整えました。建物のリニューアルによって大きく変わった点は、透析用のベッドが10床から30床へと大きく増えたこと、そして透析患者さんの全身管理や地域の方々の健康をサポートする意味から新たにCT装置を導入したことです。来院される患者さんに少しでも快適にお過ごしいただけるように、院内の環境や導線にも心を配り、地域医療の最初の窓口としての役割を担っていきたいと考えています。

人工透析と内科の一般診療を柱に、患者さんの健康を見守っていく

小原 功裕 院長

『おばら内科腎クリニック』という名前のとおり当院の診療の柱は大きく2つ、腎臓のはたらきを補う人工透析、そして地域のかかりつけ医として幅広いお悩みに対応する内科の一般診療です。私は長きにわたって透析治療に携わり、現在はほかの医師たちを指導する立場にもあります。当院では透析患者さんをしっかりとサポートすることはもちろん、これまでに培った知識や経験をいかして地域にお住まいの方々の健康も見守って行きたいと考えています。
透析患者さんに限らず、病気のときにストレスを感じることは心と体に悪影響を及ぼします。そのため、施設のリニューアルにあたって何より心がけたのは、みなさんに笑顔でお帰りいただけるような環境づくりでした。建物中央のエントランスを入った左手は、透析患者さんのためのスペース。右手には待合室と2つの診察室があり、小さな子お子さんからご高齢の患者さんまでさまざまな症状に対応しています。リニューアルに伴って以前の場所から100mほど移動しましたけれど、35台分の駐車場を備えて、透析患者さんの送迎(半径15km圏内)なども行っています。

患者さん一人ひとりに合わせた「オーダーメイド透析」とは

小原 功裕 院長

人工透析はさまざまな理由から腎臓のはたらきが低下した患者さんに対して、腎臓の機能を補う目的で行われます。腎臓には血液中の老廃物や余分な水分を尿として排泄する役割があるのですが、これが滞ると尿毒症と呼ばれる深刻な状態に陥ってしまうため、血液を人工的に浄化させる必要があるのです。日本では人工透析を「1週間に3日/1回4時間」行うことが一般的になっているのですが、それにより患者さんの社会生活が制限されてしまうケースが少なくありません。透析患者さんは生涯を通して透析治療を続ける必要がありますので、画一的な透析治療では患者さんのQOL(生活の質)を大きく損なう恐れがあると言ってよいでしょう。
こうした現状を踏まえて、当院でご提供しているのが患者さん一人ひとりのライフスタイルに合わせた「オーダーメイド透析」です。患者さんはそれぞれに年齢や体格、家庭環境などが異なります。たとえば体重50kgの方と90kgの方では、同じ時間だけ治療をしても同じ治療効果を得られるわけではありません。健康な人の腎臓が1日も欠かさず24時間働いているように、本来であれば人工透析も毎日行われることが理想であり、少なくとも患者さんの状態に合わせて適切な時間と回数の治療が行われるべきなのです。そのため当院では、1回ずつしっかりと時間をかけて行う「長時間透析」、透析治療の日数を増やした「週4日透析」、透析治療の間隔を開けない「施設連日透析」などに柔軟に対応しています。

ご自宅で行う「在宅透析」こそ、究極のオーダーメイド透析

ここまで医療機関で行う透析治療(血液透析)についてお話してきましたが、人工透析にはこのほかにお腹に専用のチューブを埋め込んで行う「腹膜透析」や医療機関と同等の治療をご自宅で行っていただく「在宅透析」があります。これらの中でも患者さんのQOLを重視する私としては、究極のオーダーメイド透析といえる在宅透析に力を入れていきたいと考えています。クリニックで行うのと同じ治療をご自身の手でできるようになれば、患者さんは今の生活スタイルを変える必要はありません。クリニックに足を運ぶことなく、ご自宅にいながら必要十分な治療を行っていただけるでしょう。
一般に、透析患者さんは水を飲むことも食事をとることも制限されるものですが、透析治療の効果が十分であれば、飲み物や食べ物に対する制限はほぼなくなります。クリニックに通う必要がなくなり、さらに食事制限もなくなるというのは、患者さんにとってメリットの大きいことではないでしょうか。もちろん、在宅透析をスタートするにあたっては患者さんやご家族にトレーニングを受けていただくことになりますが、「つらくない透析」「ストレスのない治療」を実現・継続していただくために、私たちもしっかりとサポートさせていただきます。

これから受診される患者さんへ

透析患者さんか一般の患者さんかにかかわらず、私はできるだけ負担の少ない治療をご提案したいと考えています。診察までの待ち時間や透析患者さんが院内で過ごす時間などを含めて、少しでもご満足いただけるような診療を行いたいと思っています。透析患者さんには一人ひとりに合わせたオーダーメイド透析をご提供すること、一般の患者さんについては症状をきちんと見極め、一人ひとりを適切な医療につなげることを心がけています。この場所で対応できるものであれば責任をもって治療にあたり、より専門的な医療が必要だと判断する場合は適切な医療機関へとご案内させていだきます。この地域にお住まいの方々が安心して生活できるようにサポートしていきたいと思いますので、何かお困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。

※上記記事は2022年11月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

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