井本 千秋 院長
CHIAKI IMOTO
地域住民の「医療の最初の窓口」として。子宮がん検診をはじめとした超音波検査に力を入れ、病気の早期発見に努める
日本大学医学部卒業。内科を中心に婦人科や小児科についても専門的に学び、超音波検査の技術を磨く。1990年に父が開業した『井本医院』を引継ぎ、院長に就任。

井本 千秋 院長
医療法人成秋会 井本医院
川口市/上青木/鳩ヶ谷駅
- ●内科
- ●小児科
- ●皮膚科
- ●婦人科
大病を乗り越え、父の後を引き継いで二代目院長に

『井本医院』は私の父が1964(昭和39)年に開設しました。私はこの場所で育ち、父が患者さんと接する様子なども目にしてきましたので、地域の方々に慕われている父をとても尊敬し、誇りに思っていました。子ども心に「医師は尊敬に値する職業だ」と思いましたし、両親の期待も感じていましたし。小学生の頃から勉強に励んで、こうして医師になることができました。
と言いましても、私は目の前に敷かれたレールを順風満帆に歩んできたわけではなくて、大学時代は潰瘍性大腸炎の治療で何度も入退院を繰り返すような生活を送っていました。大腸全摘手術、腸閉塞などの合併症などを含めるとほぼ全ての診療科にお世話になり、ほぼ全ての検査を受けてきているように思います。そのため私の体には手術の傷あとがたくさんありますし、ステロイド治療の影響から若くして白内障の手術や人工股関節置換術、胆石の手術も経験しています。そうした状況の中でも何とか医師免許を取得したものの、同期の医師たちから遅れをとってしまったことは否めません。それでも自分が患者だったからこそ、患者さんが抱える苦しみや悩みが痛いほど分かりますし、できるだけ早く病気を見つけたいとの思いで「超音波検査」の技術なども磨いてきました。医師と患者それぞれの経験、これまでに培った知識や技術をいかして、一人でも多くの患者さんのお役に立ちたいと考えています。
開業から半世紀以上。地域住民の「医療の最初の窓口」として

60歳で急逝した父の後を引き継ぎ、私が院長になったのは1990(平成2)年でした。来院される患者さんは近隣にお住まいの方が中心で、父の代から3世代4世代にわたって通ってくださっている方が少なくありません。最初はまだ小さかったお子さんが父親や母親、おじいちゃまやおばあちゃまになってご自分のお子さんやお孫さんを連れていらっしゃいます。一方のスタッフたちも勤続20~35年以上のベテランがそろっていたり。地域の方々やスタッフたちに支えられながら診療を続けて来られたことは、とてもありがたいことだと思っています。
当院では、かぜや腹痛をはじめとした内科の診療を中心に、小児科・皮膚科・婦人科の子宮がん検診などに幅広く対応しています。開業以来、地域に根ざしたかかりつけ医としての役割を担ってまいりましたので、少々専門外のことであっても「まずはご相談ください」というのが私たちの想いです。お話を伺うだけで安心していただけることもありますし、より専門的な治療が必要な場合には適切な医療機関へ紹介状を書いてさしあげることもできるでしょう。地域の方々がお困りのときに適切な道案内ができるような、医療の最初の窓口でありたいと思っています。
子宮がん検診をはじめとした超音波検査に力を入れ、病気の早期発見に努める

私が大病をして医師としてのスタートラインに立つのが遅かったこともあり、自分なりの強みを身につけようと技術を磨いたのが超音波(エコー)検査でした。超音波検査はX線を照射するレントゲン検査と比べて体への影響がほとんどなく、体のさまざまな部位に応用できることが特徴です。患者さんにはただ横たわっていていただくだけで、腹部の大動脈、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓以外にも、甲状腺、頸動脈、乳腺、前立腺、膀胱、子宮、卵巣などほぼ全ての臓器の状態を確認することができるのです。患者さんへのご負担が少ない(低侵襲)のに対し、得られる情報量が非常に多いことは超音波検査ならではのメリットといえるでしょう。当院では超音波の画像をモニターに映し出し、「ここが腎臓ですよ」「ここに筋腫がありますね」などとご説明しながら検査をしています。
超音波検査の中でも特に力を入れているのが婦人科領域の「子宮がん検診」です。川口市としても婦人科検診を重視しており、私が女性医師ということもあって市内全域から多くの患者さんにお越しいただいています。子宮がん検診に限ったことではありませんが、検査結果については患者さんに120%ご理解いただこうという気持ちで、全力でご説明をしています。血液検査のデータを一つ一つ丁寧に解説したり、超音波の画像を一緒に見ながら分かりやすい言葉でお伝えしたり。「こんなに説明してもらったのは初めて」と言われてしまうくらい、患者さんの不安が安心に変わるまでしっかりとご説明させていただきます。今は「2人に1人ががんになる」といわれる時代ですが、早期発見・早期治療ができれば治せる病気も少なくありません。みなさまにはぜひ、行政による検診などを積極的にご活用いただきたいと思います。
コロナ禍で新たに導入したオンライン診療の可能性
私は医師であると同時に患者だったこともあり、息子が私と同じ病気を発症したことで「患者の家族」という立場も経験しました。そんな私だからこそ、患者さんのお気持ちに寄り添うことができると思いますし、病気の家族を抱える方々のお気持ちも痛いほど分かります。そしてもし当院を頼りにしてくださる方がいらっしゃるなら、発熱している/発熱していないにかかわらず、全ての患者さんを診させていただきたいという気持ちがあります。
こうした考えのもとで、コロナ禍で新たに導入したのがオンライン診療でした。コロナ禍においては発熱患者さんが思うように医療につながらず、ご自宅でつらい思いをなさっていたケースも多いと聞きます。当院でもコロナ患者の増加とともにオンライン診療の件数が増え、状況が落ち着きつつある今も一定の患者さんにご利用いただいています。オンライン診療の一番のメリットは、受診のための移動時間が必要ない点です。北は北海道から南は九州・沖縄まで、インターネット回線さえつながれば会社の休憩時間などに気軽に受診していただけるのです。画面越しではありますが、オンライン診療で得られる情報は対面と遜色なく、プライベートなことまでじっくりお話できることもメリットの一つです。医師としても、患者の立場からもアドバイスできることはたくさんあると思いますので、ぜひご相談ください。
これから受診される患者さんへ
当院は開業から半世紀以上が過ぎ、今でいう「昭和レトロ」な感じの医院だといえるでしょうか。それでもベテランのスタッフたちが毎日清潔を保ち、来院される患者さんをあたたかく迎えるアットホームな雰囲気は何にも代えがたい宝物だと思っています。また私自身、患者の立場でさまざまな検査や治療を経験してきたことは、医師として診療する際にも大いに役立っていると感じます。これまでに経験してきたこと、学んできたことを踏まえて、きっとお一人お一人の道が開けるようなアドバイスをさしあげられるでしょう。電話・対面・オンラインにかかわらず、精一杯の診療をしたいと考えておりますので、何かお困りのときはいつでもご相談いただければと思います。
※上記の記事は2023年6月に取材したものです。
井本 千秋 院長 MEMO
- 出身地:埼玉県
- 趣味&特技:映画、ミュージカル、ゴルフ、旅行、アートフラワー作り
- 好きな音楽・アーティスト:SnowMan
- 好きな言葉 座右の銘:思いやり
- 好きな映画:愛と青春の旅だち
- 好きな場所・観光地:熱海、ハワイ
井本 千秋 院長から聞いた
『変形性膝関節症』
変形性膝関節症になったら、治療にはどんな選択肢があるの?
治療法は初期の段階であれば「筋力トレーニング」や「リハビリ」、「体重コントロール」を行います。もう少し進行してすり減ってきている場合は、「痛み止めの薬」や「湿布」、「サポーター」を使ったり、「ヒアルロン酸の注射」をしたりします。従来の治療では、それが効かない場合は「手術」が必要となっているのです。いわゆる「人工関節」や「骨切り術」といって骨のかたちを変形して開閉のかかる場所を変えてあげます。そして、その間にくるのが「再生医療」になります。再生医療の特徴は、自分の「血液」や「脂肪」をつかって再生成分を抽出することです。「注射」をすることになりますが、メリットは「痛みをとること」や「変形の予防」ができること。自分の血液からつくられるものなので、副作用はありません。
予防法は「再生医療」を行ったり、「O脚」にならないようにしたり、「体重」をコントロールすることが大事です。あとは歩き方や姿勢が悪くなる人が多いのですが、重心や姿勢を変えてあげることでより歩きやすくなり、周りの筋肉を緩めることで痛みを取り除くことができるので、「リハビリ」が大事になってきます。
グラフで見る『井本 千秋 院長』のタイプ
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エネルギッシュで明るく話しやすい先生 | ![]() |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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エネルギッシュで明るく話しやすい先生 | ![]() |
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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