立石 絵美 院長
EMI TATEISHI
動物たちとご家族のもとを訪れる“往診”に特化した動物病院。西洋医学のほか動物の身体と飼い主の心に優しい鍼灸や漢方薬などの東洋医学や栄養指導などを提案
麻布大学獣医学部卒業。地域の動物病院で経験を積み、2017年に『動物往診+在宅ケアサービス にくきゅう』を開設。
立石 絵美 院長
動物往診+在宅ケアサービス にくきゅう
鶴ヶ島市/上広谷/鶴ヶ島駅
- ●犬
- ●猫
- ●ウサギ
- ●ハムスター
- ●フェレット
家族として迎えた子猫を守るため、獣医師になることを決意
小さな頃は犬や猫を拾ってきては両親に「戻してきなさい」と言われ、お友だちと一緒に公園でこっそりエサをあげたりするような子どもでした。そんなことを繰り返しながら中学生になったある日の帰り道、偶然出会った方から生まれたばかりの子猫を一匹いただいたことがありました。子猫を抱いて帰宅した私を見た両親は、それまでと同様に「戻してきなさい」と言いましたが、私には子猫をくれた相手の名前も分りません。返すあてがないことが分かった両親は、仕方なく「終生面倒を見ること」を条件に子猫を飼うことを許してくれました。
こうして生まれたばかりの子猫の一生を背負うことになった私は、「この子が病気になったら私が治してあげなければ」と考えたのですね。このときから将来の目標は獣医師に絞られました。その子が動物病院で避妊手術を受けた際に、病院でパニックになり大変だったからか、獣医さんが往診で抜糸をしに来てくれました。この経験も今の診療スタイルの原点に繋がっているかもしれません。しかし、私に獣医師になるきっかけをくれた愛猫は私が大学4年生のときに亡くなってしまい、願いは叶いませんでした。この子を助けられなかった分、他の動物達を助けなくていけないと感じ、生涯命に携わる獣医師でいようと心に決めました。
動物たちとご家族のもとを訪れる“往診”に特化した動物病院
『動物往診+在宅ケアサービス にくきゅう』を開設したのは2017年、診療をはじめてからは18年ほどになるでしょうか。それまでは一般的な動物病院で働いていたのですが、日々の診療のなかで“往診”に対するニーズの高さを痛感し、思い切って自分の手で往診専門の動物病院を立ち上げることにしました。
私が初めて猫を飼い始めたとき、ケージに入れようとすると暴れてしまう愛猫のために獣医さんが自宅まで来てくださったのは非常にありがたいことでした。当時と今では時代が異なりますけれど、私と同じように動物たちを病院に連れて行きたくてもそれが難しい飼い主さんはたくさんいらっしゃいます。動物たちは自分で歩いて病院に行くことはできませんから、「飼い主さんが病院に連れていかれない」ということはそのまま「動物たちが治療を受けられない」ことになってしまいます。適切な治療を受けられないために、ご家族が悲しい思いをすることは何としても避けたい……、そんな気持ちが開業を後押ししました。
通院にまつわる負担を軽減し、動物たちと飼い主さんの暮らしを支える
高齢化が進む日本では飼い主さんの高齢化も目立つようになり、「免許を返納したので動物病院に行く足がない」「大型犬を車に乗せるだけの体力がない」というケースも珍しくなくなっています。私としては通院に問題を抱える飼い主さんをサポートするような気持ちで往診を始めたのですが、実際に診療をしてみると往診のさらなる可能性を感じることがあります。
たとえば複数の獣医師が在籍する動物病院ですと受診するたびに担当医が変わり、毎回同じことを説明しなければならないことにストレスを感じる飼い主さんは少なくないようです。また外出準備をして動物病院と自宅を往復するだけでペット共々疲れ果ててしまったり、がんの標準治療を選択しないなら「できることはありません」とさじを投げられてしまったりして、病院から足が遠のいてしまっている飼い主さんもいらっしゃいます。そうした方々に向けて「自宅にいれば獣医師が来てくれる」「毎回同じ獣医師が来てくれる」という環境をご提供できることは、往診ならではのメリットと言えるかもしれません。
西洋医学と東洋医学を融合した“東西統合医療”を実践
往診が便利そうなことは分かったけれど、実際にどのような診療をしてもらえるのか、疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。この質問にお答えすると、「往診でも動物病院とほぼ変わらない医療を受けられます」という答えになります。もちろん動物病院にあるような機材を全てお持ちすることはできませんが、動物たちをしっかりと見て(視診)、触って(触診)、鼻息や呼吸の状態を聞いて(聴診)、飼い主さんのお話を丁寧に伺った(問診)上で診断をつけ、適切な治療やケアを行います。
また私は獣医師免許のほかに中獣医鍼灸師の認定資格を持っており、西洋医学と東洋医学を融合した“東西統合医療”を実践していることも特徴です。西洋医学におけるがんの三大治療(手術・抗がん剤治療・放射線治療)を選択せず、「苦しむ子をただ見ているしかないのか……」と心を痛めておられる飼い主さんに向けて、鍼灸や漢方などによるアプローチをご提案することも可能です。このほか当院では、高齢のペットや慢性疾患をもつ子に有効なオゾン療法にも対応しておりますので、ぜひご相談ください。
これから受診される飼い主さんへ
初めて往診を利用する際は、「どんな人が来るのだろう?」「高額な費用を請求されるのではないか?」と不安になるかもしれませんがご心配はいりません。たしかに最初は、縄張り意識の強いワンちゃんに吠えられてしまうことがあるかもしれませんけれど(笑)。飼い主さんのお話に丁寧に耳を傾け、動物たちの様子をしっかりと観察して、今の状態や治療の道筋などを分かりやすく説明いたしますのでご安心ください。診察台の上だけで動物たちと向き合う“病院”とは異なり、彼らが暮らす環境を把握したうえで適切な治療やケアをご提案できるのは “往診”ならではのことと言えるでしょう。私としても飼い主さんのお宅に伺うたび、「来てもらってよかった」と思っていただけるような“お土産”をお渡しできるようにがんばっています。
動物病院から帰宅した後に「あれも聞けばよかった」と悔やむこと、「こんなことを相談していいのかな?」と迷ってしまうことがあるでしょう。飼い主さんの小さな気付きは、大きな病気の予兆かもしれませんから、少しでも気になることがありましたら遠慮なくご相談ください。しかし、往診依頼の電話をかける最初のアクションは飼い主さんにお願いするほかありませんので、ぜひ一歩踏み出す勇気を持っていただけたらうれしいです。
※上記記事は2024年12月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。
立石 絵美 院長 MEMO
- 出身地:千葉県
- 出身大学:麻布大学
- 趣味:スノーボード、キャンプ
- 好きなアーティスト:鶴(地元鶴ケ島市の親善大使を務めるバンド)
- 好きな場所・観光地:モレーン湖(カナダ)
- 好きな言葉・座右の銘:「医は仁なり」
立石 絵美 院長から聞いた
『犬・猫の嘔吐癖』
食事の仕方を見直すだけで「吐き癖」が治るかも?
ポイントとなるのは、猫の食事に使う食器の高さと食事の水分量です。今は健康に過ごしている子でも、これらを意識するとしないとでは、将来的な健康リスクが変わってきますので、ぜひ覚えておいていただきたいですね。食器の高さは猫がお座りをして首を伸ばしたくらいが理想です。ティッシュ箱を2つ重ねたくらいの高さの台を用意し、その上に食器を乗せていただくとよいでしょう。また猫は水分をとっているようでも適量を飲めていないことが多いため、食事中の水分量を増やすことを意識してみてください。さらに食事は一度に全量を与えるのではなく、「わんこそば」のように1回分を少なくして、きちんと胃の中に落ちたことを確認したうえで次の1回、次の1回という感じに小分けに与えるようにしましょう。
これらのことを意識するだけで、ほとんどのケースで吐き癖の改善がみられます。一方、食事の仕方を見直したけれど吐き癖が治らないという場合は、何らかの病気が隠れている可能性が否定できませんので、獣医師にご相談いただくことをおすすめします。
グラフで見る『立石 絵美 院長』のタイプ
穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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