上田 康弘 院長
UEDA YASUHIRO
『予防歯科』に注力してむし歯を作らない。患者さん第一に誠実な診療をする、「新田駅」徒歩1分のクリニック
東北大学歯学部卒業後、6年ほど歯科医院で経験を重ねる。2003年に『さくら歯科医院』を開院して院長を務め、2016年以降は講演活動も行う。日本ヘルスケア歯科学会の認証診療所。
上田 康弘 院長
さくら歯科医院
草加市/金明町/新田駅
- ●歯科
- ●小児歯科
『ブラック・ジャック』の影響から歯科の道へ
漫画『ブラック・ジャック』を読んで憧れて、最初は医学部を目指していました。自分自身が治ろうと努力する人には僕は全力を傾けるけれど、そうでなければ僕自身も治療する気にはなれない、というシーンが印象的に残っています。その中で、医療は人を助けることのできるものだということを感じましたし、お金を払えばあとは全部お医者さん任せではなくというところも記憶に残っています。その時に自分なりに考えてみたら、世の中で役に立つ仕事がしたいと思って。お医者さんや歯医者さんはお客様から「ありがとうございました」と言っていただける仕事です。当時は自分の存在意義みたいなものが欲しいと思っていたこともあって、やはり人から感謝される仕事に憧れていました。
大学卒業後は患者さんから感謝されることに喜びを感じ、自立したいと思っていたりしたので、一般開業医のところで6年ほど研鑽を積んでいました。あまり器用な方ではなかったので人一倍に練習して、勉強や努力を続けてきました。6年間いろいろ学んで経験を積んでいくにつれて、挑戦してみたいことや試してみたいことが出てきて……。というのも、勤務医であると医院の方針があるため、治療法や使用したい器材についてすべて叶うわけではありません。その医院の方針というのがありますので今考えれば当たり前だとは思います。患者さん一人ひとりにもう少し時間をかけて向き合っていきたいという思いがあって、2003年に『さくら歯科医院』開業に至りました。
予防歯科に注力して、インプラントも被せ物も不要に
当院はむし歯や歯周病を未然に防ぐ『予防歯科』を専門に研究している「日本ヘルスケア歯科学会」で取り組みを評価された歯科医院です。予防歯科で大事なことは、患者さん自身がむし歯になりたくないと思う気持ちではないでしょうか。いつも患者さんには4つのことをお伝えしていて、1つ目は歯みがきをすること(フッ素入りの歯みがき粉を使用)。2つ目は最も大事なことになりますが、間食をしないことです。一生懸命に磨いていても間食が多ければ、むし歯を防ぐことはできません。3つ目は、3〜4ヶ月おきに定期検診やメンテナンスをすること。4つ目はタバコを吸わないことです。
正直に言いますと、私の口の中は半分くらいが銀歯や詰め物が入っていて、それらは10代の学生時代の時に治療したものです。歯科医になって26年目になりますが、新しく治療した歯は1本もありません。私には23歳の娘と18歳の息子がいて、むし歯や詰め物は1本なく、予防歯科の大切さを実感したのは私自身の経験だけではありません。2004年あたりにある有名な先生のお話を聞いた影響が大きく、「そもそも全部の歯があれば入れ歯を入れる必要がなく、入れ歯はいらない」という話に強く共感しました。私自身も当院でむし歯予防を実践していくことで、患者さん自身も入れ歯もインプラントも不要になるので、今後も予防歯科に注力していきたいですね。やはり、本物の歯には敵いませんから。
患者さんを第一に、誠実に診療する
日頃の診療では、患者さんを第一に「誠実であること」を大切にしています。特に患者さんの選択肢を奪うようなことはなく、医学的にどんなに正しくても彼らが納得しなければ、その治療をすることはありません。患者さんとの対話を大切に、こうしてほしいというご要望、納得・満足できるよう、寄り添った治療をしています。その際には治療について可能か不可能か正直に伝えています。というのも、昔は患者さんに「わからない、治せない」と言うことが恥ずかしく、正直に言えなかったのです。今はレントゲンを撮ってみて、できないことやわからないことについて正直にお伝えしていますし、大きな病院やスーパードクターといわれる医師も紹介できます。また、セカンドオピニオンを勧めることもありますね。患者さんに対して誠実でありたいというモットーもあるので、患者さんを第一に正直にお話しています。
さて、当院の器材については「デジタルレントゲン」「歯科用CT」「マイクロスコープ」「拡大鏡」「炭酸ガスレーザー」「口腔内カメラ」などを導入しています。実は昔、経済的に余裕がない頃、あまりよく考えずに機材に投資し過ぎたり、高い機材を購入したりして妻に怒られたこともあって……(笑)。導入することで治療がより良くなるものを積極的にそろえて、できるだけ良い治療を提供したいという思いがあります。
患者さん自身のやる気と努力が不可欠、お口の健康を全力でサポート
20代女性の患者さんについて、印象深いエピソードがあります。ほぼ全部の歯がむし歯でずっと治療をしてきた方なのですが、転居をきっかけに当院へいらっしゃいました。私自身も歯科医師になる前までは非常にむし歯で苦労をしてきたことや、現在は1本もむし歯になっていないという話をしました。彼女はその後、食生活を改善しがんばって通院し続けて、治療完了して5~6年経ってからも治療せずに済んでいます。あるときに歯並びも治したいと仰っていたので、腕の良い先生を紹介したら、行ってみますと実際に行かれて治療を始めたようで。このようにむし歯が多数あった患者さんの健康意識も高まって、さらに歯並びも直すところまで意識が変わったことが印象深いですね。他には入れ歯をつくった高齢患者さんですが、二十何年ぶりに生野菜をバリバリ食べました、という話を聞いてうれしく思っています。今後の展望としては、歯が生える前の0歳から診ていき、二十歳越えても一生むし歯がなく、当院に来てくれた人はむし歯にならず歯周病にもかからない、という歯医者になれたら最高だと思っています。
これから受診される患者さんへ
当院ではできるだけ価値に見合う歯科医療を提供していきたいと思っています。たとえば、レントゲンではなく「お口の中のお写真」を定期的に撮ったり、レントゲンも大きい写真1枚ではなく小さい写真を10枚撮ったり、歯と歯ぐきの検査も行っています。このような取り組みは、学会へ行ったり歯科の先進国である北欧へ行ったりすると当然やるものだといわれていますが、実際に行っているクリニックは10軒に1軒あるかないか位です。歯医者さんといってもいろいろあるので、これらをきちんと実施している歯科医院でかかってほしいですね。やはり、むし歯にならないことが最も大切ですので、歯を大事にして、自分に合った歯医者さんを探してほしいなと思います。
※上記記事は2023年5月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
上田 康弘 院長 MEMO
- 出身地:兵庫
- 趣味:旅行、スキー、ポイ活
- 好きな本・作家:喜多川泰 『手紙屋』
- 好きな音楽・アーティスト:山下達郎
- 好きな映画:コンフィデンスマンJPが最近のお気に入り
- 好きな場所・観光地:ピラミッド、南の島、高いところ
グラフで見る『上田 康弘 院長』のタイプ
穏やかでやさしく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかでやさしく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
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