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堀 雄一郎 院長

HORI YUICHIRO

『獣医腫瘍科認定医』による丁寧な診断。自分の家族のように、動物や飼い主さんに寄り添った診療をする

北里大学獣医畜産学部を卒業後、都内の動物病院に勤務。その後、日本獣医生命科学大学の研修医を経て、東京、広島の動物病院で診療。2021年より『ハダ動物病院』を事業継承して院長を務める。獣医腫瘍科認定医、ISVPS認定資格を取得。

堀 雄一郎 院長

堀 雄一郎 院長

ハダ動物病院

春日部市/備後西/一ノ割駅

  • ●犬
  • ●猫

2021年11月より『ハダ動物病院』を継承

堀 雄一郎 院長

小学6年生くらいの時に犬を飼い始めて、動物のお医者さんに興味を持ちました。実際に動物を飼って生き物と触れ合っていくうちに、獣医という仕事があることを知って目指そうと思いました。大学卒業後は練馬区の動物病院で2年間勤務して、その後は日本獣医生命科学大学で2年間研修医をしていました。その後に板橋区の病院で5年ほど勤めながら、週1で東京農工大学にて循環器の勉強をしていた時期もあります。外科のセミナーで出会った先生とのご縁で広島県の動物病院で勤務することになって、同じ頃に開業も考え始めていたところ、当院を開業した波田先生と出会い、2021年11月より『ハダ動物病院』を引き継いで現在に至ります。

40年近く勤めていた先代の波田先生から病院を引き継いで、今まで来院していた患者さんにはこれまで通りか、それ以上に信頼していただける病院にしていきたいと思っています。今後当院へ来たいなと思っていただいた飼い主さんには、ちょっとしたことでも相談していただいて、「この子、病院くるのが好きなんだよね」と言ってもらえるような病院にしていきたいです。

獣医腫瘍科認定医による丁寧な診断

堀 雄一郎 院長

当院は基本的で当たり前のことをきっちりと処置できること、標準療法ができることに加えて、丁寧な診断ができることが特徴です。というのも私自身は、「獣医腫瘍科認定医(2種)」や外科の高い専門知識を証明する「ISVPS」(International School of Veterinary Postgraduate Studies)による外科の認定医資格を取得しているので、腫瘍や外科分野において、きちんとした診断ができることが強みです。一次診療として総合診療をしていますが、来院する患者さんの半分くらいが皮膚科に関するご相談が多く、いろいろな飼い主さんの力になれるように幅広く対応しています。まずは診断ができないと、いつまで経っても治療をしてあげられません。病名がわかれば専門家に依頼すべき症例かどうかもわかります。もし2次診療で治療してもらうとしてもまずはご家族に説明する必要があるので、この手術はこのようなメリットがあるからやった方がいいよ、とある程度イメージしていただけるように、あらかじめ新しい知識だけでも提供して、少しでも力になりたいと思っています。

重症熱性血小板減少症候群も含めて、予防に力を入れる

堀 雄一郎 院長

当院では、健康診断にも力を入れています。動物たちは不調を言葉に出して教えてくれません。その為、目に見える症状が出て、ご家族が気付いたときにはかなり進行しているということはよくあります。定期的な健康診断を行うことは病気の早期発見につながっていきます。
また、健康診断は若くて健康な時から行っておくことで大きなメリットがあります。それは、その子にとっての血液検査の正常値を知っておくことができるからです。過去の数字と比較することが出来れば、些細な異常に気付くこともできます。ですから、若い時から定期的な健康診断をお勧めするようにしています。

自分の家族のように、患者さんとのコミュニケーションを大切に

当院では『自分の家族を大切にできない者が他人のペットを大切にできない』をモットーにしています。研修医時代に先輩からいただいたアドバイスが元なのですが、自分の家族を大切にした上で、その延長線上に患者さんもいると思って、今でも大切にしている言葉です。日頃の診療でも自分の家族のように共感しながら、飼い主さんとのコミュニケーションを大事にしています。飼い主さんと接する際に気をつけていることは、丁寧に説明する上で難しい言葉でも正しい用語を使うことです。というのも、かみ砕いて説明をすると飼い主さんがインターネットなどで調べることができない場合があるためです。そのため、難しい言葉であっても専門用語で伝えるようにしています。獣医師の言いなりになって何かをするよりは、お互いに協力しながら対等な関係でチームとして治療をしていく。やはり飼い主さんたちが納得して治療することが大切だと思っています。
動物に対して気をつけていることは、病院嫌いにならないように診療中でもおやつを与えながら対応しています。病院は基本的に行きたくない嫌なところだと思いますが、嫌いになると飼い主さんも連れていくのが大変になってしまうでしょう。ですから、なるべく病院嫌いにならないようにスタッフ一同が心がけています。

実は今年11月に愛猫「こたつ」を亡くし、病気になった動物のご家族のつらい気持ちや、不安な気持ちにどう獣医師として寄り添ってあげられるのか?ご家族が獣医師に何を求めているのかを、改めて考えるきっかけになりました。4年前に糖尿病を発症してからは毎日インスリンを打つ日々で、1年前からは肥大型心筋症という心臓病を発症して、胸に水が溜まって呼吸ができない状態になりました。一時は本当に死にそうな状況でしたが、治療に反応して元気に遊べるまでに回復して、その後も飲み薬による治療を続けていましたが、今年の10月ごろから病状が再び悪化。やれる限りの治療を行いましたがつい最近天国へ旅立ち……。彼は私に獣医師として多くのことを教えてくれて、また一飼い主として、多くのものを与えてくれました。こうした辛くて悲しい経験を踏まえて、飼い主さんに心に寄り添う診療をしていきたいと思っています。

これから受診される飼い主さんへ

ちょっとしたことでも気になることが1つでもあると、すごく心配になってしまうものです。病院は怖いイメージがあってなかなか新しい病院へ行くのは足が重いこともあるかと思いますが、なるべくそのような不安を払拭できるように対応します。何か気になることがあれば一度来ていただいて、お話をお伺いできたらと思っています。


※上記記事は2022年11月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

堀 雄一郎 院長 MEMO

  • 出身地:東京
  • 趣味:食べること
  • 座右の銘:情けは人のためならず

堀 雄一郎 院長から聞いた
『犬の肥満細胞腫』

犬猫の皮膚の腫瘍『肥満細胞腫』とは?

「肥満細胞腫」とは皮膚にできる腫瘍で、転移することもあります。病名から肥満に関係すると思う方もいるかもしれませんが肥満や生活環境などは関係なく、肥満細胞というヒスタミンを出す細胞によって、どんなワンちゃんでもネコちゃんでもかかる可能性があります。症状の幅が広く、症状がないこともあれば、赤みがあったり酷ければ吐き気がでたりすることもあります。小さい状態で見つかることもあれば、小さくても悪性度の高いケースもあり、治療は早期の摘出手術が非常に重要です。良性腫瘍と悪性腫瘍と両方あり、この手術は再発を防ぐために腫瘍を大きく切り取る必要があります。肥満細胞腫は病院へ来なければわからないものですが、ご家族が動物たちと日々触れ合うことで違和感に気づきます。特に最初はとても小さくプツッとした程度であり、元気なんだけれどちょっと皮膚が赤くて変だなというくらいのもので、その時点で気づいて手術をすれば腫瘍を取り切れることが多いのです。また顔や陰部など悪い場所にできることもありますが、小さいうちに気づければ何とかなることもあります。やはり早期発見のためにも、日頃からワンちゃんネコちゃんとのコミュニケーションは非常に大切です。このようなことは肥満細胞腫に限らず皮膚疾患のトラブルでも飼い主さんがどのくらい触れあって、いかに早く異変に気づけるかどうかなので、腫瘍が小さいうちにご家族の方が早く気づいて病院に来ることが大切です。

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