佐藤 義広 院長
YOSHIHIRO SATO
西洋医学を中心に再生医療、オゾン療法、東洋医学、鍼灸、漢方、推拿、薬膳、ホモトキシコロジー療法など世界の治療を併用する
北里大学獣医畜産学部卒業。日本生命科学大学動物医療センターなどで白内障手術を含む最先端の治療法を研修後、平成3年(1991年)に『平成動物病院』を開業し現在に至る。
佐藤 義広 院長
平成動物病院
川口市/柳根町/東浦和駅
- ●犬
- ●猫
- ●ハムスター
- ●ウサギ
- ●鳥
飼い主さんの『治したい』に応えるため、勉強を欠かさない
小学生の頃にペットを飼っていて若くして亡くしました。動物病院にもかかったけれど亡くなり、自分で治すことができれば……と思ったことが、獣医師を目指したきっかけです。大学卒業後は開業医の先生のところに勤務して、日本生命科学大学動物医療センターで「白内障手術」を含む最先端の治療法を研修してから、生まれ育った川口で『平成動物病院』開業に至ります。
やはり「病気を治したい」という気持ちはもちろん、治療法など知らないと提供できないので、開業後も片っ端から本を読んで勉強しています。いろいろな病気がある中で「この病気はこういう方法で治りました」という話があれば、その方法を学びますね。西洋医学以外の治療法は、大学でおしえてくれないので獣医師は自分で勉強しなければなりません。いい薬があると言われれば、アメリカから個人輸入して治療に使っています。最新の治療情報をネットや本で情報を吸収していき、良いと思ったものを治療に取り入れています。実は動物の治療というのは、人間の治療法を応用しています。ですから最初に人の治療を学んでいく必要もあって、僕は人間の医学学会にもでています。人間のいろいろな治療法から応用して併用するといいことがあるのです。
西洋医学を中心に『統合医療』『鍼灸』も取り入れる
当院は一般診療も行いますが、「二次診療」として眼科・鍼灸・統合医療を行っています。西洋医学を中心に「オゾン療法」「東洋医学」「ホモトキシコロジー療法」など世界中の治療を取り入れて、ガンの治療にも役立てています。また「薬膳料理」のアドバイスも可能です。なぜ西洋医学以外の「世界の医学」を取り入れるのか?もちろん、急におかしくなってしまったときなど、即効性のある治療法といえば西洋医学です。しかし慢性疾患に移行したり、ある程度、西洋医学での治療に限界がきたりしたときには、他の医学を取り入れることでよくなることがあります。
たとえば「死にそうな犬」に漢方薬を与えてもよくならず、西洋医学の治療をメインにやっていかないと助かりません。僕は『助ける』ということを重視しているため、即効性ある西洋医学に基づいた治療を行い、その上で慢性疾患や早期の病気などには統合医療として東洋医学など世界の医学を併用しています。
その他には『鍼灸治療』も得意としていて、専門資格を取得しています。たとえば「歩かなくなった」という場合は、今までの病歴をみて「鍼」を勧めることも。椎間板ヘルニアや内臓の治療、胃腸が悪い、腎臓が悪い、肝臓が悪い、咳がでるなど、西洋医学で治らない慢性疾患に併用して行います。
難易度の高い『白内障手術』を含む「眼科手術」ができる
当院は『眼科』を得意とし、二次診療として診療しています。人の白内障と動物の白内障の異なる点は、犬の水晶体は硬くて併発症が多いこと。手術自体も術後のケアも難しく、悪化することが多いので、一旦は手を出すものの止めてしまう先生方も多い病気です。動物の眼科専門クリニックはあっても、一般の開業医で白内障手術できる獣医師はわずかです。そういった意味で「白内障手術」など難易度の高い眼科治療をできることは当院の強みでもあります。
色々な病気の治療法はまず「西洋医学」を提案しますが、ネットなどで調べた飼い主さんから「こういう治療をやってほしい」とリクエストされることもあります。基本的に飼い主さんのやりたい治療を行っていくことにしています。特に遠方から来られる方は、「近隣ではできない、この病院でこの治療を受けたい」という明確な希望があるものです。名古屋からいらっしゃった方や、「アーユルヴェーダ」を使って心臓疾患を治してほしい、というお問い合わせを電話で受けましたね。一方で近所の方は普通に治療をして、もし治らなければ可能な選択肢や費用をお伝えし、その上で飼い主さんに選んでもらっています。
がん治療などに『再生医療』を取り入れる
当院では大学病院でもあまり実施していない『再生医療』にも対応できます。再生医療には大きく分けて免疫細胞療法と幹細胞療法があります。免疫細胞療法とは動物が生まれつき持っている免疫の細胞を増やし、免疫力を上げて生活の質を高めたり、癌の再発や転移・進行をできるだけ抑えるための治療法です。
動物では採血した血液を培養して行う「活性化リンパ球療法」と、手術などで摘出した腫瘍を培養して行う「樹状細胞療法」があります。つまり「がん」になった時に免疫力を高めたり、癌を攻撃したりする役割もあります。
幹細胞療法とは、体の中にある自己修復を行う細胞です。この幹細胞はあらゆる細胞に変化し、損傷部位の治療を助けたり、生理活性物質を放出し病気の治療促進に働きます。幹細胞は骨髄や脂肪に含まれており、人間は骨髄から摂取する時が多いのですが、動物は骨髄から摂るとリスクを伴うことが多いため、脂肪から摂取し培養して増やし体内に点滴や注射によって戻します。つまり「臓器を再生する治療」です。動物では椎間板ヘルニア、脳梗塞、腎炎、肝炎、関節炎、乾性角結膜炎などによく行われています。
『飼い主さんが何を求めているのか?』が全てだと思います。飼い主さんのお話を聞いて、僕ができることは最善を尽くして治療をしてあげること。「とりあえず元気になればいい」なら、注射を打って対症療法をします。「原因を究明してほしい」なら検査をします。よく血液検査、レントゲン、エコーと最初から検査する病院もありますが、当院ではよほど死にそうな場合でないとあまり検査をしません。「必要最小限の検査だけ」行い、考えられる全ての治療法を提案してから、飼い主さんが選びます。
治らないと見放されたからどうにかしてほしい、と来院される飼い主さんが2割くらいいます。治すことはできなくても、1年くらい寿命を延ばすことはできるでしょう。ときには苦しんでいるけどそのままであったり、安楽死をさせたり……。当院は安楽死をさせません。できるだけ飼い主さんといられる時間をつくってあげたいです。苦しんでいるなら、苦痛をとるような対処法や麻薬だってあります。こういう時こそ、西洋医学以外の選択肢が活きてくるのです。飼主様はできれば安楽死をさせずに、最後は家族で看取りたい方が多いのではないでしょうか。いろいろな治療法を取り入れて、痛みや苦しみをとることに力を入れています。
これから受診される患者さんへ
とにかく諦めないでほしいですね。飼い主さんが諦めてしまったら、動物が生きたくてもそれで終わりなのです。たとえば治療費がなくてどうにもならなくても、一緒に看取ってあげるだけでも動物は幸せです。人間と同じでガンといわれ、余命半年といわれたときに諦めればそこまで。どうにかしたいと思いませんか?諦めますか?いろいろな治療法がありますから、飼い主さんにも考えていただければと思います。特に猫の腎不全は他の病院で見捨てられて、当院へいらっしゃることも多い病気です。どの病気にしても、諦めずに最後まで面倒をみてほしいと思います。
※上記記事は2022年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
佐藤 義広 院長 MEMO
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佐藤 義広 院長から聞いた
『犬・猫のがん』
ガンの治療法は「抗がん剤」や「外科手術」だけではない?!
人間の場合は違和感があった時点で検査することになりますが、動物は「ごはんを食べない」「吐く」「下痢をする」など酷い症状が出てから気づくので、進行していることが多く、手遅れになることが多いのです。皮膚のガンであれば早期にわかりますが、臓器のガンなどを早く見つけることは難しいでしょう。もし定期健診をして早期にわかれば、手術ができなくても「漢方薬」などで進行を出来るだけ抑えることができます。特に歳をとったら健康診断をするといいと思います。治療法も若ければ「手術」という選択肢もあるのですが、手術で取りきれないものは「再生医療」などを併用します。
普通は「外科手術」や「抗がん剤治療」「放射線療法」になります。抗がん剤は副作用がありますが、「オゾン療法」を取り入れることである程度抑えられます。またガン自体にも直接いいとされています。みなさんにぜひ知ってほしいことは、ガン治療には外科手術、抗がん剤、放射線療法以外にも「再生医療」「オゾン療法」「高濃度ビタミンC療法」「漢方薬」「鍼灸」「ヨード療法」などがあること。外科手術や抗がん剤は知られているのに、このような治療法は知られていないのです。
予防については、普段からの「食生活」が大切です。漢方薬をつかって「薬膳料理」も取り入れるといいでしょう。
グラフで見る『佐藤 義広 院長』のタイプ
穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
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