北浦和歯科診療所

葦沢 元春 院長への独自インタビュー

親子二代でこの地の患者を見守る。地域に根差し50年を数える

この『北浦和歯科診療所』は父が50年近く前に開院したクリニックです。幼い頃から父の背中を見て育ち、私も同様に歯科医師を目指すようになるのはごく自然なことでした。そんな中で、目標がはっきりと見えたのは私が高校生の頃のことです。父が病気になったことで、患者さんの診察の予約を全てキャンセルしなくてはならないことがあったんです。それがどれほど父にとって辛いことだったか、そして患者さんに申し訳ないことだったか。そんな大変な状況を実際に目の当たりにしていて、緊迫した様子をひしひしと感じていました。その時はっきりと「私が後を継ごう」と決めましたね。
この北浦和という地域は、さいたま市の中でも特に古くから暮らす高齢者の方がとても多い町です。患者さんはやはり高齢の方が多く、今も父の代から通ってくださる患者さんも少なくありません。私とももう旧知の間柄と言っても過言ではありませんね。気軽に相談できる友人同士のような関係ですし、実際にそうありたいと思っています。

患者さんに不安を与えない。ベストな治療の選択肢を提示する

患者さんと接する上で私が最も気を付けているのは、「自分がされて嫌なことはしない」ということですね。人と接するからには当たり前のことではあるのですが、医療行為においては特に重要ですし、私自身もけして忘れないように心に留めています。
私自身が痛い治療は嫌いでしたし、説明も難しくて治療中に何をされているのかわからないって、本当に怖いし不安になるんですよ。なので治療にあたっては、どんな治療をするのか、どれくらい時間がかかるのか、費用や「こういったことが発生するかもしれません」というリスクについても説明していますね。患者さんとよくお話しして治療方法も選択肢を提示していきます。それがセオリーどおりの治療ではなかったとしても、患者さんにとってはそちらのほうが負担が少なかったり、メリットがあったりもします。決まった治療を強いることで患者さんが苦しい思いをするなら、それはけして良い結果になると言えません。何がベストな治療法かというのは患者さんによって異なるんですよ。例えば時間や費用をかけてきれいにしていきたい人もいれば、少ない通院で早く治療を終わらせたい人もいますから。どんな治療も選択肢のひとつであることを忘れずに、患者さんに沿ったご提案をするように心がけています。

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