みやぎクリニック

宮城 長靖 院長への独自インタビュー

医師を志して開業するまで

信州大学医学部医学科卒業後は、総合的に勉強して対応できるドクターになりたいという目標がありました。そのため、救急指定病院で外科勤務、その後は救急病院総合内科、精神科診療など幅広く経験をしてきました。その後、訪問診療を中心に行うクリニックで診療部長を務めたことが、開業のきっかけになりました。というのも、大きな病院で治療を受けることが必ずしもベストな選択肢とは限らないと思うこともあるからです。むしろ、自宅で可能な限りの治療を受けるほうがプラスになる場合もあるのではないか、といった想いもありました。

浦和美園駅周辺では長年にわたって都市開発がすすんでいるため、幅広い年齢層の人々が住んでいます。私の自宅も近いということもあって、地域に密着した『かかりつけ医』として、今後もこのエリアの地域医療に貢献していきたいです。

かかりつけ医として『訪問診療』を行うクリニック

当クリニックでは地域に密着した、かかりつけ医として、『訪問診療』に力を入れています。患者さんの中には通院が困難な方や、自宅での終末期療養を希望される方、寝たきりの高齢者などもいらっしゃるため、医師が訪問して診療を行っています。多く依頼を受けるのは、高齢の方、歩行が困難な方、認知症やがん末期の患者さんです。訪問診療では、診察、検査、注射、処置、薬の処方など、通常は月2回ほどの訪問になります。また、体調管理や予防も目的としているので予防接種も行っています。やはり、住み慣れた家で日常的に診療を受けて、健康管理ができることは、患者さん自身やサポートをしているご家族にとっても、大きな安心になるのではないでしょうか。

訪問診療の際は、「話を聞くこと」を大事にしています。特に患者さんのサポートをしているご家族のお話を聞いたり、表情を見たりすることで、より多くの情報を得られるのです。また実際に患者さんの生活環境を見ることで、疾患の原因を探れることもあります。介護をされるご家族というのは日々不安を抱えていらっしゃるんですよね。訪問診療を通してご家族の負担を減らす役割は大きいと思います。このような診療形態があることをできるだけ多くの方々に知っていただき、悩みを抱え込まずに、私たちへ相談してほしいですね。

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