埼玉ドクターズ  |  病院・クリニック・歯医者・動物病院の検索サイト

浅川 幸一 担当医

KOICHI ASAKAWA

1.5次診療で眼科の専門性がありながら、気軽に来られるクリニック。飼い主さんへ十分な説明を徹底。

『ピジョン動物愛護病院』は永田克幸総院長が開院した動物病院。埼玉に「鳩ヶ谷院」「川口院」「わらび院」「東浦和院」、東京に「赤羽院」があり、専門クリニックには「どうぶつ予防健診クリニック」「どうぶつ皮膚科クリニック」「どうぶつ眼科クリニック」がある。

浅川 幸一 担当医

浅川 幸一 担当医

ピジョン動物愛護病院 どうぶつ眼科クリニック

川口市/幸町/川口駅

  • ●犬
  • ●猫

子供の頃に飼った犬がこの世界を志すきっかけに

浅川 幸一 担当医

中学2年生の頃に犬を飼い始めました。その子がお世話になった病院の先生が非常にかっこいい方で、その先生に憧れたのが、この世界を目指す大きなきっかけになりました。もちろん成長するに従っていろいろと考えるわけですけども、「獣医師が1番良い」という思いは変わらないままだったのです。

私は酪農学園大学獣医学部獣医学科を卒業したのち、郷里の千葉の動物病院に勤務し、その後に「ピジョン動物愛護病院」にお世話になることになりました。ピジョン動物愛護病院は、埼玉と東京に医院を持つ、永田克幸総院長が開設した地域密着の動物病院です。以前から赤羽院の院長を任せていただいており、現在は兼務として『どうぶつ眼科クリニック』の担当医も務めています。

眼科を専門とした『どうぶつ眼科クリニック』の立ち上げ

浅川 幸一 担当医

「ピジョン動物愛護病院」は5院と専門クリニック3院があるのですが、スタッフが多くなるにつれて専門分野が派生するようになり、各自の専門分野・得意分野を活かす場をつくろうという試みから眼科クリニック立ち上げに至りました。私が担当医を務めることになった経緯は、眼科の診療・診察について先生に師事したり、講習を受けたりと勉強を続けてきたためです。以前は眼科症例の多いクリニックに3年間、勤めた経験があります。その勤務先では眼科の得意な院長がいて、一般診療を行いながらも眼科の症例が非常に多く、一緒に診察しながら幅広く学んでいきました。そのような背景もあって眼科分野に非常に興味を持つようになりました。入社から9年くらい経ったところで白羽の矢が立ったというわけではないですが、眼科に特化したクリニックを立ち上げても十分に対応できるということで、『どうぶつ眼科クリニック』の担当医に抜擢されました。

犬猫の目の疾患で来院される飼い主さんは多いと思います。動物は病気を隠すことが多く、いつもよりちょっとご飯を食べない程度で、サインがわかりづらいこともあるのですが、皮膚や目は飼い主さんも見たらすぐわかるため、気づけばすぐに病院へいらっしゃいます。珍しい症例で来院されることはなく、すでに治療をしていたけれど治らないケースで来ることが圧倒的に多く、特に目の傷がなかなか治らずに来院することがいちばん多いですね。点眼をしたり、飲み薬を飲んだり、自分で引っ掻かないようにしたりと、基本的な部分があまり浸透していないように感じます。やはり眼科というのはかなり専門性の高い分野で、長音波や血液検査などで調べて確認できる他臓器と違い、見た目だけで判断する臓器でもあることから、目の病気を知らなかったら診断できない部分が非常に強い分野だと思います。

1.5次診療として眼科の専門性と1次診療の良さを取り入れる

浅川 幸一 担当医

当クリニックの特徴は『1.5次診療の眼科診療』を行っていることです。そのため、一般的な動物病院にはない眼科の検査機材を多く揃えています。2次診療というのは、かかりつけ医の紹介を通してより専門的で高度な治療を行うのですが、予約満員であることが多く、診断が早い代わりに患者さんが質問したそうであっても会話もほとんどなく淡々と進んでいきます。仕方がないことでもあるのですが、そういったところを解消したいと思い、1.5次診療というスタンスで患者さんの疑問に答えられるようにしっかりと時間をとって、会話することを大事にしています。つまり「専門性がありながらも1次診療の良さを取り入れていること」が強みです。

日頃の診断では、飼い主さんに寄り添った診療を心がけています。その子の生活もお伺いした上で、時間をかけてしっかり診断や治療を行うのですが、たとえば目薬ができないということであれば、それぞれの状況にあわせて別の方法を提示することも可能です。

インフォームドコンセントでしっかり説明することを徹底

当クリニックでは、目の画像撮影に力を入れています。患者さんにも病気について認識していただくために、肉眼ではわからないものを拡大して、撮影後の写真を見て治ってきた、悪化してきたなど比較して経過を確認できます。さらにインフォームドコンセントとして、飼い主さんにも各種病気について理解してもらうことを大切にしているので、説明書のようなものを用意してしっかり説明することを徹底しています。このように一人ひとりへの丁寧な対応は、1.5次診療だからこそできる強みです。

その他、病気の早期発見を目指して、眼の健康診断「眼科ドック」も実施しています。眼圧や表面の状態、特に白内障は初期の段階だと肉眼ではわからないので検査が重要なのです。動物の白内障については人間のような日帰り手術はなく、動物医療分野の中でもかなり専門性が高い手術になるため、2次診療で対応することになります。さらに飼い主さんがわかるくらい白くなっている場合はかなり進行した状態です。ですから眼科ドックを通して、飼い主さん自身もペットの目に意識を向けるきっかけになってほしいと思います。多くの動物病院では健康診断をやっているものの、目に特化した健康診断をしているところはあまりないのではないでしょうか。

やはり、目の病気は視覚を失う恐れもあるため、早期発見と適切な処置をして早めに救ってあげたいなと思います。よくわからないままに目薬をしていても痛みが続くケースが非常に多いので、不快感や痛みなどある方には早めに来ていただいて、痛みから解放してあげられるようにしたいです。今後については隔週で1回、月に2〜3回程度である診察日数をもう少し増やしていき、赤羽院でも同等の治療をするなど広げていきたいです。普段、私は赤羽院にいて、もう一人の担当医は蕨にいるので、経過だけなら各分院でも引き続き診ていくことができます。2次診療に比べたら気軽に来院しやすい雰囲気で、飼い主さん一人ひとりの疑問点にも回答する時間もあるので、当院をもっと多くの人に知ってもらいたいですね。

これから受診される飼い主さんへ 

専門性がつく●●科というところは敷居の高い印象があるかもしれません。専門のところで診てもらうことは、かかりつけの先生に対して悪いと感じる飼い主さんもとても多いようで、そういったことをありがたいなと思う反面で、強い目の痛みや治りにくい場合は、1回でいいので専門のところへ来て欲しいなと思っています。ずっと通う必要はないので、診断をしてもらった後にかかりつけ医へ戻って、こういう治療をしてくださいと頼んだらいいのではないでしょうか。ハードル高く思わず、気軽に来てほしいなと思っています。

※この記事は2022年10月に取材したものです。

浅川 幸一 担当医から聞いた
『犬の肝疾患』

治療から1週間しても治らない場合は、眼科専門の病院へ

『角膜潰瘍』の原因はシャンプーの刺激や、散歩中に草むらに入ったりして物理的なことで起こったり、同居同士の喧嘩やじゃれ合い、耳が痒い、皮膚が痒いといった皮膚病から発症することもあります。症状は目をしょぼしょぼさせて痛そうにして、白目結膜がとても赤くなり、不快感があるので目をこすったり、こすりつけたり、ひっかきます。多くの病院では角膜に傷があるかどうかの検査が可能で、色を染めて、目に傷があると色が残るので検査は簡単です。一般病院では角膜潰瘍の症例数も非常に多く、9割は治る病気です。しっかりと目薬を使って、自分で引っ掻くことがなくなれば、大体は治せるのです。しかしながら残りの1割は本当に治りません。多くの先生は大体治る9割のパターンを知っているので、これも治るだろうと思っていることが多く、がんばってしまいます。そこで1割程度しかないレアなケースを治すのが当院の役割になり、アプローチをしていきたいところです。治療法は点眼ですが、レアなケースについては手術が必要になります。レアなケースかどうかの見極めポイントは、1週間後に治るかどうかです。9割の角膜潰瘍は治療から1週間後には治るため、それ以降になると何か隠れている、もしくは治療が適切ではないなど何かしら原因があります。角膜潰瘍は早く治る病気であるため、少しでも治るのが遅いと思ったら1割の可能性を疑い、1.5次診療や2次診療など目の専門としたところで診てもらうことが大切です。

グラフで見る『浅川 幸一 担当医』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

CLINIC INFORMATION